全日本大学駅伝チームエントリー・シード8校編 3連覇中の駒澤大に立ちはだかるのは
11月5日に開催される第55回全日本大学駅伝のチームエントリーが発表された。8区間106.8kmで競われ、現時点で各チーム16人まで登録されている。この記事では昨年シード権を獲得した8校の登録選手を紹介する。
資格記録は10月11日の提出時点で、各大学の申告による。10000mの資格記録を持たない選手は5000mのタイムを記している。今後は11月2日に全8区間の配置と補員5人を登録する「メンバーエントリー」が締め切られ、大会当日の朝に「メンバー変更」がある。
昨年1位 駒澤大学
前年度は出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝の「三冠」を果たし、史上初となる「2度目の三冠」に向け今年の出雲も制した駒澤大学。今大会では4連覇がかかる。エースで主将の鈴木芽吹、ハーフマラソンの日本人学生記録を持つ篠原倖太朗、今年のアジア大会男子5000mで6位入賞の佐藤圭汰ら、強力な布陣が並ぶ。前回大会で大学駅伝デビュー戦となった山川拓馬が4区区間賞を獲得したように、新戦力の台頭も注目される。
赤津勇進（4年、日立工） 28分30秒64
赤星雄斗（4年、洛南） 30分07秒21
白鳥哲汰（4年、埼玉栄） 28分14秒86
鈴木芽吹（4年、佐久長聖）27分41秒68
花尾恭輔（4年、鎮西学院）28分29秒82
安原太陽（4年、滋賀学園）29分08秒88
篠原倖太朗（3年、富里） 27分43秒13
庭瀬俊輝（3年、大分東明）30分27秒61
伊藤蒼唯（2年、出雲工） 28分28秒15
佐藤圭汰（2年、洛南） 13分22秒91
山川拓馬（2年、上伊那農）30分27秒22
植阪嶺児（1年、智辯学園奈良カレッジ）29分43秒89
小松聖 （1年、秋田工） 14分24秒39
小山翔也（1年、埼玉栄） 13分53秒25
村上響 （1年、世羅） 14分00秒88
安原海晴（1年、滋賀学園）13分56秒45
昨年2位 國學院大學
前回大会で2位に入ったときの主力メンバー・伊地知賢造、山本歩夢、平林清澄が今年は「3本柱」としてチームを引っ張る。伊地知は春先けがに悩まされたが、9月の日本インカレ男子10000mで日本人トップとなり、復調傾向。青木瑠郁はルーキーイヤーの昨年、5区で区間賞に輝いた。経験豊富なメンバーでチームスローガンでもある「てっぺん」を狙う。
伊地知賢造（4年、松山） 28分29秒95
瀬尾秀介（4年、市橘） 29分13秒24
板垣俊佑（3年、東農大二） 28分51秒61
木村文哉（3年、川越東） 29分16秒13
佐藤快成（3年、埼玉栄） 30分35秒34
平林清澄（3年、美方） 27分55秒15
山本歩夢（3年、自由ケ丘） 28分16秒92
青木瑠郁（2年、健大高崎） 28分32秒90
上原琉翔（2年、北山） 28分36秒44
嘉数純平（2年、北山） 28分58秒44
鎌田匠馬（2年、東海大山形）14分13秒37
高山豪起（2年、高川学園） 28分43秒51
後村光星（1年、仙台育英） 28分52秒46
田中愛睦（1年、八千代松陰）29分09秒45
野中恒亨（1年、浜松工） 29分47秒18
吉田蔵之介（1年、埼玉栄） 29分09秒05
昨年3位 青山学院大学
近藤幸太郎（現・SGホールディングス）や岸本大紀（現・GMOアスリーツ）ら、駅伝で活躍してきた学年が卒業し、1年時の全日本大学駅伝5区でいきなり区間記録を塗り替えた佐藤一世が、新世代のエースとして活躍を誓う。今年の出雲駅伝2区区間賞の黒田朝日、関東インカレ男子2部3000m障害（SC）優勝の小原響ら地力のあるメンバーがエントリーされ、巻き返しを狙う。
小原響 （4年、仙台二華） 28分28秒97
佐々木塁（4年、盛岡第一） 29分13秒65
佐藤一世（4年、八千代松陰）28分23秒62
山内健登（4年、樟南） 28分34秒12
太田蒼生（3年、大牟田） 28分32秒17
田中悠登（3年、敦賀気比） 28分35秒60
鶴川正也（3年、九州学院） 29分30秒48
野村昭夢（3年、鹿児島城西）29分39秒23
若林宏樹（3年、洛南） 28分25秒71
荒巻朋熙（2年、大牟田） 28分37秒51
宇田川瞬矢（2年、東農大三）29分26秒44
神田大地（2年、東北） 29分29秒15
黒田朝日（2年、玉野光南） 28分33秒62
塩出翔太（2年、世羅） 29分25秒83
鳥井健太（1年、清風） 13分36秒73
平松享祐（1年、中部大一） 13分52秒10
昨年4位 順天堂大学
今年の世界選手権男子3000mSCで6位、ダイヤモンドリーグファイナルで5位と世界の舞台で活躍する三浦龍司と、長い距離が得意な藤原優希が「共同主将」としてチームをまとめる。スーパールーキーの吉岡大翔は大学駅伝デビュー戦となった出雲で1区11位。本来の実力を発揮できれば、上位争いに絡む可能性は十分にある。
三浦龍司（4年、洛南） 28分32秒28
藤原優希（4年、水島工） 29分27秒90
石井一希（4年、八千代松陰）28分48秒45
斎藤舜太（4年、桐生） 29分22秒64
浅井皓貴（3年、豊川） 28分30秒11
油谷航亮（3年、八千代松陰）29分49秒70
海老澤憲伸（3年、那須拓陽）28分36秒69
服部壮馬（3年、洛南） 29分24秒54
堀越翔人（3年、前橋育英） 29分04秒41
児玉空琉（2年、浜松日体） 29分28秒19
村尾雄己（2年、佐久長聖） 29分15秒36
森本喜道（2年、小豆島中央）29分58秒55
荒牧琢登（1年、開新） 29分18秒30
児島雄一郎（1年、洛南） 30分06秒97
古川達也（1年、市橘） 29分27秒62
吉岡大翔（1年、佐久長聖） 28分46秒96
昨年5位 創価大学
嶋津雄大（現・GMOアスリーツ）や葛西潤（現・旭化成）といった実力者は卒業したものの、織橋巧や小池莉希ら新戦力の台頭と上級生の意地がうまくかみ合い、今年の出雲駅伝では過去最高順位の2位となった。出雲で4区区間賞の山森龍暁と5区区間賞の吉田響が好調を維持し、全日本でも同じような走りを見せられるか。
桑田大輔（4年、八頭） 28分38秒46
志村健太（4年、関西創価） 29分10秒63
山森龍暁（4年、鯖江） 28分27秒21
小暮栄輝（3年、樹徳） 28分50秒73
吉田響 （3年、東海大静岡翔洋）28分59秒50
吉田凌 （3年、学法石川） 28分41秒28
リーキー・カミナ（3年、チョメ）27分50秒66
石丸惇那（2年、出水中央） 28分46秒37
黒木陽向（2年、九州学院） 29分40秒26
野沢悠真（2年、利府） 28分47秒63
山下蓮 （2年、鎮西学院） 29分13秒72
織橋巧 （1年、中京） 29分09秒64
川上翔太（1年、市船橋） 31分19秒78
小池莉希（1年、佐久長聖） 29分23秒86
齊藤大空（1年、利府） 29分21秒24
スティーブン・ムチーニ（1年、ミクユニ）28分05秒98
昨年6位 早稲田大学
今年の出雲は、主将の菖蒲敦司や2月の延岡西日本マラソンで優勝した佐藤航希が補員に回り、3年生以下のメンバーで臨んで6位だった。伊藤大志、山口智規、石塚陽士の「3本の矢」や出雲を経験した工藤慎作、長屋匡起の両ルーキーに4年生の力がうまく融合されれば、目標とする「3大駅伝3位以内」の達成も近づいてくる。
北村光 （4年、樹徳） 29分00秒51
佐藤航希（4年、宮崎日大） 29分35秒12
菖蒲敦司（4年、西京） 28分58秒10
辻文哉 （4年、早稲田実） 28分54秒74
栁本匡哉（4年、豊川） 29分17秒37
石塚陽士（3年、早稲田実） 27分58秒53
伊藤大志（3年、佐久長聖） 29分42秒24
伊福陽太（3年、洛南） 30分15秒42
菅野雄太（3年、西武文理） 29分25秒21
諸冨湧 （3年、洛南） 30分07秒86
間瀬田純平（2年、鳥栖工） 29分13秒46
宮岡凜太（2年、鎌倉学園） 30分18秒01
山口智規（2年、学法石川） 29分35秒47
工藤慎作（1年、八千代松陰）28分31秒87
長屋匡起（1年、佐久長聖） 29分42秒54
山﨑一吹（1年、学法石川） 29分47秒73
昨年7位 中央大学
昨年の3大駅伝すべてで区間賞を獲得した吉居大和と、箱根駅伝3区区間賞の中野翔太を擁する中央大学。今年の出雲は吉居大和が出走せず、7位に終わった。両エース以外にも、関東インカレ男子1部ハーフマラソンで日本人トップだった主将の湯浅仁、5000m13分20秒台の吉居駿恭ら力のある選手がそろい、全日本では上位をうかがう。
大澤健人（4年、韮山） 28分53秒03
中野翔太（4年、世羅） 28分00秒86
湯浅仁 （4年、宮崎日大） 28分34秒91
吉居大和（4年、仙台育英） 28分03秒90
阿部陽樹（3年、西京） 28分30秒18
浦田優斗（3年、國學院久我山）28分57秒05
東海林宏一（3年、山形南） 29分15秒41
山平怜生（3年、仙台育英） 28分51秒87
伊東夢翔（2年、國學院久我山）28分38秒62
白川陽大（2年、大塚） 28分55秒63
溜池一太（2年、洛南） 28分26秒77
吉居駿恭（2年、仙台育英） 28分06秒27
吉中祐太（2年、豊浦） 28分55秒93
柴田大地（1年、洛南） 28分59秒25
本間颯 （1年、埼玉栄） 28分49秒98
山﨑草太（1年、西京） 29分46秒48
昨年8位 東洋大学
故障の影響で昨年の3大駅伝すべてで出走できなかったエースの松山和希が戻ってきた。5月の関東インカレ男子1部ハーフマラソン3位の梅崎蓮、9月の日本インカレ男子10000mで日本人3番手の小林亮太といった実力者とともに力を発揮し、少しでも上位争いに食い込むことで復活を印象づけたい。
奥山輝 （4年、浦和実） 29分05秒45
熊﨑貴哉（4年、高山西） 28分36秒36
十文字優一（4年、専大北上）29分13秒51
菅野大輝（4年、姫路商） 29分09秒59
松山和希（4年、学法石川） 28分42秒17
村上太一（4年、北見緑陵） 29分07秒76
梅崎蓮 （3年、宇和島東） 29分18秒70
小林亮太（3年、豊川） 28分36秒42
増田涼太（3年、広島皆実） 29分52秒11
吉田周（3年、広島国際学院）30分02秒41
網本佳悟（2年、松浦） 29分03秒08
緒方澪那斗（2年、市船橋） 28分36秒67
岸本遼太郎（2年、高知農） 29分52秒57
西村真周（2年、自由ケ丘） 29分03秒95
藤宮歩 （2年、学法石川） 29分32秒44
薄根大河（1年、学法石川） 30分49秒68
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