大学陸上・駅伝

特集:第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

大東大・吉村玲美、3000mSCでインカレ2連覇 秋山祐妃とのワンツーで笑顔

第89回日本学生陸上競技対校選手権大会
特集一覧を見る
吉村(右)と秋本、ふたりは「大東でワンツー」を目指してインカレに挑んだ(すべて撮影・藤井みさ)

第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

9月11日@新潟・デンカビッグスワンスタジアム 
女子3000m障害決勝
1位 吉村玲美(大東文化大) 9分55秒34(大会新記録)
2位 秋山祐妃(大東文化大) 10分01秒20
3位 西出優月(関西外国語大) 10分10秒50

9月11日に開幕した日本インカレで、吉村玲美(大東文化大2年、白鵬女子)には女子3000m障害(SC)2連覇がかかっていた。スタートから飛び出した吉村は、そのまま独走態勢でゴール。9分55秒34で大会新記録を樹立した。無観客という環境の中での開催となったが、「ここで2連覇をしたかったですし、学生の大会をすごく楽しみにしていたので、こういう状況でも大会を開催してくださった新潟の方々、協力してくださった方々に感謝です」と笑みを見せた。

最後の1000mでのギアチェンジに課題

ただ、レースを振り返ると「うれしい気持ちと、自分が思い描いていたレースではなかったという悔しい気持ちがあります」と言う。ひとり飛び出した吉村は最初の1000mを3分15秒と、想定通りのペースで入った。中盤でもそのペースを保てていたが、自己記録(9分49秒30)を更新するには、もうひとつ、ラスト1000mでのギアチェンジが必要だと思っていた。今回のレースでもそこを意識して臨んだが、最後に上げられなかったことに悔いが残った。

「8月のセイコーゴールデングランプリよりもハードリングの技術は改善できた」と吉村(中央)

それでも吉村は、2位に先輩の秋山祐妃(大東文化大4年、熊本信愛女学院)がゴールすると、笑顔で秋山を迎え入れ、ワンツーの喜びをかみしめた。秋山とは8月にあったセイコーゴールデングランプリでもともに走り、吉村は1位、秋山は自己ベスト(9分58秒31)での3位だった。秋山にとっては最後のインカレ。「絶対にワンツーをとろう」と誓い合ってのレースだった。

吉村(中央)が思い描いた通りのレース展開ではなかったが、2連覇という結果は素直にうれしかった

秋山にとって最後のインカレ、悔いあれど

秋山も今大会で自己ベストを狙っていた。「今日は調子がよかったので、吉村に食らいついていこうと決めていました」。2000mを過ぎたところで、吉村と開いていた差が4秒から3秒に縮まった。しかしラスト2周でまた差が開き始めたが、ここで大きく離されなかったことに、自分の成長を感じたという。「去年に続いて2位という結果で、自己ベストを更新できなかったことは悔いが残っています。でも、大東でワンツーがとれて安心しました」。日々の練習で競い合ってきたふたりが、学生ナンバーワンを決める舞台でなし遂げた勝利だった。

秋山(左)にとって最後のインカレ。自己ベストは果たせずも、吉村とのワンツーに「安心しました」

大東大は今、合宿にも取り組みながら、駅伝シーズンに向けて走り込んでいる。「一人ひとりがバラバラになる練習が少なくて、Aチームの主要選手がまとまっていい走りができていて、チーム力が上がっています」と吉村。10月25日開催予定の全日本大学女子駅伝(杜の都駅伝)で大東大は悲願の初優勝を狙う。

in Additionあわせて読みたい