陸上・駅伝

連載:西村菜那子の大学陸上もっと推し活!!!!

西村菜那子ロケ「昼めし旅」裏話 駒澤大学・大八木弘明監督は、伊勢エビをつまみ食い

今回はロケの裏話をお届けします!(©︎ILLUMINUS/CANVAS)

みなさんこんにちは!

先日、テレビ東京「昼めし旅~あなたのご飯見せてください!~」に出演させていただきました。放送後、私を応援してくださっている方や陸上ファンの方から「見ました!」とあたたかいお声をたくさんいただけて、とてもうれしかったです。

こちらの番組は「あなたのご飯見せて下さい」を合言葉に、芸能人がありとあらゆる場所へロケをしながら、その土地ならではのリアルなお昼ご飯をのぞく番組となっております。

私は今回、世田谷区をロケしたのですが、なんと……今年の箱根駅伝で優勝し、3大駅伝三冠を達成した駒澤大学陸上部寮を訪問させていただきました!今回のコラムでは、昼めし旅ロケの裏側をお届けします。

驚いた、ぬいぐるみの量!

まず陸上部寮である「道環寮」に着くと、大八木弘明監督の奥様、京子さんがお出迎えしてくださいました。収録では終始、京子さんが優しくインタビューに答えてくださり、そのあたたかい雰囲気に緊張していた私の気持ちも和らぎ、リラックスして臨むことができました。

京子さんにごあいさつした後、選手のお部屋を撮影させていただきました。

【2020年公開記事】選手に食事を作り続けて26年! 駒澤大学陸上部寮母・大八木京子さん

まずは赤星雄斗選手(3年、洛南)と山川拓馬選手(1年、上伊那農業)のお部屋へ。驚いたのは、ぬいぐるみの量!!(笑)全て赤星選手の私物だそうです。ソファに座って、大きなぬいぐるみを抱きかかえる時間が赤星選手の至福のひとときだそうです。

山川選手は私が長野県出身ということを知っていてくださり、「同じ長野県出身ですよね?」とお話ししてくださったことが、とってもうれしかったです。収録を通して、終始にこにこ穏やかな素顔を見せてくれた赤星選手と山川選手。チームにとって、2人は癒しの存在であることが伝わりました。

駒澤大学・山川拓馬 中学時代から山に囲まれた競技生活、次の「山の神」になるために
山川選手とは同じ長野県出身です!(©︎ILLUMINUS/CANVAS)

数々のアイドルグッズも!

放送ではこの後、田澤廉選手(4年、青森山田)と帰山侑大選手(1年、樹徳)のお部屋をノックするシーンになりましたが、実は、その前にもう一つ訪問したお部屋があったのです。時間の都合上カットになってしまいましたが、篠原倖太朗選手(2年、富里)と伊藤蒼唯選手(1年、出雲工業)のお部屋にもお邪魔させていただきました!

入った途端、目に入ったのは数々のアイドルグッズ!篠原選手はこのとき不在で、伊藤選手が「全部、篠原さんの物です」と教えてくださいました。アイドル出身の私としては、うちわやポスターなどのグッズがとても懐かしかったです(笑)。

伊藤選手の机やベッドの周りはたくさんのシューズやユニホームなど、駅伝に関する様々な物が整頓されていました。
箱根駅伝では、1年生ながら6区で区間賞を獲得した伊藤選手ですが、なんとそのとき履いていたシューズを触らせていただきました!やはり山を下った影響により、靴底はかなりすり減っていましたが、区間賞を取れた大切な思い出として保管されているとのこと。突然の訪問にも関わらず、快く対応してくださった伊藤選手、本当にありがとうございました!

日本学生ハーフで優勝した篠原選手(撮影・井上翔太)

4年生のテーブルに1人、2年生の篠原選手が

食堂へ戻り、ロケの本題へ入ります。京子さんがご飯を作る厨房(ちゅうぼう)にお邪魔しました。とにかく驚いたのが……やはり食材の量!基本的に調味料などは、一般家庭にあるサイズではなく業務用の大きいサイズですが、それもすぐに使い切ってしまうそうです。

中には食物アレルギーがあるランナーもいるため、選手に合わせた食事を京子さんが提供されているそうです。厨房でしばらく撮影を続けていると、そこへ大八木監督が現れました。差し入れで届いた伊勢エビをさばくためで、基本的に、カニやエビなど甲殻類のさばきは大八木監督が担当されているとのことです。「意外にも細かい作業が好きで、夢中になってやっている」とお話されていました。

実はカメラが回っていないところで、大八木監督は何回も伊勢エビをつまみ食いしていました。私にも5回ほど「うまいな、食うか?」と聞いてくださいました。

大八木監督が伊勢エビの殻を床に落としてしまって、それを見かねた京子さん「ちゃんと片付けてよね」と一言。すると大八木監督は「やりますよ〜」と素直に床を掃除していました。お2人のやりとりは、とてもほほえましかったです。
食事の準備が終わり、選手たちが続々と食堂にやってきました。食事の席は基本的に、学年別に座ることが多いようです。そんな中、なぜか4年生のテーブルにいる下級生が1人いました。篠原選手です。「もう4年生が2人しかいないから遊びに来てくるんですよ〜」とムードメーカーな一面を見せてくれました。

私がNGT48に在籍している時に感じたことですが、先輩後輩の分け隔てなく良い意味でグイグイ仲良くできちゃう人が組織に1人いると、すごくチームの雰囲気が良くなるので、チームにとって篠原選手の存在がすごく大きいことを収録を通して感じました。

駒澤大・篠原倖太朗が学生ハーフ優勝 地力つけ、刺激を受けた田澤廉とのアメリカ合宿
チームの雰囲気の良さがとても伝わってきました(©︎ILLUMINUS/CANVAS)

率先して食レポに対応してくれた山野選手

収録中、終始率先してチームを動かしていたのは2022年度キャプテンの山野力選手(4年、宇部鴻城)でした。食事の際も、ディレクターの方が「食レポしてくれる人?」の問いに率先して対応してくださいました。また集合写真を撮る際も、効率よく選手の並び順を決めてくださり、手際良く現場を回してくださいました。

ただ後輩たちからは「このインタビュー、山野さんが答えてくださいよ〜!」と少しいじられる一面も。愛されキャラでもある頼もしいキャプテンは、まさにチームの大黒柱でした。

エースの田澤選手は収録翌日に退寮の予定で、この日が寮生として暮らす最後の日でした。

「僕さっきまでニトリにいたから収録あんまり参加できなかった……」「実業団に入ってからも応援よろしくお願いします!」と気さくに話しかけてくださり、田澤選手の強さの裏側にある普通の大学生の一面も見れて、なんだかうれしい気持ちになりました。

田澤選手は「道環寮」で過ごす最後の日でした!©︎ILLUMINUS/CANVAS

今回昼めし旅を通して、駒澤大学のチームワークの良さを含め、個々の選手の意外な一面を知ることができました。
また京子さんが駒澤大学で食事を作り続けた29年。チームの強さには常に京子さんのおいしいご飯、そして京子さんの包み込むような優しさが大きく貢献していたことを今回目の当たりにして感動しました。

改めて、大八木監督、そして京子さん、お疲れ様でした。短い時間でしたがロケでご一緒できて本当に幸せでした。
またいつか駒澤大学の陸上部寮へお邪魔できたらと思います。

西村菜那子の大学陸上もっと推し活!!!!

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