箱根駅伝エントリー選手の出身高校を集計 最多は13人の洛南、埼玉栄は3人から急増
2024年1月2、3日に開催される第100回箱根駅伝。12月29日には区間エントリーが発表される。12月11日に発表された出場チームのエントリー選手計368人(1チーム16人)を出身高校別(日本国内)にまとめた。12月24日には全国高校駅伝が京都で開催され、母校の後輩たちが一足早く熱いレースを繰り広げた。
洛南の5選手は2019年の都大路をともに経験
最多13人がエントリーされたのは京都府の洛南だ。インターハイでは過去10度の総合優勝を誇る名門校。駒澤大学の赤星雄斗(4年)、小牧波亜斗(3年)、佐藤圭汰(2年)、順天堂大学の三浦龍司(4年)、早稲田大学の諸冨湧(3年)は2019年の都大路でともに出走した経験がある。佐藤は今年も駅伝で躍動。出雲駅伝では2区区間賞、全日本大学駅伝でも2区を走り区間新記録で区間賞を獲得している。三浦は8月にハンガリー・ブダペストで行われた世界陸上男子3000m障害で、日本勢初の6位入賞を果たした。そのほか、全日本大学駅伝で4区区間3位と好走した中央大学の溜池一太(2年)、青山学院大学の若林宏樹(3年)なども出身だ。
埼玉栄と仙台育英が12選手
次いで多かったのが宮城県の仙台育英と埼玉県の埼玉栄で12人。
仙台育英は、全国高校駅伝で8回の優勝の強豪校。大東文化大学の真名子圭監督は仙台育英で長距離男子監督を務め、2019年に全国高校駅伝優勝に導いた。その時の出走メンバーで今回エントリーされているのが、中央大学の吉居大和(4年)、山平怜生(3年)、吉居駿恭(2年)、大東文化大学の菊地駿介(4年)、東海大学の喜早駿介(4年)だ。
埼玉栄の代表格は今年、5000mで大学1年時以来となる自己ベストを更新した駒澤大の白鳥哲汰。2018年の都大路では錚々(そうそう)たるメンバーを破って1区の区間賞を獲得した経験を持つ。また、全日本大学駅伝区間5位でチームの総合4位に貢献した中央大の本間颯(1年)や、前回の箱根で3大駅伝初出走ながら10区区間4位と好走した國學院大學の佐藤快成(3年)の出身。昨年は埼玉栄出身の選手は3人のみだったが、今年は12人と急激にエントリー人数が増えた。
学法石川、佐久長聖、世羅の出身は10選手
続いて福島県の学法石川、長野県の佐久長聖、広島県の世羅で10人。
学法石川は、11月の上尾シティハーフマラソンで日本人トップになった早稲田大学のエース格・山口智規(2年)が出身。ほかにも、東洋大学のエース松山和希(4年)や東京農業大学を10年ぶりの本選出場へ導いた主将の高槻芳照(4年)らがいる。
今年度の都大路を制した佐久長聖は、出雲駅伝で6区の区間賞を獲得し、11月に10000mで27分30秒69の自己新を記録した駒澤大のエース、鈴木芽吹(4年)の出身校。順天堂大期待のルーキー、吉岡大翔(1年)、来年度の駅伝主将に決まっている早稲田大の伊藤大志(3年)、東海大を主将として率いる越陽汰(3年)ら実力のある選手が名を連ねる。
全国高校駅伝で最多11回の優勝を誇る世羅からは、2020、21年の全国高校駅伝出走メンバーとして優勝を経験している駒澤大の吉本真啓(3年)、青山学院大の塩出翔太(2年)、明治大学の吉川響、森下翔太(ともに2年)がエントリー。他に、中央大のエースで前回の箱根は3区区間賞とチームの準優勝に貢献した中野翔太(4年)もいる。
出身高校集計(3人以上)
13人…洛南(京都)
12人…仙台育英(宮城)、埼玉栄(埼玉)
10人…学法石川(福島)、佐久長聖(長野)、世羅(広島)
6人…専大松戸(千葉)、西脇工業(兵庫)
5人…東農大二(群馬)、八千代松陰(千葉)、國學院久我山(東京)、鎌倉学園(神奈川)、豊川(愛知)、大牟田(福岡)、鳥栖工業(佐賀)、九州学院(熊本)
4人…一関学院(岩手)、中越(新潟)、市立船橋(千葉)、伊賀白鳳(三重)、四日市工業(三重)、倉敷(岡山)、自由ケ丘(福岡)、宮崎日大(宮崎)、北山(沖縄)
3人…東海大山形(山形)、田村(福島)、敦賀気比(福井)、樹徳(群馬)、水城(茨城)、市立橘(神奈川)、浜松日体(静岡)、名経大高蔵(愛知)、草津東(滋賀)、滋賀学園(滋賀)、須磨学園(兵庫)、米子松蔭(鳥取)、西京(山口)、松山商業(愛媛)、鎮西学院(長崎)、開新(熊本)、小林(宮崎)、鹿児島(鹿児島)