全日本大学選手権が新方式へ、全国8連盟代表校による変則トーナメント
日本学生アメリカンフットボール協会は、全日本大学選手権(決勝は甲子園ボウル)の大会方式を今年から変更すると発表した。従来の「東日本」、「西日本」という枠組みを取り外し、全国8学連から代表1校ずつの計8校が本大会に出場して変則トーナメントを行う。2023年までの2年間実施し、24年以降については新方式を継続するか、別方式にするか、検討するという。
関西と関東の代表は準決勝から
関西学院大学が4連覇した2021年の選手権は東日本代表を決めるトーナメントに3校、西日本代表を決めるトーナメントに7校が参加。東西で参加校数が違う上、西日本には関西から3校が出場しており、代表決定戦は関西学院大学と立命館大学の関西学生リーグ優勝決定戦の再戦となっていた。
新方式は昨年の決勝を戦った関西と関東の代表が準決勝から登場し8校が均等に分かれる変則トーナメントになる。2回戦、準決勝で勝ち上がってきた大学が勝利した場合、翌年は勝利校の地区と敗れた地区でトーナメントの場所を入れ替えるという。
12月18日の甲子園ボウルが決勝兼ねる
アメフトの大学日本一を決める大会は1947年春、前年に復活した関西学生リーグ覇者の同志社大学と戦前から定期戦を組んでいた慶應義塾大学が対戦する第1回甲子園ボウルとして始まった。47年秋には関東のリーグも再開され、第2回から東西大学王座決定戦の形式となった。地方の学連から全国大会への移行を求める声もあり、2009年の第64回大会から甲子園ボウルが全日本大学選手権の決勝を兼ねるトーナメント大会が始まった。これまで、地方の代表校が決勝の甲子園ボウルへ進んだことはない。