スピード駅伝を制するのは? 箱根駅伝チームエントリー・シード10校編
2023年1月2日・3日に開催される第99回箱根駅伝のチームエントリーが10日、発表された。大会は往復10区間、217.1kmで競われる。1チームにつき16人がエントリーされ、29日に改めて区間エントリーが発表される。この記事では前回シード権を獲得した10校のメンバーを紹介する。
前回大会同様、メンバー変更は最大6人まで。1日に変更できる最大人数は4人までとなる。
※10000m、ハーフマラソンの資格記録は12月10日時点の主催者発表に準ずる。10000mの資格記録を持たないものは5000mの記録を記載。
前回1位 青山学院大学
前回の箱根駅伝を10時間43分42秒の大会新記録で圧勝した青山学院大。今年の出雲駅伝は4位、全日本大学駅伝は3位と、まだ今季の3大駅伝では頂点に立てていないが、16人中13人が10000mで28分台の記録を持つ充実の布陣だ。1年生のときに2区を走った岸本大紀や、学生長距離界を代表するランナーの1人・近藤幸太郎が最終学年となり、チーム内での競争の激しさは相変わらず。主将の宮坂大器がエントリーから外れた分、4年生たちの思いも人一倍強い。
岸本大紀 (4年、三条) 28分20秒29 1時間03分49秒
近藤幸太郎(4年、豊川工業) 28分10秒50 1時間03分42秒
中倉啓敦 (4年、愛知) 28分33秒71 1時間02分26秒
中村唯翔 (4年、流経大柏) 28分29秒43 1時間02分52秒
西川魁星 (4年、市立太田) 29分12秒95 1時間06分41秒
西久保遼 (4年、鳥栖工業) 28分21秒39 1時間02分30秒
目片将大 (4年、須磨学園) 28分19秒53 1時間02分36秒
横田俊吾 (4年、学法石川) 28分24秒78 1時間02分36秒
脇田幸太朗(4年、新城東) 29分03秒66 1時間03分13秒
佐藤一世 (3年、八千代松陰)28分50秒56 1時間05分47秒
太田蒼生 (2年、大牟田) 28分32秒17
田中悠登 (2年、敦賀気比) 28分35秒60 1時間02分33秒
若林宏樹 (2年、洛南) 28分25秒71 1時間03分18秒
荒巻朋熙 (1年、大牟田) 28分37秒51
黒田朝日 (1年、玉野光南) 28分33秒62
塩出翔太 (1年、世羅) 29分25秒83 1時間04分14秒
前回2位 順天堂大学
5位だった前回の往路を走った平駿介、三浦龍司、伊豫田達弥、石井一希、四釜峻佑の全員が、今回もエントリーメンバーに入り、長門俊介監督は「往路優勝」を掲げる。昨年の東京オリンピック3000m障害で7位入賞するなど、世界の舞台でも活躍する三浦がどこの区間を走るのかは、他校にとっても脅威。力を付けてきた海老澤憲伸、油谷航亮といった2年生の走りにも注目だ。
伊豫田達弥(4年、舟入) 28分06秒26 1時間02分11秒
四釜峻佑 (4年、山形中央) 28分36秒03 1時間03分04秒
平駿介 (4年、白石) 28分48秒40 1時間04分50秒
西澤侑真 (4年、浜松日体) 28分45秒39 1時間02分35秒
野村優作 (4年、田辺工業) 28分19秒01 1時間01分51秒
堀内郁哉 (4年、花巻北) 29分21秒91 1時間04分00秒
石井一希 (3年、八千代松陰)28分48秒45 1時間02分09秒
内田征冶 (3年、開新) 29分12秒79 1時間02分34秒
藤原優希 (3年、水島工業) 29分27秒90 1時間03分20秒
三浦龍司 (3年、洛南) 28分32秒28 1時間01分41秒
浅井皓貴 (2年、豊川) 28分45秒31 1時間02分13秒
油谷航亮 (2年、八千代松陰)29分49秒70 1時間03分14秒
海老澤憲伸(2年、那須拓陽) 28分49秒49 1時間02分43秒
神谷青輝 (2年、大牟田) 29分48秒57 1時間04分11秒
服部壮馬 (2年、洛南) 29分24秒54 1時間06分22秒
村尾雄己 (1年、佐久長聖) 29分15秒36
前回3位 駒澤大学
「学生3大駅伝三冠」の目標が、現実味を帯びる陣容だ。今年の世界陸上を経験した田澤廉、主将の山野力といった4年生だけでなく、スーパールーキーの佐藤圭汰、全日本大学駅伝で快走した山川拓馬ら、1年生にも力のある選手がそろい、隙は見当たらない。昨年の箱根後に疲労骨折が判明し、今年の出雲駅伝で復活した鈴木芽吹の仕上がり具合も注目される。
小野恵崇 (4年、那須拓陽)28分53秒91 1時間03分19秒
田澤廉 (4年、青森山田)27分23秒44
円健介 (4年、倉敷) 28分29秒11 1時間01分51秒
山野力 (4年、宇部鴻城)28分32秒71 1時間00分40秒
青柿響 (3年、聖望学園)28分20秒42 1時間02分44秒
赤星雄斗 (3年、洛南) 30分07秒21 1時間02分00秒
金子伊吹 (3年、藤沢翔陵)29分29秒62 1時間04分59秒
鈴木芽吹 (3年、佐久長聖)27分41秒68 1時間03分07秒
花尾恭輔 (3年、鎮西学院)28分29秒82 1時間01分37秒
安原太陽 (3年、滋賀学園)29分08秒88 1時間02分25秒
篠原倖太朗(2年、富里) 28分41秒13 1時間01分01秒
吉本真啓 (2年、世羅) 29分08秒71 1時間03分31秒
伊藤蒼唯 (1年、出雲工業)28分28秒15 1時間04分15秒
帰山侑大 (1年、樹徳) 29分18秒99
佐藤圭汰 (1年、洛南) 13分22秒91
山川拓馬 (1年、上伊那農)30分27秒22
前回4位 東洋大学
箱根駅伝は4度の優勝を経験している東洋大学。エースの松山和希をけがで欠き、今季は出雲駅伝9位、全日本大学駅伝はシード圏内ぎりぎりの8位と苦しんでいる。松山は今大会でもエントリーされず、全員で粘り続ける走りが求められそうだ。次世代のエースとして期待される石田洸介が、一皮むけるか。北海道マラソンで日本選手トップに入った柏優吾は、初めての箱根路でどんな走りを見せるか。
荒生実慧 (4年、酒田南) 28分50秒40 1時間04分27秒
柏優吾 (4年、豊川) 28分49秒72 1時間02分55秒
木本大地 (4年、東洋大牛久)29分06秒85 1時間03分03秒
児玉悠輔 (4年、東北) 28分45秒74 1時間03分52秒
清野太雅 (4年、喜多方) 29分03秒59 1時間03分48秒
前田義弘 (4年、東洋大牛久)28分57秒80 1時間03分15秒
九嶋恵舜 (3年、小林) 28分45秒60 1時間09分08秒
熊崎貴哉 (3年、高山西) 28分36秒36 1時間04分03秒
佐藤真優 (3年、東洋大牛久)28分49秒54 1時間02分55秒
十文字優一(3年、専大北上) 29分13秒51 1時間05分43秒
村上太一 (3年、北見緑陵) 29分07秒76 1時間03分33秒
石田洸介 (2年、東農大二) 28分37秒50 1時間04分00秒
梅崎蓮 (2年、宇和島東) 29分18秒70 1時間02分41秒
小林亮太 (2年、豊川) 29分27秒22 1時間04分17秒
網本佳悟 (1年、松浦) 29分03秒08 1時間05分30秒
西村真周 (1年、自由ヶ丘) 29分03秒95 1時間15分09秒
前回5位 東京国際大学
6年連続7回目と出場となる東京国際大学。箱根駅伝の2区と3区の区間記録を持つ「学生最強ランナー」イェゴン・ヴィンセントが、エントリーされた。今年は出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに本調子でなく、出走していないだけに、どこまで仕上がっているのか、どの区間を走るのか。ヴィンセントの出来によって、国内トップレベルの実力を誇る丹所健の起用法も変化するだけに最大の注目点だ。
イェゴン・ヴィンセント(4年、チェビルベレク)27分24秒42 1時間01分18秒
丹所健 (4年、湘南工大付属) 28分01秒24 1時間04分37秒
堀畑佳吾 (4年、清風) 28分54秒91 1時間05分42秒
宗像聖 (4年、学法石川) 29分13秒94 1時間06分12秒
山谷昌也 (4年、水城) 28分11秒94
ルカ・ムセンビ (4年、仙台育英) 28分20秒09 1時間02分56秒
川端拳史 (3年、須磨学園) 14分13秒09
林優策 (3年、滋賀学園) 29分43秒85 1時間07分14秒
村松敬哲 (3年、浜松商業) 29分18秒27 1時間07分55秒
木村海斗 (2年、狭山経済) 29分36秒47 1時間03分18秒
楠木悠人 (2年、小林) 30分02秒37 1時間06分00秒
白井勇佑 (2年、仙台育英) 28分27秒45 1時間03分48秒
冨永昌輝 (2年、小林) 29分06秒37 1時間04分33秒
山岸柊斗 (2年、仙台育英) 29分56秒23 1時間04分16秒
吉住颯 (2年、市立船橋) 14分20秒25
川内琉生 (1年、鎮西学院) 29分43秒48 1時間06分34秒
前回6位 中央大学
6年連続96回目の出場となる伝統校の中央大学。前回の箱根1区を1時間00分40秒で駆け抜け、区間記録をマークした吉居大和、10000m28分00秒86のタイムを持つ中野翔太を中心とするチーム。今シーズンは出雲駅伝で3位、全日本大学駅伝は吉居大和が万全でない中で7位と安定的な成績を残してきた。主将の若林陽大は過去3大会連続で山下りの6区を任されている。全日本大学駅伝で出走がなかった中野翔太の活躍も注目だ。
助川拓海 (4年、水城) 28分49秒58 1時間02分36秒
田井野悠介(4年、世羅) 29分34秒90 1時間02分39秒
千守倫央 (4年、松山商業)28分15秒40 1時間02分37秒
中澤雄大 (4年、学法石川)29分00秒40 1時間02分44秒
若林陽大 (4年、倉敷) 28分42秒02 1時間04分29秒
大澤健人 (3年、韮山) 29分14秒67 1時間04分36秒
中野翔太 (3年、世羅) 28分00秒86 1時間04分03秒
湯浅仁 (3年、宮崎日大)28分47秒81 1時間03分57秒
吉居大和 (3年、仙台育英)28分03秒90 1時間01分47秒
阿部陽樹 (2年、西京) 28分30秒18 1時間02分54秒
東海林宏一(2年、山形南) 29分15秒41 1時間03分58秒
山平怜生 (2年、仙台育英)28分53秒85 1時間02分48秒
佐藤宏亮 (1年、秋田工業)29分11秒08 1時間05分14秒
白川陽大 (1年、大塚) 29分04秒02 1時間04分23秒
溜池一太 (1年、洛南) 28分26秒77 1時間06分59秒
吉居駿恭 (1年、仙台育英)28分06秒27 1時間06分59秒
前回7位 創価大学
前々大会で準優勝を経験している創価大学。今シーズンは春先にけががあったものの、全日本で駒澤大のスーパールーキー・佐藤圭汰とのデッドヒートを制した葛西潤の力走は記憶に新しい。前回大会4区区間賞の嶋津雄大、エース区間の2区で2位だったフィリップ・ムルワと地力のある最上級生が並び、上位をうかがう力は十分にある。
緒方貴典 (4年、熊本工業)28分42秒44 1時間03分01秒
葛西潤 (4年、関西創価)28分21秒72 1時間05分03秒
嶋津雄大 (4年、若葉総合)28分14秒23 1時間03分18秒
新家裕太郎(4年、大阪) 28分45秒93 1時間06分04秒
濱野将基 (4年、佐久長聖)28分37秒06 1時間05分24秒
フィリップ・ムルワ(4年、キテタボーイズ)27分35秒29
横山魁哉 (4年、島田) 28分33秒58 1時間03分57秒
桑田大輔 (3年、八頭) 28分38秒46 1時間05分17秒
山森龍暁 (3年、鯖江) 28分35秒17 1時間03分33秒
小暮栄輝 (2年、樹徳) 28分50秒73 1時間02分42秒
野田崇央 (2年、開新) 29分20秒59 1時間02分47秒
吉田凌 (2年、学法石川)28分41秒28 1時間03分07秒
リーキー・カミナ(2年、チョメ)28分12秒89 1時間02分31秒
石丸惇那 (1年、出水中央)28分46秒37
野沢悠真 (1年、利府) 29分23秒82 1時間05分24秒
山下蓮 (1年、鎮西学院)29分13秒72 1時間03分22秒
前回8位 國學院大學
7年連続16回目の出場の國學院大學。出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに駒澤大に次ぐ2位に入り、いま最も勢いのあるチームだ。3月の学生ハーフで優勝した2年生の平林清澄、今年の全日本で10人抜きを披露した2年生の山本歩夢、5区で区間賞を獲得したルーキーの青木瑠郁ら、下級生にも楽しみな選手が多い。チーム史上最高の成績を残せるか。
川﨑康生 (4年、浜松工業) 29分18秒03 1時間03分06秒
坂本健悟 (4年、藤沢翔陵) 28分54秒53 1時間02分38秒
島﨑慎愛 (4年、県立藤岡中央)28分27秒98 1時間03分08秒
中西大翔 (4年、金沢龍谷) 28分17秒84 1時間02分02秒
藤本竜 (4年、北海道栄) 28分53秒77 1時間05分08秒
伊地知賢造(3年、県立松山) 28分29秒95 1時間02分22秒
瀬尾秀介 (3年、市立橘) 29分13秒24 1時間03分10秒
木村文哉 (2年、川越東) 29分17秒84 1時間03分04秒
佐藤快成 (2年、埼玉栄) 30分35秒34 1時間03分12秒
鶴元太 (2年、八千代松陰) 29分07秒53 1時間02分15秒
平林清澄 (2年、県立美方) 28分12秒16 1時間01分50秒
山本歩夢 (2年、自由ヶ丘) 28分41秒59 1時間00分43秒
青木瑠郁 (1年、健大高崎) 13分48秒61
上原琉翔 (1年、北山) 13分56秒84
嘉数純平 (1年、北山) 28分58秒44
高山豪起 (1年、高川学園) 29分39秒31 1時間02分27秒
前回9位 帝京大学
16年連続24回目の出場となる帝京大学。強力だった4年生が抜けた後、全日本大学駅伝は本選出場を逃し、出雲駅伝も11位と苦戦。だが今大会で1、2年生が7人エントリーされ、新戦力の台頭が期待される。「人数分布としては以前の帝京大らしくない」と中野孝行監督。目標の5位以内に向けて、北野開平、小野隆一朗、西脇翔太の箱根駅伝経験者を中心に「全員駅伝」で上位争いに臨む。
新井大貴 (4年、前橋育英) 30分03秒91 1時間03分30秒
北野開平 (4年、須磨学園) 29分04秒83 1時間02分40秒
山田一輝 (4年、白石) 29分31秒05 1時間03分09秒
吉岡尚紀 (4年、桂) 30分04秒12 1時間03分17秒
大辻頌悟 (3年、水城) 29分20秒27
小野隆一朗(3年、北海道栄) 28分50秒22 1時間02分56秒
末次海斗 (3年、鳥栖工業) 29分31秒83 1時間03分59秒
西脇翔太 (3年、名経大高蔵)28分57秒21 1時間02分25秒
日高拓夢 (3年、鶴崎工業) 29分19秒03
岩本拓真 (2年、西脇工業) 14分29秒14 1時間03分42秒
小林大晟 (2年、鎮西学院) 28分43秒71 1時間05分02秒
福田翔 (2年、世羅) 29分37秒33 1時間03分29秒
山中博生 (2年、草津東) 29分20秒51
尾崎仁哉 (1年、東海大福岡)29分51秒99 1時間03分23秒
柴戸遼太 (1年、大分東明) 29分00秒47 1時間05分34秒
島田晃希 (1年、高田) 14分25秒18 1時間03分34秒
前回10位 法政大学
8年連続83回目出場の法政大学。前回大会10位で、今シーズンは全日本大学駅伝の本選出場はなかったものの、出雲駅伝では過去最高タイの7位と健闘した。坪田智夫監督も「秋のハーフマラソン等で結果を残してくれている。法政の歴史としても過去最高のチーム状態」と自信をのぞかせる。前回大会で出走した主将の内田隼太や、5、6区を任された細迫海気、武田和馬ら経験者がメンバー入りし、総合5位以内を狙う。
内田隼太 (4年、法大二) 28分16秒68 1時間02分12秒
扇育 (4年、松浦) 29分07秒34 1時間06分21秒
川上有生 (4年、東北) 29分06秒97 1時間03分26秒
中園慎太朗(4年、八千代松陰) 28分32秒89 1時間03分51秒
松本康汰 (4年、愛知) 28分52秒82 1時間03分09秒
山本恭澄 (4年、伊賀白鳳) 29分36秒21 1時間03分55秒
高須賀大勢(3年、専大松戸) 29分17秒06 1時間04分26秒
細迫海気 (3年、世羅) 29分24秒60 1時間04分39秒
松永伶 (3年、専大松戸) 28分34秒33 1時間02分03秒
宗像直輝 (3年、東農大二) 28分56秒83 1時間04分17秒
上仮屋雄太(2年、須磨学園) 30分46秒86 1時間04分35秒
小泉樹 (2年、國學院久我山)28分50秒64 1時間03分32秒
髙橋一颯 (2年、名経大高蔵) 31分54秒92
武田和馬 (2年、一関学院) 29分06秒30 1時間04分55秒
宮岡幸大 (2年、宇和島東) 29分40秒79 1時間02分28秒
清水郁杜 (1年、米子松蔭) 29分57秒47 1時間04分42秒