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特集:東京六大学 2020真夏の春リーグ

人間力野球で泥臭く勝利にこだわる 明治大学・公家響主将

東京六大学 2020真夏の春リーグ
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「チームの起爆剤となるバッティング、プレーを」と公家響主将(明治大学野球部提供)

8月10日開幕予定の東京六大学野球春季リーグ戦に各大学はどう臨むのか。主将に意気込みを聞く3校目は昨春は完全優勝し、続く全日本大学野球選手権で38年ぶりに頂点に立った明治大学です。公家響主将(4年、横浜)が熱く語りました。

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中軸として引っ張る決意

「短期決戦ということで、勢いに乗ったチームが勝ちきれるのではないでしょうか。チームにとって起爆剤となるようなバッティング、プレーをまずキャプテンである自分がしたいと思っています」。中軸を打つことが予想される公家は、自分のバットでチームを勢いづけたいと話す。

7月5日、SUBARUとのオープン戦からようやく対外試合ができるようになった。4試合目となる7月19日のJPアセット証券戦では、第1打席で先制タイムリーを放った。これが自身にとって夏のオープン戦初安打だ。

「やっぱり野球は相手があってのものなんだということを改めて実感しています。試合ができる喜び、野球の楽しさを再確認できました。まだ調子はいいとは言えないんですけれども、開幕にしっかり合わせていきたいので、しっかりバットを振っていきたいと思っています」

4月に緊急事態宣言が発令され、府中のグラウンドでの練習ができなくなり、各自、体力を落とさないようトレーニングを続けた。グラウンドでの練習再開は5月下旬になってから。6月下旬からようやく全体練習ができ、試合は7月に入って。

「こんな時期まで試合ができないというのは、今までにないことでした。誰も経験したことのない、自分たちではどうしようもできないような状況でした。自粛期間中、田中(武宏)監督は『ストレスをかけてしまうけど、ここを乗り切って頑張ろう』『こういうときに問われるのが人間力だ』『こういう状況に負けずにやっていくことが大事だ』と毎日のように声をかけてくれました。それが明治の『人間力野球』につながることだと思っています」

明治大は昨春完全優勝し、その勢いで大学日本一に(撮影・朝日新聞社)

明治大は昨年の投手陣を引っ張った森下暢仁(まさと、広島東洋カープ)、伊勢大夢(ひろむ、横浜DeNAベイスターズ)の2人がプロ入りを果たした。野手陣も添田真海(まなみ、日本通運)、北本一樹(東京ガス)、喜多真吾(日本製鉄かずさマジック)らが卒業し、スタメンの顔ぶれは大きく変わる。しかし、公家はそこに不安はないと言い切る。

田中新監督のもと、「継勝」

「去年の先輩方の優勝をベンチで見ていて、どういうことをやれば勝っていけるのかというのを僕らは目の前で見てきました。メンバーは変わりましたけど、勝つためにやらなければいけないことを昨年しっかりと目の前で見てきたので、優勝目指してやっていきたいと思います」

チームを率いた12年間で9度のリーグ優勝、3度の大学日本一(全日本大学選手権優勝1度、明治神宮大会優勝2度)という実績を挙げた善波達也前監督が勇退し、田中武宏監督が就任。4年生で意見を出し合い、今年度のチームスローガンは『継勝』に決まった。

公家主将は「泥臭く勝利に執念を持って」と意気込む(明治大学野球部提供)

「善波前監督に教わってきたことを継承しつつ、『ショウ』の字を『勝』にして、勝ちに対する気持ち、泥臭さを継承しようという意味を込めました。4年生を中心に泥臭く勝利に執念を持って野球をやっていきたいと思います。また、このような状況の中でも野球ができるありがたみを感じ、開催にあたり準備をしてくださっている方々と、楽しみに待ってくれているファンの方々にも感謝の気持ちを持って野球をやることが大事だと思います。そういう気持ちをしっかりと持って神宮に臨みます」と公家はチームスローガンの意味を説明し、リーグ戦への意気込みを述べた。

野球部の歴史に受け継がれる『人間力野球』で、この夏も明治は泥臭く勝利にこだわる。

 

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