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特集:第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

近大高専・伊藤陸、インカレ2大会連続でU20日本記録 日本選手権では16m80を

第89回日本学生陸上競技対校選手権大会
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三段跳びの最終試技で伊藤はU20日本新記録となる16m35(向かい風0.1m)をマーク(すべて撮影・藤井みさ)

第89回日本学生陸上競技対校選手権大会

9月11~13日@新潟・デンカビッグスワンスタジアム 
伊藤陸(近畿大工業高専5年)
男子三段跳び 優勝 16m35(向かい風0.1m)☆U20日本新記録
男子走り幅跳び 3位 7m75(追い風0.3m)

近畿大工業高専5年の伊藤陸は初出場だった前回の日本インカレ同様、今年の日本インカレでも走り幅跳びと三段跳びの2種目に出場した。初日に行われた走り幅跳びは7m75(追い風0.3m)で3位、最終日の三段跳びでは16m35(向かい風0.1m)をマークし、前回大会に自身が打ち立てたU20日本記録を更新しての2連覇を果たした。

走り幅跳びでまずは表彰台

前回大会で伊藤は三段跳びで16m34(追い風0.6m)をマークして、U20日本記録を42年ぶりに更新した。自分でも「これ、来たな!」という手応えがあり、自然とガッツポーズが出た。走り幅跳びでは7m82(向かい風0.6m)と自己ベストで4位。初めての日本インカレで存在感を示した。

今年の2月には室内の日本選手権に三段跳びで出場。山下航平(ANA)や山本凌雅(JAL)らトップ選手がそろった中、最終6回目に16m23をマークし、逆転優勝を果たしている。自身2度目の日本インカレに向けても、三段跳びで16m60を狙えるぐらいの準備はできていると実感。満を持して大会に挑んだ。

幅跳びは7m75(追い風0.3m)の記録で3位。もっと記録が出る感覚があったという

今大会は新型コロナウイルス対策として、試技数を前半2回、最大でも4回と数を絞っての開催となった。走り幅跳びは橋岡優輝(日大4年、八王子)が今季世界最高記録となる8m29(向かい風0.6m)の大会新をマークして2年ぶり2度目の優勝を決め、伊藤は2回目に記録した7m75(追い風0.3m)で3位。表彰台という目標は達成したが、跳躍の感覚がよかっただけに「もう少し記録を出したかった」と振り返る。

U20日本新記録の跳躍よりも3回目の方が感触はよかった

最終日の三段跳びでは1回目に16m00(追い風0.3m)をマークし、トップに立った。2回目はファウルとなり、3回目の前には手拍子を求めた。「やっぱり手拍子をしてもらって会場の雰囲気がよくなると、僕は跳べるなという感じがあるので」。助走の感覚や跳躍のリズムはよかったものの、板よりもかなり手前で踏み切ってしまい、記録は16m02(追い風0.2m)に留まった。優勝が確定した後の最終4回目では16m35(向かい風0.1m)と大きく記録を伸ばし、自身が持つU20日本記録を更新した。

ただその4回目の後、コーチが見せてくれた動画で跳躍を見返しながら、伊藤は首をかしげた。「跳躍はよくて、助走も悪くはなかったんですけど、でも3本目の方がよかったので。(3本目で)しっかり助走が合っていたら、もっといい記録だったのかなというのはあります」

「自分では分からないけど体が大きくなったと言われていて、それで力強さが出ているのかもしれない」と伊藤

昨年に比べて走りが改善され、体も大きくなった。しかしまだそこに技術がかみ合っていないと感じている。10月1~3日には同じデンカビッグスワンスタジアムで日本選手権が開催されるが、「16m80とか跳ばないと勝てないと思うので、その記録を目標に残りの期間、頑張っていきたいと思います」と伊藤。日本インカレで得た感覚に修正を加え、室内の日本選手権に続く優勝を目指す。

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