陸上・駅伝

連載:西村菜那子の大学陸上もっと推し活!!!!

西村菜那子出演の舞台「風が強く吹いている」 もし登場人物を選手に当てはめたら……

舞台「風が強く吹いている」の登場人物を選手に当てはめてみました!(撮影・齋藤大輔)

皆さんこんにちは!

1月18~22日に舞台「風が強く吹いている」が東京・シアター1010にて上演されました。この作品は箱根駅伝が題材となっていて、10人しかいない寛政大学の陸上部が箱根への道を目指す青春物語です。駅伝好きの方なら、1度はタイトルを耳にしたことがあるのではないでしょうか。

一昨年6月にも舞台上演され、私は2回目の出演。今回もマネージャーの勝田葉菜子役を演じさせていただきました。

今回は、主演の清瀬灰二役にA.B.C-Zの塚田僚一さん、蔵原走役にDISH//の矢部昌暉さんが選ばれ、全21人のキャストが千秋楽まで駆け抜けました。

一昨年に行われた前回公演でも、4years.さんの連載で私が書いた舞台関連企画が好評だったので……。今年もやります!

【「風強」キャラクターを大学生ランナーに当てはめてみた〜!!!】

その名の通り、この作品のメインキャラクター、寛政大学10人を大学生ランナーに当てはめてみます。皆さんもぜひ想像しながら読んでみてください。

主役はミラー千本真章選手!

まずは主役の清瀬灰二(ハイジ)。寛政大学4年のキャプテンです。

性格は穏やかですが、人の心を操る「鬼」、「詐欺師」とあだ名がついている一面も……。ハイジとして個人的に思い浮かんだのは、ミラー千本真章選手(ちもとまっくす、立教大4年、立教新座)です。

私が立教大学の練習を取材させていただいた際、ミラー選手が学年の分け隔てなくチームを鼓舞している姿が印象的でした。

今年は主将でサポートメンバーとして迎えた箱根駅伝。ミラー選手自身の出場はなかったものの、ゴールの大手町で笑顔でチームメートを待ち構えていた姿は、頼もしくさわやかなハイジに似ている気がしました。

ミラー選手は今年の箱根駅伝で7区の給水係を務めました(撮影・北川直樹)

続いてもう1人の主役、蔵原走(カケル)。寛政大学1年の若きエースです。

口下手なところがありますが、走ることが誰よりも大好き。カケルで必ず思い浮かぶのは、吉居大和選手(中央大3年、仙台育英)です!

下級生の頃、上級生に物おじすることなく、果敢に攻めの走りを繰り広げていた吉居選手の姿はまさにカケルそのものです。(あと心なしか……アニメ版「風強」のカケルの顔が、吉居選手に似ている気もします)

箱根駅伝でも攻めの走りを見せた吉居大和選手(代表撮影)

留学生役は、悔しい思いをし続けたルカ選手に

3人目は柏崎茜(王子)。寛政大学2年で、漫画が大好きなオタク男子です。走ることは苦手だけれど、一つのことに打ち込む器用さがあります。

「走ることが苦手ということ」とは正反対ではありますが……個人的には平林清澄選手(國學院大2年、美方)のイメージがあります。

王子はいつも自分を持っていて、周りに流されない心を兼ね備えています。我慢強さは寛政大学の中でも一番です。そういった意味で、いつも芯があり、自分のやりたいこと、目指したいことが明確な平林選手は、王子と通ずるものがあるように感じます。

襷を受けた平林選手の芯の強さには「王子」に通ずるところが……(撮影・北川直樹)

4人目はムサ・カマラ(ムサ)。寛政大学2年の留学生です。

争いごとが苦手な優しい性格で、そんなムサには、ルカ・ムセンビ選手(東京国際大4年、仙台育英)が思い浮かびました。

ルカ選手は箱根駅伝の出場が一度もなく、4年間は悔しい思いをしたことも多かったようです。昨年の北海道マラソンでは見事1位に輝き、優勝インタビューで「悔しいことが多かったけど、今日やり切れてうれしい」と涙を流していた姿が印象的でした。

東京国際大学の留学生といえば、イェゴン・ヴィンセント選手(4年、チェビルベレク)のイメージが先行しがちですが、チームのためにいつも自分がやるべきことに徹していた日本のことが大好きな留学生、ルカ選手の真面目さ、優しさはムサに似ているような気がします。

北海道マラソンを制したルカ・ムセンビ選手(撮影・日吉健吾)

双子と言えば、國學院大の中西兄弟!

続いては城太郎(ジョータ)と城次郎(ジョージ)。双子の寛政大学1年生で、高校時代はサッカー部に打ち込み、運動神経は抜群です。

今季の大学陸上界の双子といえば……やはり中西唯翔選手、大翔選手(國學院大4年、金沢龍谷)ではないでしょうか。2人とも残念ながら、今回の箱根駅伝の出場はかないませんでしたが、2人で切磋琢磨(せっさたくま)しながら競技に励んでいた姿はとても印象的です。

チームの主将を務めた中西大翔選手(右、撮影・浅野有美)

7人目は杉山高志(神童)。寛政大学3年。物静かで堅実な性格で、自分のことより他人のことを優先することが多い一面も。

こちらは山川拓馬選手(駒澤大1年、上伊那農)はいかがでしょうか?

先日、とある番組のロケで駒澤大学の陸上部の寮を訪問させていただいたのですが、その際に山川選手と少しお話しすることができ、彼の穏やかさ、常ににこにこしながら場を和ませている姿に、神童らしさを少し感じました。

個人的には、私のことを「同じ長野県出身なので知っています!」と言ってくださったことが本当にうれしかったです……。ありがとうございます!

「同じ長野県出身なので知ってます!」と言ってくださった山川選手(撮影・吉田耕一郎)

ムードメーカーといえば……?

8人目は岩倉雪彦(ユキ)。寛政大学4年の司法試験合格間違いなしという秀才です。知的で冷静かつ、自分にも周りにも厳しい。

「優しさを持ちつつ、周りに厳しく指導することもできる」という意味で、西澤侑真選手(順天堂大4年、浜松日体)がイメージに合いました。

箱根駅伝に向けたあらゆる密着番組で、順天堂大の西澤選手がキャプテンとしてチームメートへの愛情を配りつつ、厳しく接している姿はみなさんの記憶にも新しいかと思います。

キャプテンシーあふれる西澤選手(撮影・藤井みさ)

9人目は平田彰宏(ニコチャン先輩)。寛政大学3年生のまま留まっている最年長選手です。ヘビースモーカーで、一見怖そうに見えるが、実際は優しく後輩思い。

ニコチャン先輩は岸本大紀選手(青山学院大4年、三条)のイメージが浮かびました。

先月、TBS「炎の体育会TV」にて共演させていただいたのですが、岸本選手は4年生らしい頼りになる一面の他に、場を盛り上げるムードメーカー的な姿も見られました。さらに原晋監督の奥様、美穂さんから卒業できるか危ういことを暴露されていた岸本選手。ニコチャン先輩と似ている部分が意外にも多くありそうです(笑)。

岸本選手はニコチャン先輩に似ている部分が多い?(撮影・井上翔太)

10人目は坂口洋平(キング)。寛政大学4年で、雑学に長(た)けた自称クイズ王です。周りには明るく振る舞っているが、本人いわく少し人付き合いが苦手な一面もあるそうです。しかし人に寄り添う優しさがある先輩です。

どんな時も明るいムードメーカーといえば、四釜峻佑選手(順天堂大4年、山形中央)!チームメートからも「良い意味でお調子者」と言われている、周りを照らす存在です。

今年の箱根駅伝では惜しくも区間2位だったものの、従来の区間新記録を上回る好走を見せました。卒業後は日立物流で競技を続ける四釜選手の今後に注目しています!

明るいムードメーカーと言えば四釜選手です!(撮影・吉田耕一郎)

悩んだのは、王子とニコチャン先輩……

以上、10人に当てはめてみました。一番悩んだのは、王子とニコチャンですね。選手の特徴や人柄を思い浮かべながら、選んでみました。

ぜひ皆さんの「風強」キャラクター選手バージョンもお聞かせください!

改めて舞台「風強」がコロナ禍にも関わらず、無事に7公演終えることができたことを大変うれしく思います。またいつか、駅伝に関する作品に出演できたらと思っています。

西村菜那子の大学陸上もっと推し活!!!!

in Additionあわせて読みたい