ラグビー

出て来い次の姫野和樹! 23年ラグビーW杯に向け選手層の厚みを 1次L組分け決定

帝京大学時代からスケールの大きなプレーをしていた日本代表の姫野和樹(撮影・朝日新聞社)

2023年W杯フランス大会1次リーグの組分け

【D組】イングランド、日本、アルゼンチン、オセアニア地区1位、アメリカ地区2位
【A組】ニュージーランド、フランス、イタリア、アメリカ地区1位、アフリカ地区1位
【B組】南アフリカ、アイルランド、スコットランド、アジア・パシフィック地区1位、欧州地区2位
【C組】ウェールズ、オーストラリア、フィジー、欧州地区1位、最終予選勝者

2023年にフランスで開かれるラグビー・ワールドカップ(W杯)の1次リーグ組分け抽選会があり、日本代表(世界ランキング10位)はイングランド(同2位)、アルゼンチン(同8位)などとD組に入ったことを受け、ジェィミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)らが日本時間の15日にオンラインで会見を開いた。

ジョーンズ監督のイングランドなどとD組

ジョセフHCは「抽選会が終わり、非常にエキサイティングな気持ちになった。特にイングランドに関しては、エディ・ジョーンズ監督(前日本代表HC)と日本ラグビーの関係性というものがあり、選手も楽しみな対戦になると思っている。アルゼンチンもイングランドもニュージーランドに勝っているので、大きなチャレンジになる。たくさんの楽しみがある組だと思う」などと話した。

23年ラグビーW杯1次リーグの組分けが決まりオンライン会見する日本代表ジョセフHC

コロナ禍で今年は日本代表の活動ができなかった。2021年はトップリーグの第2ステージが終わる4月下旬に代表スコッドを発表し、決定している6月26日のブリティシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦(スコットランド)に加え、春には計4試合ほどのテストマッチを戦いたいという。

ジョセフHC「大学生が23年の舞台、おかしくない」

3年後に向けて新戦力の発掘も大きなカギとなる。ジョセフHCは「すごく覚えているのは自分が16年から日本代表にかかわるようになった当初、姫野(和樹=トヨタ自動車)選手が(帝京大学で)プレーしていたゲームを見たことがあった。その時の印象、パッと目に入ってきて今でも記憶に残っている。現在、大学ラグビーをプレーしている選手が23年の舞台に立っても何らおかしなことはなく、楽しみも大きい。テクノロジーのお陰で、大学ラグビーの試合を見ることはできている。具体的に誰なのかと言う段階ではないが、非常に楽しみ」と若い力の台頭に期待した。

WTB福岡堅樹(パナソニック)が代表引退を表明。特に強化したいポジションを問われたジョセフHCは「日本ラグビーの次の課題となるのは、選手層の厚み。ポジションであれば、(FWの)セカンドローのところで、テストマッチを戦える選手をどれだけ抱えていくことができるかが今後3年間の課題だと思う。福岡選手のポストをどう埋めるのかに加え、ポジションを問わず全体として一層、23年に向けて厚みをつけていきたい」と話した。

「必然的に目標は世界で一番」藤井D

19年日本大会で日本はアイルランド、スコットランドの強豪に勝って史上初めてベスト8に進んだ。藤井雄一郎ディレクターは「前回大会はスコットランドには勝って、アイルランドにいい試合できたら(という感じだったが)、選手はアイルランドに勝つつもりで必死にトレーニングした。今回もアルゼンチンとイングランドにしっかり勝てるようにトレーニングをしていく。トップ4に入るという目標では恐らくトップ4に入れない。イングランドにどういう風に勝ち、それを優勝までつなげていけるかという強化をしていかないと。必然的に目標は世界で一番になるということになっていくと思う」と高い目標を口にした。

in Additionあわせて読みたい