箱根駅伝復活を狙う専修大、「挑み、結果にこだわる」練習に参加してきました!
今回は専修大学陸上競技部の練習に参加してきました。専修大といえば、箱根駅伝出場68回を数え、第20回大会では優勝もしている伝統校です。近年は2014年の第90回大会に出場。昨年の予選会では14位でした。
選手の目線に立つ長谷川監督
箱根駅伝への復活を目指して、OBの長谷川淳監督が就任されました。長谷川監督は専大松戸高校から専修大学に進学。箱根駅伝には3度出場し、4年生のときは1区で区間4位と力走し、チームのシード権獲得(総合9位)に貢献しました。
卒業後は実業団のSUBARUで競技を続け、駅伝やマラソンで活躍。2015年4月に母校・専修大のコーチに就任し、16年12月に監督となられました。
練習前に長谷川監督に取材したところ、選手の目線に立ってきめ細かくコミュニケーションをとることを大切にしていると教えてくれました。
練習場所は多摩川の土手が中心です。世田谷区の大蔵にあるトラックや砧公園も定期的に利用しています。「伊勢原に大学のグラウンドがあるので、そちらも使うのですが、片道約1時間かかるんです」。キャンパスからグラウンドまで遠いのは大変な部分もあるそうですが、「その分反骨心が養われる」とも話されていました。
10月下旬の箱根駅伝予選会に向けては「中間層の伸び」がカギとなるとのこと。江口達宗選手(日体大柏)、根来佑有選手(三浦学苑)、南美空翔選手(樟南)、横山佑羽選手(三浦学苑)といった2年生の選手たちの躍進にも期待されていました!
コシヒカリのブランド産地で育ったエース
続いて、エースの長谷川柊選手(4年、八海)にも取材しました。
「コシヒカリのおいしいところで育ちました」と話す長谷川選手は新潟県南魚沼市出身。八海高校時代は目立った実績はなく、専修大学にスポーツ推薦で進学する条件が5000m15分以内だったそうですが、当時はまだ自己ベストが15分10秒台。高校3年生のとき、ある記録会で当時専修大のコーチだった長谷川監督がペースメーカーを買って出ます。一気に約30秒も自己ベストを更新する14分41秒30で走破。無事に入学を決めたというエピソードを語ってくれました。
専修大学入学後、練習を積み重ね、箱根予選会の好走で関東学生連合チームに選出されます。昨年1月の箱根では2区を任されました。昨年の箱根予選会でも1時間2分49秒で個人14位と結果を残しています。今年は冬から3月までけがの影響で練習が積めませんでした。5月の関東インカレはけが明けながら入賞を目標にしていましたが、5000mで10位と目標は達成できませんでした。
「関東インカレで思うように走れなくて、吹っ切れました。開き直って走れました」という6月の全日本大学駅伝関東地区選考会では、各校のエースが集う4組で日本勢トップの7位(28分51秒09)。日本学連選抜チームのメンバーにも選ばれました。今年は箱根の予選会の日程が1週後ろにずれて、予選会の翌週が全日本大学駅伝というタフなスケジュール。それでも長谷川選手は「選ばれたからにはしっかり走りたい」と、決意を語ってくれました。7月のホクレンディスタンスチャレンジも圧巻でした。予選会に向けてロード練習しかしておらず「14分フラットくらいで走れれば」と思っていたところ、
7月17日 北見大会 B組1位 13分46秒76 自己ベスト・専修大学記録更新
7月22日 網走大会 A組3位 13分47秒77
と2戦続けて好走。
箱根駅伝予選会では「日本人トップを目指しています。留学生と競り合いたいですね。本戦では1区を走りたいです。競り合いが好きなので」と力強く語ってくれました。
合宿前の刺激入れに参加しました!
そして、練習にも参加させてもらいました。
伺ったのは帰省明け、合宿前日だった8月9日でした。翌日からの合宿に向けて刺激を入れる練習ということで、多摩川の土手ロード2km×2というメニューです。Aチームが2組、Bチームが5組に分かれてのスタート。
M高史はBチームで2km+1kmにチャレンジ!
夕方も暑さが残っていましたが、多摩川名物(?)の風がやや強く吹いてきました。
そういえばホクレンで強風の中でも好走した長谷川選手は「風はそこまで気になりませんでした」と話していました。普段、風を受ける多摩川の土手でトレーニングしているからかもしれませんね。
長谷川監督や柴内康寛コーチも自転車で伴走し、選手たちの走りを見守ります。
マネージャーも自転車で追走。タイムを計測し、選手に声をかけます。
みなさん余裕を持って走っていましたは、僕にとっては全力疾走。タイムトライアルのようでした(汗)。
選手のみなさんは翌日からの合宿に備え、ダウンとしてJOGで寮まで走って戻って行きました。
練習に加えてくださって、ありがとうございました!!
今年のチームスローガンは「挑み、結果にこだわれ!」です。第90回大会以来、6年ぶりの箱根駅伝出場に向け、結果にこだわる熱き挑戦に期待したいですね!