友野一希が優勝「ショート、フリーをしっかりそろえたい」げんさんサマーカップ
げんさんサマーカップ2021フィギュアスケート競技会 男子フリー
8月12日@滋賀・滋賀県立アイスアリーナ
1位 友野一希(セントラルスポーツ) 229.49点
2位 鍵山優真(星槎国際横浜高校) 222.55点
3位 三宅星南(関西大学) 215.05点
4位 本田ルーカス剛史(木下アカデミー)191.02点
5位 森口澄士(木下アカデミー) 190.87点
6位 杉山匠海(岡山大学) 179.86点
7位 櫛田一樹(関西学院大学) 171.28点
8位 石塚玲雄(早稲田大学) 158.26点
フィギュアスケートの「げんさんサマーカップ2021」男子フリーが12日、滋賀県立アイスアリーナであり、ショートプログラム(SP)首位の友野一希(セントラルスポーツ)が229.49点で優勝した。2位は鍵山優真(星槎国際横浜高校3年)、3位は三宅星南(せな、関西大学2年)だった。今大会で見つけた課題を次の試合に生かしていく。
友野、4回転の連続ジャンプ成功
SP首位の友野は3本の4回転ジャンプを組み込んだ攻めのプログラム。冒頭の4回転トーループ-2回転トーループの連続ジャンプを成功、続く2本はミスが出たが全体をまとめ、140.50点を出した。「公開された時に『僕の曲だ』と思って温めていました」というプログラム「ラ・ラ・ランド」を情感をこめて演じた。
北京オリンピックシーズンの初戦となった今大会。「ショート、フリーともにまだまだ滑り込みが足りなくて、フリーになると練習不足だな、とすごく感じた演技だったので。やっぱりショート、フリーをしっかりそろえなきゃいけないのが僕の課題なので、そこを目標に今後は2日間気を抜かずに試合を終わるようにしないといけないと思います」とレベルアップを誓った。
2位の鍵山「次に向けて調整」
鍵山は4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプに成功。ほかのジャンプで精彩を欠いたが、技術点はトップの構成で150.14点、フリー1位となりSP3位から順位を上げて総合2位に入った。「滑り込めていなかったなというのがショートも同じで、やっぱりまだまだ練習不足だっていうのと、もっと体力をつけなきゃいけないなと思っています。ジャンプは技術的なこともあるけどメンタルもあるので、次の試合に向けてトレーニング、調整していきたいと思います」と話した。
バレエのレッスンで成長を見せた三宅
SP2位だった関西大学2年の三宅は4回転サルコーを成功させて137.39点、総合3位に入った。「今日のフリーは自分なりに攻めてできたので、初戦にしては良かったかなと思います」と収穫を得た。プログラムは「白鳥の湖」で、バレエの要素も多く入っている。「クラシックバレエを昨シーズンからするようになって、すごく成長を感じられているのでこれからも続けていきたいと思います」
気迫あふれる顔の表情や体全体を使った表現でも見せた三宅。「自分の中のコンセプトとしては、王子と悪魔の2役を演じ分けるのを目標に演じてます。そこが他の人にまだ伝わってないのでそこをもっと改良できるようにしていければと思います」と語った。
ブルース曲に挑む本田
総合4位は同志社大学1年の本田。4回転トーループを跳び、回転不足で転倒したが積極的にチャレンジした。高橋大輔(関西大学カイザーズフィギュアスケートクラブ)や田中刑事(国際学園)も演じてきたブルースの曲を使っているが、ジャンプやステップをこなしながら滑りきるには技術が必要で「自分に足りない」と課題をあげた。今春スタートした大学生活について「生活と練習、オンとオフ……両方オンかもですけど(笑)、両方スイッチ切り替えられるようになってきたかな、それも楽しみつつできてるかなと思います」と話した。
森口は4回転習得に意欲
同志社大学2年の森口澄士(木下アカデミー)は「ジキルとハイド」で二重人格を表現した。ジャンプは4回転トーループに挑戦した。「冒頭のトリプルアクセルはきれいに決まったけど、そのあとの4回転とジャンプ2本、3本はちょっとグダグダでした。切り替えずに悪くいっちゃったので、もっと早く切り替えていきたいと思いました」と振り返った。4回転習得を目指し、練習を積んでいく。
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