各監督の優勝予想は? 圧倒的な票数を集めたのは駒澤大学 全日本大学駅伝アンケート
11月5日に開催される第55回全日本大学駅伝には25の大学と2つの学生連合チームが出場する。優勝は今年もあの大学? 今年のダークホースは? さまざまな予想が交錯する。出場チームの監督たちは今年のレースをどのように見ているのか。全日本大学駅伝事務局が事前に行ったアンケートをまとめてみた。
駒澤大学が8割超「篠原選手に惚れました」
アンケートに入っている「優勝予想とその理由は」という自由回答の質問。昨年は6校の名が挙がったが、今年は駒澤大学、中央大学、青山学院大学、國學院大學の4校のみ。駅伝戦国時代も過渡期を迎えているのだろうか。
その中でも22票と全体の8割以上の票を集めたのが藤田敦史監督率いる駒澤大学。
理由としては「これまでの伊勢での圧倒的な勝率。藤田監督に代わっても、出雲駅伝を見る限りでは強さが不変だった」(東京国際大学・横溝三郎監督)、「圧倒的選手層と個々の安定感」(中央大学・藤原正和監督)、「圧倒的な布陣。駅伝力がある」(順天堂大学・ 長門俊介監督)などがあり、共通しているのはチームの戦力が"圧倒的"だということ。全日本大学駅伝は最多15回の優勝を誇り、10月の出雲駅伝では1区から首位を独走し、完全優勝を成し遂げたことを見て、多くの監督が候補に挙げた。オリンピックや世界陸上の出場経験があり、昨年早稲田大学の監督に就任した花田勝彦監督も「エース級の選手が揃っており、穴がない」と評する。環太平洋大学の吉岡利貢監督は「出雲駅伝の前日練習で見た篠原(倖太朗)選手の動きに惚れました」と絶賛した。
中央・青山学院・國學院が対抗馬か
中央大学は3票、青山学院大学は2票、國學院大學が1票という結果になった。
中央大学には「勢いがある」(新潟大学・天野達郎監督)、「圧倒的なトラックでのスピード能力を持った選手が数多く在籍」(創価大学・榎木和貴監督)などの理由があり、層の厚さが評価されている。
青山学院大学には「序盤で流れをつかめれば強い」(帝京大学・中野孝行監督)。また青山学院大学の原晋監督は駒澤大学と中央大学のほか、自校を優勝候補に挙げ「チーム全体として強い、エースが複数人いる」と理由を回答した。
國學院大學には「スピード、持久力がある選手が多く、常に安定した成績を残している」(東北学院大学・北目秀哉監督)との声があった。
一方、優勝候補筆頭の駒澤大学・藤田監督は「優勝候補がいくつかあると思うが、あえて挙げることはしない」と含みを持たせた回答だった。
10月13日にはチームエントリー16人が確定した。11月2日締め切りのメンバーエントリーで改めて競技者8人、補員5人に絞られる。伊勢神宮のゴールテープをトップで切るのはどのチームなのか。レースのスタートは名古屋・熱田神宮西門前、午前8時10分に号砲が鳴る。