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特集:東京六大学 2020真夏の春リーグ

秋春連覇を目指す慶應義塾大学は東京大学に薄氷の勝利 東京六大学野球開幕戦

東京六大学 2020真夏の春リーグ
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リーグ初本塁打を放ち、三塁をまわる慶應義塾大の瀬戸西純(撮影・すべて朝日新聞社)

東京六大学野球春季リーグ開幕戦

8月10日@神宮球場
東京大学 000 002 200|4
慶應大学 201 000 002|5
【東】井澤、小宗、平山-大音【慶】関根、関谷、長谷部、小林綾、増居-福井【本塁打】瀬戸西(井澤)【三塁打】若林(慶)【二塁打】水越、岡(東)

昨秋優勝の慶應義塾大学が東京大学を逆転サヨナラで下し、白星発進した。東大は6、7回の集中打で一旦はリードを奪ったが勝ち切れず、リーグ戦連敗を止められなかった。

早稲田大の早川隆久が155km出し初完投で東京六大学野球開幕、東大は惜敗

初本塁打の瀬戸西主将「初戦の難しさ痛感」

薄氷の勝利に、主将の瀬戸西純(4年、慶應義塾)は「初戦は難しい試合になるというのは予想していましたが、焦りもあって、やはり全員動きが硬くなってしまいました。初戦の難しさを痛感した試合でした」と話し、ほっとした表情を見せた。初回、慶大は若林将平(3年、履正社)のタイムリー三塁打、正木智也(3年、慶應義塾)の犠牲フライで2点を先制。3回には瀬戸西のリーグ戦初本塁打(ソロ)が飛び出し3-0とした。

3回2死、右越えにリーグ初本塁打を放つ慶大の瀬戸西

しかし東大は6回、慶大の先発・関根智輝(4年、都立城東)を攻め、2本の安打と四球などで2点を挙げ1点差に詰め寄る。7回には1死二塁から代打・水越健太(3年、明和)の左中間二塁打で同点に追いつき、2死三塁から中井徹哉(2年、土浦一)のタイムリーで勝ち越しに成功した。

慶大は1点を追う9回、無死二塁から宮尾将(2年、慶應義塾)の送りバントが東大のエラーを誘い、無死一、三塁にチャンスを広げる。代打・田口巧(4年、慶應義塾)のセーフティースクイズがさらに東大のエラーを誘って満塁のチャンスに。1死満塁から代打・朝日晴人(2年、彦根東)が押し出し四球を選び同点に追いつく。続く1番・下山悠介(2年、慶應義塾)の放った打球はレフトフェンス直撃のサヨナラ打となった。8回途中から登板の増居翔太(2年、彦根東)が東大の勢いを止め、白星を挙げた。

好救援で白星を挙げた慶大の増居翔太

リーグ戦初采配の慶大・堀井哲也監督も「東大がしつこい打線なのは分かっていて警戒していた。関根のボールが甘く入ったところを集中打で点を取られた」と話す。

あと一歩のところで勝利を逃した東大。それでも、全体練習再開後も対外試合ができずぶっつけ本番で臨んだリーグ戦初戦で秋の王者を苦しめ、明るい光を感じさせる試合内容だった。

リーグ初出場の東大・中井徹哉が気を吐く2安打

7回に一時、勝ち越しとなる中前適時打を放った東大の中井徹哉

7回には、代打からリーグ戦初出場し右翼に入っていた中井が長谷部銀次(4年、中京大中京)の145km速球をセンター前へはじき返し一時、逆転に成功した。中井は「今日は振った感じ、ついているなと思って、思い切っていこうと思いました。ストレートにだけに張っていて、変化球がきたらしょうがないという感じでした。9回のチャンスで自分がもう1本打っていたら、もっと楽に戦えたのではないかと思う」と話した。

神宮初登板の東大先発・井澤駿介(2年、札幌南)は低めを丁寧に突くピッチングで5回3失点と試合を作った。打線は6回、7回に集中打で2得点ずつを挙げた。しかし9回、3番手投手の平山皓太(4年、栄光学園)がバント守備の際のエラーが続いたのちに痛打を浴び、リーグ戦連敗を止めることができなかった(引き分けを挟んで43連敗)。

東大・井手峻監督は「3点リードされましたが1点ずつ返していこうと選手たちに話していました。あれを勝ち切らないといけない。(9回のバント守備での失策について)あの練習(バント処理の練習)は、かなりしているんですけどね……試合になるとまだ出てしまうね」とリーグ戦初采配での白星を逃し残念がった。

リーグ戦初先発で好投した東大の井澤駿介

4カ月遅れのリーグ戦開幕に、慶大の主将・瀬戸西は「野球が満足にできなかった期間に野球の楽しさや、自分は本当に野球が好きなんだということを実感しました。他のリーグができない中、こうやってリーグ戦をやらせていただいていることに感謝の気持ちを忘れずに戦っていきたい」と対戦相手、連盟関係者への感謝の気持ちを述べた。

 

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