箱根駅伝区間エントリー予選会突破の10校編 2区に吉田礼志、溜池一太、馬場賢人
2025年1月2日、3日に開催される第101回箱根駅伝の区間エントリーが29日、発表された。大会は往復10区間、217.1kmで競われる。前回同様、正競技者と補欠競技者の当日変更は6人まで、1日に変更できる最大人数は4人までで、レース開始1時間10分前まで受け付ける。この記事では予選会から出場権を得た10校を紹介する。
予選会1位 立教大学
前回大会は総合14位に入った立教大学。今年4月に髙林祐介監督が就任し、箱根駅伝予選会1位、全日本大学駅伝7位で初のシード権獲得と勢いに乗っている。主力メンバーでは馬場賢人が2区、林虎大朗が4区にそれぞれエントリーされた。主将の安藤圭佑が9区に入り、全日本のようにシード権を決定づける走りが見られるか。2年連続2区を担ってきた國安広人は補欠に回っている。63年ぶりシード権獲得へ、箱根路でもチームの新たな歴史を刻めるか。
1区 吉屋佑晟(3年、広島国際学院)
2区 馬場賢人(3年、大牟田)
3区 稲塚大祐(4年、高岡向陵)
4区 林虎大朗(4年、大牟田)
5区 山本羅生(4年、松浦)
6区 中田紫音(4年、鹿児島城西)
7区 山下翔吾(1年、國學院久我山)
8区 山口史朗(4年、四日市工業)
9区 安藤圭佑(4年、豊川)
10区 中西洸貴(4年、國學院久我山)
補欠
小倉史也(3年、伊賀白鳳)
國安広人(3年、須磨学園)
永井駿(3年、九州学院)
木島陸(2年、相洋)
原田颯大(2年、洛南)
鈴木愛音(1年、城西大城西)
予選会2位 専修大学
陸上競技部創部100周年を迎えた専修大学は2年ぶり72回目の出場。第99回大会で4区を経験した新井友裕を1区に配置し、チームの流れをつくる。予選会全体3位でフィニッシュしたダンカン・マイナを2区に投入し、タイムを稼ぎたいところだ。予選会全体26位の上山詩樹は補欠に回っている。今年度のスローガン「革新と挑戦」を掲げ、シード権獲得を狙う。
1区 新井友裕(3年、浦和実業)
2区 ダンカン・マイナ(1年、専大熊本)
3区 和田晴之(2年、三浦学苑)
4区 大西裕翔(2年、京都外大西)
5区 福田達也(3年、市立橘)
6区 丹柊太郎(2年、松山商業)
7区 佐藤陸(2年、東京)
8区 犬塚知宏(3年、美濃加茂)
9区 大田和一斗(4年、東農大二)
10区 長谷川源(4年、名経大高蔵)
補欠
手塚太一(3年、那須拓陽)
藁科健斗(3年、横浜)
上山詩樹(2年、敦賀気比)
具志堅一斗(2年、コザ)
髙橋凛琥(1年、八千代松陰)
田口萩太(1年、東京)
予選会3位 山梨学院大学
山梨学院大学は今年2月にOBで世界陸上のマラソン6位入賞経験がある大崎悟史監督が就任。箱根駅伝は5年連続で本戦の切符を手にした。10000m27分台の留学生、ジェームス・ムトゥクを2区にエントリー。日本人エースの平八重充希が1区、予選会でチーム2位のルーキー阿部紘也は8区、弓削征慶は前回と同様5区に入った。主将の村上大樹と過去2回6区を経験している髙田尚暉は補欠に回った。
1区 平八重充希(3年、鹿児島実業)
2区 ジェームス・ムトゥク(3年、ンゴニ)
3区 伊東駿(2年、山梨学院)
4区 高橋楓河(1年、秋田工業)
5区 弓削征慶(3年、洛南)
6区 大西陸(4年、世羅)
7区 大杉亮太朗(1年、札幌山の手)
8区 阿部紘也(1年、中部大一)
9区 徳田秋斗(4年、福岡一)
10区 土器屋快都(4年、四日市中央工業)
補欠
髙田尚暉(4年、花輪)
村上大樹(4年、青森山田)
塚本陸斗(3年、藤枝明誠)
田原匠真(2年、平田)
ブライアン・キピエゴ(2年、カプカテット)
和田瑛登(2年、山梨学院)
予選会4位 日本体育大学
77年連続77回目の箱根駅伝出場を誇る日本体育大学。全日本大学駅伝1区区間賞の平島龍斗が、同様に1区に、ハーフマラソンでチーム最速の山崎丞が2区にそれぞれエントリー。10000mでチームトップの記録を持ち、前回大会で7区区間9位の田島駿介が4区、日本インカレ1500mを制したスピードスター高村比呂飛は3区に名を連ねた。前回大会8区区間2位で主将の分須尊紀は補欠に回っている。「捲土(けんど)重来」を胸に総合6位以内を目指す。
1区 平島龍斗(3年、相洋)
2区 山崎丞(3年、中越)
3区 高村比呂飛(4年、敦賀気比)
4区 田島駿介(3年、旭野)
5区 浦上和樹(3年、九州学院)
6区 石川龍芽(4年、名経大高蔵)
7区 吉田黎大(2年、埼玉栄)
8区 佐藤大和(1年、十日町)
9区 山口廉(4年、大牟田)
10区 二村昇太朗(3年、仙台育英)
補欠
植松孝太(4年、佐久長聖)
住原聡太(4年、豊川工業)
富永椋太(4年、鉾田一)
山下大毅(4年、美濃加茂)
分須尊紀(4年、東農大二)
瀬戸雅史(2年、上伊那農業)
予選会5位 中央学院大学
2年連続で箱根駅伝本戦出場を決めた中央学院大学。予選会で日本人トップ(個人10位)のエース・吉田礼志は前回大会で自身3度目となる2区にエントリーした。前回5区の柴田大輝、6区の小松裕大朗は、ともに同じ区間にエントリーされ再び山に挑む。狙うは、総合5位以内。前回の総合19位から大幅なジャンプアップを狙う。11月の上尾シティハーフマラソン8位の市川大世とハーフマラソンで吉田に次ぐタイムを持つ近田陽路は補欠に回っている。
1区 堀田晟礼(4年、千原台)
2区 吉田礼志(4年、拓大紅陵)
3区 前原颯斗(2年、北山)
4区 日数谷隼人(1年、神港学園)
5区 柴田大輝(4年、西城陽)
6区 小松裕大朗(3年、水城)
7区 坂本駿(3年、鹿島学園)
8区 林愛斗(2年、船橋芝山)
9区 長部虎太郎(1年、東農大三)
10区 長友英吾(1年、鹿児島商業)
補欠
太田翔(4年、明石清水)
工藤巧夢(4年、那須拓陽)
黒谷優(3年、中越)
近田陽路(3年、豊川)
三角洸太(3年、鹿児島城西)
市川大世(2年、巨摩)
予選会6位 中央大学
第99回大会で準優勝を飾った中央大学。第100回大会は体調不良者が続出し総合13位と不本意な結果に終わったが、選手層が厚く、スピードランナーも健在で上位進出が期待される。10000m27分44秒48のエース吉居駿恭が補欠に回っており、当日変更の有無が注目される。同27分52秒38の溜池一太が2区、同27分46秒60の本間颯が3区に回った。前回大会6区区間5位と健闘した浦田優斗は再び同区間。3年連続で箱根路を走っている阿部陽樹、ルーキーの岡田開成は、いずれも補欠としてエントリーされた。
1区 原田望睦(1年、東農大二)
2区 溜池一太(3年、洛南)
3区 本間颯(2年、埼玉栄)
4区 白川陽大(3年、大塚)
5区 園木大斗(4年、開新)
6区 浦田優斗(4年、國學院久我山)
7区 山平怜生(4年、仙台育英)
8区 佐藤大介(1年、埼玉栄)
9区 吉中祐太(3年、豊浦)
10区 並川颯太(1年、洛南)
補欠
阿部陽樹(4年、西京)
吉居駿恭(3年、仙台育英)
鈴木耕太郎(2年、國學院久我山)
藤田大智(2年、西脇工業)
岡田開成(1年、洛南)
田原琥太郎(1年、西条農業)
予選会7位 日本大学
2年連続91回目の出場となった日本大学は、前回の総合15位を上回ることを目標にしている。予選会で2年連続全体1位となったシャドラック・キップケメイは前回大会に続いて2区にエントリー。前回3区で区間4位と好記録を残し、ハーフマラソンの持ちタイムでもチーム2番目の安藤風羽は1区に起用。前回6区で区間19位だった山口月暉が、再び同区間に入った。3年で主将を務める中澤星音は補欠に回っている。
1区 安藤風羽(4年、鹿児島実業)
2区 シャドラック・キップケメイ(2年、イリギタティ)
3区 長澤辰朗(1年、中越)
4区 高田眞朋(2年、宮崎日大)
5区 鈴木孔士(3年、中越)
6区 山口月暉(3年、鳥取城北)
7区 長谷川豊樹(2年、水戸葵陵)
8区 大橋優(4年、大垣日大)
9区 小路翔琉(3年、鹿児島城西)
10区 岡田祐太(4年、鎌倉学園)
補欠
大仲竜平(3年、北山)
菅原広希(3年、札幌日大)
冨田悠晟(3年、草津東)
中澤星音(3年、一関学院)
山口彰太(2年、佐野日大)
山口聡太(2年、佐野日大)
予選会8位 東京国際大学
大学創立60年を迎える東京国際大学。5000m、10000m、ハーフマラソンの学生記録を持つリチャード・エティーリは2区にエントリーした。世界大学クロスカントリー選手権に出場した日本人エースの佐藤榛紀と大林洸己が、3、4区で続く。ハーフマラソンでチーム日本人トップの記録を持つ菅野裕二郎は補欠としてエントリー。初の箱根路となる主将・楠木悠人は山登りの5区となった。故・横溝三郎監督が箱根路にかけた思いもつなぎ、総合5位に入った第98回大会以来のシード権獲得を目指す。
1区 木村海斗(4年、狭山経済)
2区 リチャード・エティーリ(2年、シル)
3区 佐藤榛紀(4年、四日市工業)
4区 大林洸己(4年、須磨学園)
5区 楠木悠人(4年、小林)
6区 中山拓真(3年、青森山田)
7区 政仁斗(1年、鹿児島実業)
8区 古賀智也(1年、鎮西学院)
9区 川内琉生(3年、鎮西学院)
10区 山本泰輝(4年、日体大柏)
補欠
冨永昌輝(4年、小林)
益田郁也(4年、千原台)
大村良紀(3年、浜松商業)
菅野裕二郎(3年、学法石川)
アモス・ベット(2年、イテンミックスデイ)
小柴裕士郎(1年、水城)
予選会9位 神奈川大学
2年連続で出場する神奈川大学。今年1月に就任した中野剛監督の下、8年ぶりのシード権を狙う。全日本大学駅伝で3区区間8位と好走し、ロードでの適正が高いエースの宮本陽叶が2区に入った。特殊区間の経験者がおらず、5区に三原涼雅、6区には上田航大の下級生コンビがエントリー。前回大会の10区区間8位の酒井健成、昨年、ルーキーで出走した2年生の新妻玲旺が補欠に回っている。
1区 大岩蓮(2年、愛知)
2区 宮本陽叶(3年、洛南)
3区 中西良介(4年、関大北陽)
4区 近藤大智(2年、中部大一)
5区 三原涼雅(2年、日高)
6区 上田航大(1年、西脇工業)
7区 塩田大空(3年、西脇工業)
8区 松崎圭佑(3年、世羅)
9区 志食隆希(3年、平田)
10区 石口大地(4年、埼玉栄)
補欠
中原優人(4年、智辯奈良カレッジ)
酒井健成(3年、愛知)
中野蒼心(3年、三浦学苑)
西坂昂也(3年、光明相模原)
滝本朗史(2年、智辯奈良カレッジ)
新妻玲旺(2年、西脇工業)
予選会10位 順天堂大学
順天堂大学は第98回大会で準優勝、第99回大会も総合5位だったが、前回大会は総合17位と苦戦した。今回は「下克上」を掲げて下級生中心のチームで本戦に挑む。関東インカレ男子1部10000m8位入賞のルーキー玉目陸が2区にエントリー、その後の3区で副将の海老澤憲伸が続く。上尾シティハーフマラソンで力走した1年生の川原琉人は山登りの5区。また、5000mの高校記録を持つ吉岡大翔、エースの浅井皓貴が補欠に回っており、当日変更の有無が注目だ。
1区 池間凛斗(1年、小林)
2区 玉目陸(1年、出水中央)
3区 海老澤憲伸(4年、那須拓陽)
4区 堀越翔人(4年、前橋育英)
5区 川原琉人(1年、五島南)
6区 林龍正(2年、大阪)
7区 金原祥汰(3年、浜松日体)
8区 永原颯磨(1年、佐久長聖)
9区 石岡大侑(3年、出水中央)
10区 大倉靖萌(3年、熊本学大付属)
補欠
浅井皓貴(4年、豊川)
荒牧琢登(2年、開新)
小林侑世(2年、春日部東)
古川達也(2年、市立橘)
吉岡大翔(2年、佐久長聖)
谷本昂士郎(1年、大牟田)
関東学生連合チーム
関東学生連合チームには、16チームの代表選手が参加。エース区間の2区には流通経済大学の森川蒼太が、山登りの5区には駿河台大学の佐藤我駆人が、それぞれエントリーした。5000m、10000m、ハーフマラソンでいずれもチームトップの記録を持つ亜細亜大学・片川祐大に加えて、主将の東京大学大学院・古川大晃も補欠に回っている。
1区 辻本幸翼(上武大学4年、札幌山の手)
2区 森川蒼太(流通経済大学4年、興譲館)
3区 小山洋生(筑波大学3年、所沢北)
4区 髙島侑翔(東京農業大学4年、埼玉栄)
5区 佐藤我駆人(駿河台大学1年、九州学院)
6区 横田星那(国士舘大学3年、田村)
7区 栗原舜(明治学院大学4年、三浦学苑)
8区 秋吉拓真(東京大学3年、六甲学院)
9区 宮本大心(芝浦工業大学1年、那須拓陽)
10区 福本陽樹(武蔵野学院大学4年、深谷商業)
補欠
古川大晃(東京大学大学院4年、八代)
片川祐大(亜細亜大学4年、報徳学園)
藤原稜太(拓殖大学4年、倉敷)
溝上稜斗(明治大学4年、九州学院)
東晃成(麗澤大学3年、美方)
檜垣蒼(東海大学1年、倉敷)