大学陸上・駅伝

特集:第96回箱根駅伝

東京国際大のエース伊藤達彦「最後は勝って終わりたい」 目指すは2区の区間賞

10月の箱根駅伝予選会、日本人トップでゴールする伊藤達彦(撮影・小野口健太)

箱根駅伝に向けての東京国際大の合同取材が12月11日、埼玉・坂戸キャンパスであった。報道陣の興味はやはりエースの伊藤達彦(4年、浜松商)にあった。

過去最高のチーム力で臨む東京国際大、4度目の箱根駅伝で必ずや初のシード権を

トップ選手との交流で変わった

今年に入ってからの伊藤の躍進はめざましい。3月の日本学生ハーフマラソンで3位に入り、イタリア・ナポリでのユニバーシアード出場を決めた。そして7月の本番でも銅メダル。10月の箱根駅伝予選会では日本人トップ、1週間後の全日本大学駅伝では2区で驚異の13人抜き、区間新記録で区間賞を獲得した。

全日本大学駅伝での区間賞については「大きい大会での区間賞が初めてだったので素直に嬉しい」(以下すべて撮影・藤井みさ)

すべては学生ハーフで3位に入ったところから始まった。「やってきたことが間違いじゃなかった」と思えたと同時に「頑張れば学生トップになれるかな」という気持ちが芽生えたという。そしてユニバーシアードで日本の学生トップ選手と生活することで、意識の高さを目の当たりにして、さらに変われたという。「睡眠とか、食生活とか、どうやったら強くなれるんだろうと考えるようになりました。具体的にはよく寝るようになりました。夜8時に寝て朝5時に起きるとか。僕はすごく寝られるんで、みんなにバカにされるんですけど(笑)、試合の2週間前なんかは本当によく寝るようにしてます」

5強の一角を崩したい

浜松商業高校のころは「記録も出ないし、陸上をやめようと思ってた」という。とくにやりたいこともないので、調理師になろうかと考えていたこともあった。しかし大志田秀治監督に熱心に誘われ、「長い人生だし、4年間ぐらいは陸上をやってもいいかな」という気持ちで東京国際大に来た。1年生のときも「4年でやめよう」と思っていたし、去年までは「実業団に行って少しやったらやめようかな」とも思っていた。いまは、一生この競技と向き合っていくつもりだ。「これで生きていくしかないって思ってるんで。人生かけて頑張るしかないです」。覚悟が決まった。

写真撮影中、笑顔を見せる伊藤(左)

伊藤は箱根で前回まで2年連続で2区を走り、区間15位、11位。今回も2区を走りたいと口にする。「目標は区間賞を取って、チームに貯金を作ることです。チームとしてシード権獲得はもちろん、『5強』の一角を崩せるような走りができればいいなと思います」と、強い思いを口にした。ライバルとして意識している東洋大の相澤晃(4年、学法石川)とも、直接対決したいと言った。

人一倍負けず嫌いな伊藤。「だから強くなれたのかな、というのもあります。気合では負けないタイプです」。負けたレースを思い出して、その悔しさを糧にさらに上を目指す。「最近だと八王子ロングディスタンスでうまく走れなかったことを思い出して糧にしてます。勝ったレースってほぼなくて、負けしかなくて、たくさん負けたから強くなってきたのもあると思います」。そしてこう続ける。「最後は勝って終わりたいです。区間賞を取りたいです」。箱根駅伝予選会の前に「日本人トップをとる」と明言してその通りの結果を出した。今回も有言実行となるか。

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