アメフト

連載:アメフト応援団長・コージコラム

ラグビーのドラマ出演を通じて、アメフトとの違いを真剣に考えました!!

ボールはラグビーの方が一回り大きいんですよ(撮影・山本倫子)

こんにちは!! コージです!!
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
自分はいま、ラグビーのドラマに出演させていただくことになり、初めてアメフト以外のスポーツと真剣に向き合っています。7月7日に始まるTBS日曜劇場の「ノーサイド・ゲーム」というドラマなんです。

自分、アメフトへの恩返しだと思って書きます!!

200回は聞かれた「ラグビーとアメフトは何が違うの?」

ただ、自分自身初めて接するスポーツとはいえ、ラグビーは特別で、高校大学と7年間アメフトをプレーしてきた自分にはどこか親近感というか、シンパシーを感じるというか、間違いなく“同族”の匂いを感じていました。

なぜなら、どちらも屈強なカラダの選手が多い、タックルで相手を止める、使うのは楕円(だえん)形のボール、ボールを敵陣の奥まで運ぶと得点、キックしてボールがポールの間を通ったら得点。なかなかにたくさんの類似点があるスポーツなんです。

だからこそ、よく聞かれる質問があります。
「ラグビーとアメフトって何が違うの?」
これはもう、本当によく聞かれる質問です。アメフト経験者なら、とくによく聞かれます。いままでにもう、200回以上は聞かれましたよ。
通算回数でいうと「ブルゾンさんと出会ったキッカケって何?」よりも聞かれてるんじゃないかと思います。

初めのうちは軽めに「防具を着けてるのがアメフトで、着けてないのがラグビーですよ」と答えていましたが、150回目以降からは「ラグビーをやったことがないからよく分からないんですよ」と、投げやりになってしまいました。それぐらい、よく聞かれるんです!!

でも本当に分からないのは事実で、曖昧な答えもしたくないし、いつかできることならラグビーとの違いをしっかり知りたいと思っていました。
そんな中、突然ドラマという形で出会ったラグビーというスポーツ。
今回は、実際にラグビー経験者とともに過ごし、ラグビーを学んでいく上で気づいた「ラグビーとアメフトの違い」に、ようやく真面目に答えたいと思います。

真剣に考えたら、意外なことに気づくものですね(撮影・山本倫子)

改めて感じたのが、「似てるようで、まったく違うスポーツ」ということ。
二つのスポーツの違いについて、よく使われる例えがあります。
ラグビーはサッカーに似ていて、アメフトは野球に似ている、と。
つまり、ラグビーはサッカーと同じでボールを持った方が攻撃で、奪われた方はそのまま守備になり、試合は基本的にストップすることなく、流れたままです。
その点、アメフトは野球と同じで攻守がハッキリと分かれており、1プレーごとに試合がストップする。
でも、これはルール上の違いであって、今回ラグビーを勉強する上で気づいたのは、そのルールの違いから生まれた文化の違いです。

大学のラグビー部に寮生活が多いのには意味があった!!

単刀直入に言うと、ラグビーには寮生活の文化があり、アメフトには寮生活の文化はない。
これは意外でした。聞けば、ラグビー部はほとんどの大学が寮生活なのです。ともに生活をすることによって、「あうんの呼吸」でチームを一つにする。ストップすることなく流れていく試合の中で、みんなが同じ判断をして戦わないといけないラグビーでは、それが生きてくるのです。有名なラグビーの言葉に「One for all, All for one」とあるように、一つになることの大事さを、寮生活を通して学んでいくのです。

ではアメフトはどうか。アメフトはオフェンスとディフェンスがはっきりと分かれています。ゆえに、試合のときのサイドラインにはオフェンスが集まる場所とディフェンスが集まる場所が別々で、オフェンスとディフェンスが話し合うことはあまりないんです。意外ですよね?

そして毎プレー、サインで自分のやる動きが決まってます。自分の仕事を完璧にこなせば勝てるという考え方です。ゆえにサインを勉強することはあってもチーム内のオフェンスメンバーとディフェンスメンバーが心から通じ合う必要は、必ずしもないのです。

お互いにチームスポーツではありますが、寮生活という部分から見えたスポーツの根本的な考え方が、大きく違ったのです。ルール上ではなく、マインドから違ったのです。
まだまだラグビーは勉強中ですが、ラグビーのいいところを勉強して、アメフトの発展にも役立つように力を尽くしていきます!!

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アメフト応援団長・コージコラム

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