ラグビー アタック不発も、立命が開幕3連勝
開幕2連勝の立命館は、2敗の関大を宝が池に迎えた。危なげなく3連勝としたが、課題の残るゲームだった。
序盤はキックが多く、自分たちのアタックがなかなか出せない立命。均衡を破ったのは関大だった。前半14分、立命館は3戦目にして初めて先制トライを奪われた。選手たちは落ち着いていた。23分に相手のオフサイドからペナルティゴールを決めて3-5とすると、36分には得意のセットプレーでルーキーのNO.8宮下大輝(報徳学園)がトライ。10-5とリードしてハーフタイムに入った。
後半になってもセットプレーからの展開が光る。2分にSO吉本匠(3年、常翔学園)からパスを受けたCTB原口智也(3年、佐野日大)が右へトライ。FWとBKの絡みがよく、9分にはCTB礒田凌平(4年、京都成章)がディフェンスをかわして飛び出すと、ルーキーのWTB木田晴斗(1年、関西大倉)につないでトライした。
関大の猛攻を受ける時間帯もあり、自陣へ攻め込まれたが、立命館は持ち前の攻撃的なディフェンスで受けて立つ。しぶといタックルでピンチをしのいだ。35分にHO島田久満(2年、東海大仰星)がラインアウトからモールで押し込み、34-5。終了間近に関大にトライを決められたが、そこまで。開幕3連勝を飾った。
中林正一監督は「勝てたのはよかったですけど、自分たちから仕掛けていくというのができなかった」と振り返る。次節11月4日に迫った同志社との一戦を「去年大敗した相手でもあるので、どれだけ去年から成長できたか見せていきたい。」と意気込みを語った。
キャプテンのFL古川聖人(まさと、4年、東福岡)が、この試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれた。「自分は目立つプレーヤーではないんですけど、地道にタックルしたり、ボールに絡んだりしたところを評価してもらえたのなら嬉しいです」と笑った。
立命館は同志社戦のあと京産大、天理大、関学大の順で挑んでいく。「自分たちのやってきたことを信じてやっていくしかない」。古川は力強く語った。この先は自分たちから仕掛けていかないと勝機を見い出せない相手ばかりだ。立命館の熱いアタックに期待したい。