バスケ

連載:バスケ応援団長・カルロスコラム

柱たちの意志を継ぎ! 今年の日体大・小川麻斗と筑波大・中田嵩基はひと味違う

チームを支えてきた柱が抜けた今年、ニュージェネレーションズはどんな活躍を見せてくれるか!(撮影・全てCSPark)

皆さんこんにちは! 宇宙人イチ大学バスケを愛する(自称)宇宙人、カルロスです。最近はコラムを書かせていただく機会が多くてとってもうれしいです!

ここ数本はスプリングトーナメント2021関連のテーマで書かせていただいてますが、ついに再開しましたね! 本日は再開に歓喜しているであろう皆さんが、更に楽しめるよう大学バスケ情報をお届けしたいと思います! 「追い大学バスケ」ですねこれは。試合を楽しみつつも、更なる情報で楽しみの幅が広がる。受けてみろ!

どうなる!? 柱が抜けたチーム

チームには“柱”となる選手がいます。戦術的な柱であったり、精神面での柱であったり……。オンコートでもオフコートでもメンバーの支えになる柱の存在は、チームにとってめためた大きいです! そんな柱となる選手たちも卒業すればチームを離れます。下級生の時から活躍してきた中心選手が抜けたチームはどうなるのか? 弱くなってしまうのか、バラバラになってしまうのか。答えは否! 柱たちの意思を受け継いだニュージェネレーションズが生まれるのが大学バスケです。

今回は絶対的な司令塔・エースが抜けた2チームで戦うニュージェネレーションズを紹介します。柱柱言ってるからなんか某有名vs.鬼漫画っぽくなるな。

大学バスケトップのオフェンススキル! 勝つぞ男だ麻斗くん

日本体育大学は今年、1年生の時から活躍してきた柱の3人が卒業しました。土居光選手・遠藤善選手・ディクソンジュニア選手です。特に土居選手はエースとして得点を担い、キャプテンとしてもチームを引っ張ったプレーヤーです。下級生より活躍した選手たちが抜けるのはかなりのダメージです。セットプレーや戦術、チームメートとの動きなどは柱を中心に作っていくので、その分、抜けた時の穴が大きいです。アホなカルロスは超単純計算しますが、毎試合点を取り続けるエースの土居選手が抜けることは、スコア的にもダメージがあるんじゃないかと……。

(左から)土居選手・ディクソン選手・遠藤選手が卒業し、日体大の戦術は大きく変わります

そんな日本体育大学を支えるネクストジェネレーションズは……オフェンスマスィーン! 小川麻斗選手(2年、福岡第一)だと思います!! 昨シーズンはルーキーながらシックスマンとして活躍。大ハイライトを残しました。高校時代は日本一となったチームの立役者です。とにかくシュート力が高く、カルロス的にこの世代でもトップクラスの攻撃力を誇るガードだと思います! B2リーグ・ライジングゼファー福岡での特別指定選手を経験し、プロの舞台でその攻撃力が更に磨かれていると思います。

小川選手の武器はシュート力の高さですが、それだけじゃないところも恐ろしいです。ハンパないプレーをサラッとやります。身長は175cm、大学バスケのガードでは大きい方ではないですが、シュート力だけでなく派手派手アシストやダブルクラッチなどで会場を沸かせました!

PGとしての登録ですが、2ガードのポジションで出ることもあるのでその得点力を遺憾なく発揮してくれます。大学に進んでからガードとしてのスキルも磨いていると本人も語っていたので、得点の部分だけでなく司令塔としてもチームの柱になっていってくれると思います! 「自分が進学してインカレ優勝を獲(と)れるようにしたい」と昨シーズンのインタビューで言ってくれました。持ち前の得点力、そして司令塔としての役割、新しい日本体育大学のエースとしてチームを優勝に導く選手になるとカルロスは思います。ちなみにシュート後のセレブレーションを模索中らしいので、皆さん一緒に考えましょう。

小川選手の攻撃力、そして華麗なアシストにもご注目を

世界のNAKATAがベールを脱ぐ!

2チーム目は筑波大学です。絶対的司令塔の菅原暉選手(現・群馬クレインサンダーズ)が卒業し、ガードのポジションが空きました。

馬場雄大選手(現・NBLメルボルン・ユナイテッド)・杉浦佑成選手(現・三遠ネオフェニックス)・青木保憲選手(現・広島ドラゴンフライズ)、そして1つ上には牧隼利選手(現・琉球ゴールデンキングス)や増田啓介選手(現・川崎ブレイブサンダース)など、最強の先輩たちがいる超!超人軍団・筑波大学で、菅原選手は1年生よりプレータイムを獲得。インカレ2017準決勝では残り8秒でビッグショットを決めました。2年生からはスタートメンバーとして活躍し、日本一も経験した筑波大学の柱です。ガードはコート上でコーチの考えを表現します。吉田健司監督の右腕として、4年間活躍した最強の司令塔が抜けてしまった筑波大学はどうなるのか……。

1年生の時から活躍してきた最強の司令塔・菅原選手が抜けた穴は大きい

オイ! 今不安になっていた人いただろう!! 大丈夫です、皆さん安心してください。世界のNAKATAがいます。中田嵩基(しゅうき)選手(3年、福大大濠)です。高校時代は世代トップPGとして活躍。2017年には高校2年生ながらU19日本代表メンバーに選出され、FIBAU19バスケットボールワールドカップ2017で10位という成績を残しました。

しかし前述の通り筑波大学は超!超人だらけのチーム。入学してからなかなかプレータイムがつかめない時期もありました。しかーし! 上級生となった今シーズン、日本体育大学との日筑定期戦2021でその実力を示しました。筑波大学のPGらしい、周りのスコアラーを生かすゲームコントロール、そして17得点の大活躍。超!超人軍団の新司令塔としての活躍を見せてくれました。

チーム内のPGには小川敦也選手(1年、洛南)などもいます。超人軍団の競争は毎年激しいですが、悔しい思いをした2年間があるからこそ、今シーズンはやってくれるとカルロスは思います。絶対的司令塔だった最強の先輩の意志を継ぎ、筑波大学の新たな柱になってくれるはずです。NAKATAのプレーを皆さんぜひ会場で!

新司令塔の中田選手は早くも大活躍!

今回もありがとうございました! シーズンが変わり4年生が卒業していくのは寂しいですが、メンバーが入れ替わっていくのを楽しめるのも大学バスケの醍醐味。待望のスプリングトーナメント2021も再開しました。皆さんもご一緒に、今シーズンも大学バスケを堪能していきましょうぜぃあ!

バスケ応援団長・カルロスコラム

in Additionあわせて読みたい