スーパーボウルで見た泥臭いプレーで原点回帰、人生も最後の最後まであきらめず動く!
4years.をご覧のみなさん、こんにちは!! コージです。
早くも2020年も2月に入りましたね。「早すぎる」。こう口にしてしまうのは人間のサガでしょう。徐々に寒さが厳しくなると同時に、国内のアメリカンフットボールの試合が終わってしまい、少し寂しく感じております。
待ってました! 最高峰の戦い
ただ、海の向こうに目を向けてみると、つい先日、アメフトに携わる人なら一生に1度は生で観たいと願う超ビッグイベントがありました。
アメリカのプロフットボールリーグNFLの最高峰を決めるスーパーボウルです。
フットボールになじみのない人でも、華やかすぎるハーフタイムショーはご存じなのではないでしょうか。マドンナやビヨンセ、レディーガガなど、そうそうたるアーティストがスーパーボウルのハーフタイムを盛り上げてきました。
そして、NFL100周年の節目となる今シーズン、第54回スーパーボウルの優勝チームはどこになるのかが注目の的でした。
そういう意味で、冒頭の「早すぎる」にはうれしさもこもってましたね。
スーパーボウルこそリアルタイムで観(み)なければと思った自分は、法政大学時代の同期で、NFLプレーヤーを目指し、いまボブスレーに挑戦している栗原嵩(たかし)に連絡を入れました。
「既読スルー」の男をも変えるスーパーボウル
「一緒にテレビでスーパーボウル観よう」とLINEを送ると、普段の連絡なら基本的に既読スルーの栗原も、スーパーボウルという文字にはすぐに反応を示してくれて「いいね。観よう」と返してきました。一人の男の性格まで変えてしまうスーパーボウル、恐るべし。最近では2月の恒例のやりとりとなっています。今年で3年目になります。
さて、今回のスーパーボウルに駒を進めたのは「サンフランシスコ49ers」と「カンザスシティーチーフス」でした。どちらも赤をチームカラーとした同士の対決。興奮の赤と言われる通り、日本時間で2月3日午前8時半の試合開始を前に、自分たちも興奮が止まりません。心臓はバクバクです。
期待通り、最後までどちらが勝つか分からない展開になりました。栗原と一緒に何度大声で叫んだかわかりません(笑)。
そんな試合の終盤に、ある選手のプレーが強く目に焼き付きました。
49ersの85番、タイトエンドのジョージ・キトル。ブロックもパスキャッチもNFLナンバーワンクラスの選手です。彼の華麗なプレーが心に残ったのではありません。ボールキャリアーを走らせるために、チーフスのディフェンスの選手をブロックしていたシーンです。
49ersの名選手の泥臭いプレーに目が留まった
ボールを持った選手がタックルされて、プレー終了の笛が鳴ろうとしたその瞬間、キトルは目の前の相手の足元に体を投げ出し、タックルにいけないように邪魔をしたのです。アメフトで言うところの「ローブロック」。プレーが続いている限り、身を呈して戦い抜く男がそこにいました。
「おいおい、なんて泥臭いんだ」
実はリラックスして横になってテレビ観戦していたのですが、キトルのそのプレーを見た瞬間、自分は姿勢を正しました。NFL最高峰の試合で見せつけられた泥臭いブロッキングに衝撃を受けたのです。
このとき、自分の頭をよぎったアメフト用語があります。
「セカンドエフォート」です。2度目の努力、が直訳でしょうか。ボールを持ったランニングバックやレシーバーが一発のタックルでは倒されず、さらに前進しようと頑張る状況を表現するのに、よく使われます。要は、最後の最後まで戦い抜くということですね。
「自分の目の前の仕事が終わったから終わりじゃない。笛が鳴るまで足を動かし続けるのが大切なんだ」
これは自分が大学時代からずっと大事にしている言葉です。このおかげで甲子園ボウルまで出られたといっても過言ではありません。これがすなわちセカンドエフォートなのです。
全員がセカンドエフォートの精神を貫けば勝てる
ハッキリ言います。
この考え方を突き詰めて突き詰めて、プレー終了の笛が鳴る瞬間、ほぼ全員がボールの近くにいるようなチームを作り上げられたら、あなたのチームは甲子園ボウルにいけます。それを体力のムダととらえるかどうかはあなた次第ですが、最後まであきらめずに動き続ければ、まず勝てます。
だけど、それがなかなかできないのです。人数不足であったり、体力不足であったり。できない理由を挙げるとキリがありません。自分たちは最後の最後にそれができずに甲子園ボウルで負けてしまいました。キトルのワンプレーでそんなことを思い出しました。まさにスーパーボウルに学ぶ、原点回帰でした。
まだまだ、自分の人生終了の笛は鳴りません。
そろそろセカンドエフォートしますか。