大学アメフト

ドイツ在住の夢追い人・中山イチローの「人生なんとかなってきた」#4 社会人2年目

ブラックイーグルスの仲間たちと(前から3列目の中央が中山さん、写真は本人提供)

4回目はノンスポンサーチームでの経験について書こうと思います。

我らが「大阪ブラックイーグルス」

アメリカンフットボールの社会人Xリーグ1部で唯一のノンスポンサーチームとして始動したブラックイーグルス。対戦相手のチーム名には「松下電工インパルス」や「サンスターファイニーズ」といったように、そうそうたる企業名が付くのですが、スポンサー企業がいないので、チーム名は「大阪ブラックイーグルス」になりました。「大阪って!」「貧乏チーム!」。ほかのチームの口の悪い選手たちに、よくイジられました。

地方に勤務する選手は自費で練習に参加するため、毎回参加するのは難しく、人数が足りなくて練習できない日もありました。練習場所も、チームに所属する選手の勤める会社(NTT西日本)に自らかけ合い、グラウンドを特別に使わせてもらうような状態でした。

コーチも不在のため、関学出身 の山縣キャプテンが慣れないコーチ業も兼任していました。そのおかげで、僕がアメフトのシステムをあまり理解していないことがバレないまま、試合に出させてもらってました。

シーズン前の下馬評では大阪ブラックイーグルス は断トツの最下位。下部リーグに降格してしまうと当然、スポンサー獲得が一段と厳しくなります。背水の陣で挑んだ開幕戦でしたが、優勝候補の松下電工インパルスに0-52で大敗しました……。

教え上手だった安田コーチ

このままではいけないと、山縣キャプテンは関学の同級生、安田慈郎さんを急きょディフェンスコーチに呼び寄せました。

この安田コーチのアメフトのシステムの教え方がうまいのなんの! 大学4年をかけても最後まで理解できなかったシステムが、安田コーチの説明で、はっきりと、くっきりと理解できるようになったのです!

第2戦の相手はサンスターファイニーズ。チームの予算規模でいうと数倍、数十倍も上の強豪チームなのですが、試合の数日前、最後のミーティングで安田コーチのサンスター対策を聞き終えたとき、僕は「勝てるかもしれんな」と思いました。

「サンスターに勝つかもしれんで」

開幕戦で前評判通りの惨敗を喫したので、誰一人信じてくれる人はいませんでしたが、僕はアメフト関係者に会うたびに「サンスターに勝つかもしれんで」と言い歩いていました。

それまでの人生で、本番を前に「目標を達成できるかもしれん!」という気持ちになったことがなかったので、人がこういう気持ちで本番を迎えると、結果はどうなるのか? 結果が楽しみで仕方がない状態で試合会場に向かいました。

試合の結果までたどり着けませんでした! すみません、続きは次回に。

●ドイツ在住の夢追い人・中山イチローの「人生なんとかなってきた」

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