箱根駅伝が終わったら、次の一歩です
「箱根ロス」の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?(笑) 次の主将や主務が発表され、各大学は新体制に移行する時期ですね! 箱根が終わったあとも、3月まではレースが続きます。もちろん、マネージャーも大忙しです。
レース続々、合宿も
主務が4年生だった場合は、次の主務に引き継ぎます。僕が駒大の主務だったときには、日々の業務内容や出来事を詳細に記した「マネージャーノート」がありました。主務の業務は、このノートとともに引き継ぎました。
箱根が終わったら、1月は都道府県対抗駅伝、2月は丸亀ハーフ、神奈川ハーフ、熊日30km、青梅30km、クロカン日本選手権、3月は日本学生ハーフなど。記録を狙えるレース、実力を試せるレースが続々とあります。箱根で思うような走りができなかった選手や、メンバーに入れなかった選手がこの時期のレースで奮起し、一気にエース格に駆け上がるというのも少なくありません。
マネージャーはエントリーの締め切りなども記載したレースの一覧表を作成します。遠方の場合は移動手段や宿泊の手配も必要です。練習の消化率、選手の希望などを踏まえ、監督やコーチと話をしながらエントリーを進めます。レースが続きますので、レース結果などの情報は随時チェックし、監督に報告します。大学生の記録だけでなく実業団選手や高校生の記録もチェック。とくに高校生に関しては勧誘につながるので大切です。
またこの時期は期末テストが終わって大学入試の期間に入るため、大学の授業がありません。どうするかというと、選抜合宿に入ります。合宿もさまざまな手配が必要です。合宿期間中もレースのエントリー締め切りなどは頭に入れておいて、寮に残ったマネージャーと連絡を取りながら進めます。
寮はバタバタ
寮では4年生が退寮し、新入生が入寮するための準備をしますので、少しバタバタします。新入生が入る前に、寮の部屋割りを監督に確認します。部屋割りは、「エースの部屋に期待のルーキー」だったり、「同じ地域や県の出身者同士」だったりが多い印象です。そのほか、夜間学生同士を同じ部屋にするといった配慮もします。
この時期はマネージャーが人員不足になりがちです。そんな事情もあって、選手からマネージャーに転向する人がたくさん出る時期でもあります。僕も1年生の2月ごろにマネージャーへ転向しました。箱根を走りたくて入学しても、思うようにタイムが伸びない人だっています。けがが重なってしまう人もいます。それでも4年間走り続けるのも、マネージャーに転向してチームをサポートするのも、どちらも素晴らしい選択肢だと思います。
選手のみなさんも、選手を支えるマネージャーさんも、次の目標を見すえて新たな一歩を踏み出してます。そんなみなさんを、僕も全力で応援していきたいです!