大学ラクロス

連載:ラクロス応援団長・山田幸代コラム

コロナ禍のいま「自分と向き合う」 この逆境を次の成長につなげるために

また笑顔でみんなとラクロスができるその日に向けて、いまできること一つひとつを考え、行動しよう(すべて撮影・山本倫子)

みなさんこんにちは、ラクロスプレーヤーの山田幸代です。まだまだ私たちは、新型コロナウイルスとの戦いが続いていますね。本当につらいときだと思いますが、自分たちができることを考え、行動し、「楽しい」を見つけましょう。

新入生へ、新しい自分を発見し「大好きだ!」と思える何かを見つけてほしい

この逆境で自分がどうありたいかを考える

私の尊敬するラクロスコーチの永島正和氏から学んだことがあります。それをみなさんにも、共有したいと思います。それは、この逆境の中でいかにAQ(逆境指数)を上げるかということ。AQとはAdversity Quotientの略で、個人や組織が逆境の中にいるときに、いかに対応できるか、その対応力を示したものです。

AQを決めるのは、4つの要素と5つのレベル。4つの要素は以下の通り。
・コントロール
・責任
・影響範囲
・持続時間

この4つの要素の組み合わせで、以下の5つレベルに分けられます。
レベル1)逃避
レベル2)生存
レベル3)対処
レベル4)管理
レベル5)滋養/飛躍

レベルが5に近いほど、逆境に対して前向きに挑戦できているという状況と言えます。みなさんはいまの環境の中で、どのレベルにいますか? どのレベルにいたいと思いますか? この時期に、この逆境の中で、いかに自分が成長できるか、追求してみる時間にしてみませんか? もう少し詳しくAQ指数を知りたい方は、一度調べてください。自分のヒントになることがあるかもしれません。

いまの環境から逃げるのではなく、いまだからこそ自分が成長できるものを探して行動してみましょう。そして自分にはいま、何ができるのか洗い出して、「できない」を「できる」にする行動、やったことのないことをやってみる、挑戦の一歩を踏み出しましょう。そうすればまたみんなと一緒にスポーツができるようになったときに、いままでの自分よりももっともっと成長した自分になれているはずです。心も体も。

客観的に自分を見てくれる人に話をする

自分と向きあうとき、私はいつも心がけていることがあります。それは、客観的に自分を見てくれる人に話をするということです。

自分の考えを信頼できる友達に聞いてもらい、アドバイスを受ける。私は人に話をすることで、自分の考えが正しい方向に向いているのか、もしくは違う考え方を組み込んだ方がいいのかを判断してきました。私自身、自分にまったく自信がなく、考えることから逃げてきたときもありました。でも、自分と向き合う時間を作るようになってから、人の意見を聞いて、自分の引き出しを増やす作業ができるようになったと感じています。

2007年にラクロスプレーヤーとしてプロ宣言し、翌年、女子ラクロス界では世界トップクラスのオーストラリアリーグに加入した際、私は最初、言語の壁で自分の思いを伝えられませんでした。そんなとき、チームメートは「ゆっくりでいいから話してごらん」と言ってくれました。自分の意見を人に伝え、相手に自分を知ってもらう。そしてその友達から見た自分を知ることができたことで、確かな成長につなげられました。

頭の中に引き出しを作る

オーストラリア時代に学んだことをもう一つ。私がオーストラリアの代表選考の最中にあったときに、コーチはずっと「頭の中に引き出しを作りなさい」と言ってくれました。頭の中の引き出しで考えを整理しなさい、という意味を込めて。どんな場面でも、頭の中の引き出しから自分の答えを出していく。そのためにたくさんの情報をもらい、学び、整理をする大切さを、私はコーチから学びました。スポーツの世界だけでなく、人生の中でもとても大切なことだと思います。

山田さんは2007年にプロ宣言をしたあとオーストラリアへ単身で渡り、17年にはオーストラリア代表としてワールドカップに出場しました

いまみなさんは、自分の頭の中にどれぐらいのヒントがありますか? そのヒントを自分なりの引き出しに分けて仕分けができていますか? 自分で出した答えが正しいかどうかを自分でまず考える。そして分からないことは、あなたが信頼している人に聞いてみてください。

一つの目標やゴールはあったとしても、そのゴールに向かう道は一つではないです。ゴールや目標などを掲げた後、違う方向からその目標を見ることもできます。みなさんがいまこの時間を、自分と向き合い、たくさんのヒントを得て、自分の頭の中の引き出しに整理する時間として使ってもらえたらと思います。

ラクロスを通じて学んだことや、これから学ばれることは、スポーツというフィールドだけでなく、自分の人生を楽しく明るくしていくものの材料になっていくんだと思います。私も早く、フィールドでスティックを持って走りまわりたいです。そのときがきたら、また成長した自分でいられるよう、私もいまの時間を使っていきます。

笑顔でまたみなさんと会えることを願い、私も日々自分と向き合い、成長していけるように行動します。Stay safe!  Stay positive!

澤穂希さんに私も救われた 他競技からも学べることはたくさんある

ラクロス応援団長・山田幸代コラム

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