大学陸上界で初開催予定の男女混合駅伝! 西村菜那子が注目する3つのチームは?
「駅伝に詳しすぎるアイドル」として陸上ファンも一目置くNGT48西村菜那子さんのコラムです。今回は、大学陸上界で初の試みとなる「男女混合駅伝」について。新型コロナウイルスの影響で当初の2月21日から3月21日への開催延期が発表されましたが、今回はエントリーされている大学の中から注目チームを綴ってくれました!
楽しみすぎる、男女混合駅伝!
みなさん、こんにちは! いま、私がとっっても楽しみにしていることがあります……! それは3月21日(日)に開催される全国招待大学対校男女混合駅伝競走大会(通称:男女混合駅伝)です!
一昨年12月に4years.さんの企画で、ものまね芸人のM高史さんと対談させていただいたときに「男女混合駅伝があったらどこが優勝するか」という、もしも話で盛り上がったのですが、まさか本当に実現することになるとは…! 開催発表されたときからずっとワクワクしていました。
出場校は関西地区からの11チームと関東地区から8チームの全19チーム。また同日開催される国立大東西四大学対抗戦に出場する4チームも加えた全23チームが一斉にスタートしていきます。そしてコース総距離は20km。これを6区間に分け男女3人ずつが走る構成となっています。
箱根駅伝、富士山女子駅伝に出場している強豪チームが見事に出揃い、どのような結果となるのか予想がつきにくいですよね……。トラックタイムや、全日本駅伝の結果を見てみますと、比較的男子は関東勢が有力。対照的に女子は関西勢の強さが光っています。男女が同じ大会に出場することでどのような化学反応が起きるのかとても楽しみです。
ということで今回は、男女混合駅伝で私が注目しているチームのお話をさせてください。
やっぱり強い!立命館、東洋
まず1チーム目は、立命館大学です。やはり立命館大学を優勝候補に挙げる方が多いのではないでしょうか? 富士山女子駅伝では驚異の5連覇を達成したこともある、言わずもがな女子陸上界の強豪チーム。前回大会でも3位に入る強さを見せつけました。女子の強さが印象強い立命館大学ですが、近年では男子の活躍も際立ってきています。一昨年の出雲駅伝ではチーム過去最高タイである6位。箱根駅伝に出場している常連チームも上回る好成績を残しました。“打倒関東”をスローガンに掲げている男子、圧倒的な強さを持つ女子。関西が誇る立命館がどんな走りを見せるのか楽しみです。
続いての注目チームは、東洋大学。東洋大学も上位予想には欠かせないチームです。昨年の箱根駅伝では10位と沈んだものの、今年は3位と表彰台に復活しました。そして、指揮を取る酒井俊幸監督がこの大会に主力選手の出場させることを早々に明かしています。箱根駅伝で1区スターターを任された児玉悠輔選手(2年、東北)、エースが集う花の2区で1年生ながら区間4位となった松山和希選手(学法石川)に加え、駅伝では安定した成績を持つ、身長180cmという学生随一の高身長ランナー、前田義弘選手(2年、東洋大牛久)らを起用する方向でいるとのこと。
記念すべき第1回大会ということもあり、初代王者としてのタイトル獲得に意欲的な様子です。東洋大学の女子長距離部門を創部当初から支えているのは永井聡監督。男子陸上部の黄金時代を築き上げた酒井監督と、2人の連携がどのようなチームを作り上げていくのか必見です。
西村的大注目、日本体育大学!
そして注目チームの3チーム目は、日本体育大学です。昨年の全日本大学女子駅伝では3位に、富士山女子駅伝では7位と好成績。中でも富士山女子駅伝で赤堀かりん選手(2年、浜松)は1区区間賞を獲得しています。当日出演した中継番組副音声の企画で、走り終えたばかりの赤堀選手に電話を繋ぎインタビューをさせていただいたのですが、疲れている中でも快く元気に答えてくださいました。「好きなお笑い芸人さんは誰か」と同じく副音声でご一緒したゆりやんレトリィバァさんから聞かれると、「ゆりやんさんです!」と明るく答える天真爛漫な姿に、副音声のスタジオにいた全員が赤堀選手に心を持っていかれました……。(大袈裟に聞こえますが本当です!笑)
赤堀選手だけでなく、保坂晴子選手(1年、金城学園)も3区で区間賞。なんと保坂選手は全日本女子大学駅伝でも2区で区間賞という、ここまで大学駅伝では負け知らずの選手なのです。5000mチーム内トップのタイムである15分42秒51を持つ岡島楓選手(3年、旭川龍谷)も注目すべき存在。ちなみに岡島選手の試合前ルーティンは“足に話しかける”とのこと。自分の身体を大切にし、声に出して足を労っているということでしょうか。言霊って不思議なパワーがありますよね。すごく温かく素敵なルーティンだと思いました。
女子だけでなく男子の実力ももちろん備わっています。Wエースの池田耀平選手(4年、島田)がチームから巣立ちますが、対である藤本珠輝選手(2年、西脇工)が着実に力を伸ばしてきています。また藤本選手以外の選手がどう頭角を表してくるか、日本体育大学の男子の見どころの一つです。
その他にも順天堂大学や、拓殖大学、城西大学なども上位に食い込んでくることが予想されます。新型コロナウイルスの影響もあり、この原稿を書いている段階ではどうなるかわからない現状ではありますが、無事に開催されることを願いながら大会を楽しみにしています。
今回も読んでくださり、ありがとうございました。