陸上・駅伝

連載:M高史の陸上まるかじり

駒澤大学の3大駅伝報告会へ! 4年生へのインタビューコーナーで、進行を務めました

駒澤大学陸上競技部の3大駅伝報告会に伺ってきました(提供・Ggoat)

今回の「M高史の陸上まるかじり」は駒澤大学陸上競技部、3大駅伝報告会のお話です。私、M高史はOBの一人として参加し、4年生へのインタビューというコーナーで進行を務めさせていただきました。

多くの関係者の前で集まる最後の機会

駒澤大学陸上競技部後援会が主催されている3大駅伝報告会は、今年で28回目となりました。優勝した年も、思うような成績でなかった年も、コロナ禍で中止になった年もありましたが、原則として毎年開催していただいております。

4年生にとって、これだけ多くの関係者の前で一堂に会するのは、学生生活の中で最後の機会となります。学生さんのご家族もいらっしゃるため、M高史もよく、家族の皆さまからごあいさつをいただきます。先日、4years.で記事を書かせていただいた並木大介主務(4年、大多喜)のご両親からも、お礼の言葉をいただきました。取材させていただいた選手やマネージャーさんはもちろん、それ以上にご家族に喜んでいただく機会が多く、僕自身とてもうれしい気持ちになります。取材や執筆をする上で感じるやりがいの一つですね!

連載300回記念、駒大主務対談! 並木大介さんが見た主将の姿、運営管理車の声かけ
3年間、主務を務めた並木大介さん(中央、提供・Ggoat)

関係者のあいさつ、大八木弘明総監督、藤田敦史監督のあいさつ、活躍した選手への表彰と続いていきます。その後、卒業する4年生インタビューというコーナーで、私、M高史が進行を務めさせていただきました。

お1人ずつが4年間を振り返り、今後の目標や抱負を語っていただき、質問が出た選手やマネージャーには再び答えていただきました。あいさつは主将を務めた篠原倖太朗選手(4年、富里)が担われました。

「将来すごい選手になるから、今のうちにツーショットを」

今の4年生は、高校時代からご縁のある選手やマネージャーさんが多かったという印象です。篠原選手が富里高校1年生の時には、「M高史の部活訪問」という活動で伺いました。当時、富里高校の顧問をされていた北原慎也先生が駒澤大学のOBで、学生時代は箱根駅伝5区で区間賞を獲得しています。

駒澤大学・篠原倖太朗選手を高校時代に指導された北原慎也さん 土台を築いた富里時代

当時は5000mのベストが15分04秒だった篠原選手や他の選手の皆さんと8000mのペース走をご一緒させていただき、僕はついていくのに必死で何とか走り終えた中、篠原選手は余裕の表情で軽々と走破されていました。北原先生が篠原選手のことを「将来すごい選手になるから、今のうちにツーショット写真を撮っておいた方がいいよ!」とお話しされていて、その頃から注目していました。

富里高校1年生時の篠原倖太朗選手。北原慎也先生の言葉通りすごい選手に!

あれから6年の月日が経ち、5000mは13分15秒70で屋外の日本人学生記録を樹立。ハーフマラソンは2月の香川丸亀国際ハーフマラソンで59分30秒を出し、日本学生記録を更新。10000mでも27分35秒05。北原先生がおっしゃっていた通り、本当にとてつもない選手になりました!

篠原選手の魅力は競技レベルの高さだけではありません。北原先生によりますと、中学、高校では篠原選手の担任だった先生だけでなく、授業を受け持った先生方も続々とファンになっていったそうです。周りの人から応援される人柄も魅力的ですね。

卒業後は富士通に所属しながら、Ggoatで大八木弘明総監督のご指導を受け、世界を目指します。ますますの活躍が楽しみですね!

社会人になってからのさらなるご活躍を応援しています!

駒大高校出身者3人に、SNSで相談を受けた4年生も

僕が練習や合宿によく伺っている駒大高校出身者が3人いるという点でも、珍しい学年でした。金谷紘大選手、マネージャーの齋藤薫さん、そして選手からマネージャーに転向した田丸颯さんの3人です。

金谷選手は入学時、部内でも一番下からのスタートだったと聞いていました。そこから4年間コツコツと練習を積み重ね、関東インカレ男子2部で5000mのメンバーに選ばれ、決勝にも駒を進めました。また、出雲駅伝では補欠に入り「もうひとつの出雲駅伝」と呼ばれる出雲市陸協記録会では5着に。3大駅伝出走はなりませんでしたが、飛躍を遂げました。卒業後は埼玉医科大学アスリートクラブで競技を続けます。

齋藤さんは高校時代、最初は選手として競技をしていましたが、ケガなどもあり途中からマネージャーに。当時から「陸上が大好き!」という印象で、大学ではマネージャー業をきっちりと学び、4年間チームをサポートしてきました。

田丸さんは高校時代、エースとしてチームを牽引(けんいん)しました。高校1年生の時は、東京都高校駅伝6区で区間新・区間賞の快走。全国高校駅伝初出場の立役者の一人となりました。大学では試行錯誤しながら、なかなか思うような走りができずに苦しい日々を過ごされました。4年生の途中からマネージャーに転向し、チームをサポート。時には練習の引っ張りを任せられるなど、田丸さんらしい形でチームに貢献してきました。

また、高校時代にSNSでメッセージをいただき「駒澤大学でマネージャーをやりたいです」という相談を受けたのが、マネージャーの佐藤颯音さん(4年、アレセイア湘南)でした。佐藤さんもあいさつに来てくれました。本当に4年間、お疲れ様でした。

右から並木大介さん、田丸颯さん、佐藤颯音さん、齋藤薫さん(提供・Ggoat)

これからのご活躍を願って、現状打破!

今回紹介できなかった皆さんにも、一人ひとりに濃くて熱い4years.があったことでしょう。仲間と過ごした4年間は、社会人になってからも原点であり、生きていく糧になっていくと思います。同期とは今後、何度会っても学生時代の話になります。当時はキツくて、つらかったことも、後から振り返ると笑い話になるのは不思議ですよね。皆さんのこれからのご活躍を願って、現状打破! それぞれの新たなスタートを応援しています!

M高史の陸上まるかじり

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