ラグビー

連載:ラグビー応援団長・しんやコラム

「心残り」がないように

グラウンド内外での取り組みも明暗を分ける(撮影・山本倫子)

おはようございます。4years.ラグビー応援団長しんやです。やっぱりラグビーは面白いですね!! スーパーラグビーがニュージーランド(NZ)国内から再開して毎週、試合が行われています。そして、ブルーズのボーデン・バレット選手(NZ代表)がサントリーサンゴリアスに加入することになり、痺れました!

大学生の頃はクウェイド・クーパー選手(元オーストラリア代表)の凄いプレーをYouTubeで見てマネをしていました(モノマネをしていただけで、実際の試合ではできてません、笑)。近鉄ライナーズのイベントに出演させて頂いた際に、クーパー選手とお会いできた時はめちゃくちゃ嬉しかったです!!

記念にパスでもしたかったと思い、それが心残りです。

与えられた環境で、どう行動するか 未来は変わる
近鉄で活躍するクーパー(撮影・朝日新聞社)

国立競技場で試合を……

コラムを書かせて頂いているとたくさんのことを思い出しますが、約10年間ラグビーを続けてきて一番の心残りは、帝京大学で真紅のジャージーを着て国立競技場で試合ができなかったことです。メンバー外でブレザーを着て試合を観た後に、「グラウンドに立ちたい」という思いが私には少なかったと思います。秩父宮ラグビー場からの帰り、表参道で買い物を楽しむラガーマンと、寮に帰ってトレーニングするラガーマンでは大きな差があると思います。もちろん私は前者でした。

服を買う余裕なんてないのに、都会に出て完全に浮かれていました。あの時の私に会えるなら、「まずはラグビーに向き合え!!」と檄(げき)をとばしたいです。強くなるためには生まれ持った身体能力やトレーニング量によって力の差が出てくると思いますが、私の経験ではグラウンド内外での取り組みも明暗を分けると思います。

森田キャプテンに教えられ

3年生の時、チームでケガ人が増えて一軍の練習に参加した時。練習後に当時、キャプテンだった森田(佳寿)さん(東芝ブレイブルーパス・コーチ)に私だけ呼ばれました。ほめられるようなことはしてないのに、なぜかほめられると思い駆け足で行くと、「練習中に歩いてるの、お前だけやから注意した方がいい」と言われました。ただの悪目立ちでした。上のチームでは当たり前のことが自分にはできていませんでした。意識の低さが練習中の移動シーンにも表れていたんだと思います。

 また、私の中で「落ちてるゴミを拾うのは、幸せを拾うこと」というルールがあります。しかし森田さんにその話をすると、ゴミを拾うのは当たり前のことと言われました。自分の中でルールを作らないとゴミを拾わないであろう私からすると目からウロコでした(笑)。そんな理想の先輩の模範のような森田さんは1つ上の先輩ではなく、人生2周目ぐらい大人に感じました。

森田さんに限らず身近に凄い人がたくさんいたのに、もっと色々なことを学ぼうとしなかったことが今となると心残りです。

帝京大学時代の同僚たちと。一番左がしんやさん(写真は本人提供)

できない理由を探すより挑戦する

そして今は心残りがないよう行動していこうと心掛けています。

社会人から芸人になるとき、東京に進出するとき、周りから無謀だと言われることも多々ありました。ですがラグビーを続けたくても(ケガで)続けられなかったときのことを思うと、できない理由を探すより挑戦してみる方がいいと思ったんです。もし挑戦してみて失敗したとしても、スッキリします! そしてスッキリしたらまた挑戦します!! そしてまた、失敗するかもしれないですが、心残りに感じることはないと思います!

今はラグビーを通じて出会った方々にサポートして頂いてばかりですが、その方々に恩返し出来るようもっと頑張っていきます!

ノーサイド!! ありがとうございました!

今回のコラムがラグビー応援団長として最終回となります。ラグビーワールドカップの盛り上がりやTBS系「ノーサイド・ゲーム」出演等、1年前は想像してなかったことがたくさんありました! みなさんの1年も大きく変化していくと思いますので、自分と向き合って心残りのないよう楽しんで下さい!

今後は帝京大学ラグビー部の3軍メンバーのコラムはないように、コラムを読んで頂いている学生は1軍目指して頑張って下さい(笑)! 次はグラウンドで会いましょう。

ノーサイド!!
ありがとうございました!

ラグビー応援団長・しんやコラム

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