大学ラクロス

連載:ラクロス応援団長・山田幸代コラム

ラクロスとの運命的な出会いで変わった人生

私がラクロスを通して学んできたことを、どんどんと発信していきたいと思います!!(撮影・山本倫子)

4years.では、かつて大学時代に体育会で競技に没頭した著名人の方にお願いして、経験競技の「応援団長」になっていただくことにしました。ご自分の経験を踏まえたコラムを書いていただいたり、選手に直接取材してもらったりできればと考えています。ラクロスの応援団長に就任いただいたのは、日本初のプロラクロッサー山田幸代さん(36)です。最初のコラムとして、ラクロスに出会ったときの話です。

「ラクロス応援団長」に日本初のプロラクロッサー山田幸代さんが就任

友人の持っていたスティックがすべての始まり

私は中学、高校とバスケットボール部に所属し、滋賀県代表として全国大会に出場するため、毎日毎日練習に明け暮れていました。高校3年間はその目標でもあった全国大会に3年連続で出場でき、また滋賀県選抜として国体予選などにも出場させていただくことができました。ですが、そこで私のバスケットボール人生は幕を下ろします。心が満たされたのか、それとも「これ以上、上にいけないのでは? 」と限界を感じてしまったのか、大学でまたバスケットボールに情熱をかけられるだけの思いがわき出てきませんでした。

京都産業大学に入学して半年、目標のない生活をただただ過ごしていました。それでもありがたいことに、バスケットボールの滋賀県成年女子チーム(県選抜チーム)の候補選手として呼んでもらえたことが、またスポーツへ心が動くきっかけとなりました。

しかし私が通っていた大学には女子バスケ部がなく、週数回の国体の練習だけでした。それではほかの選手と差が開いてしまうことに気づき、「どこかでカバーしないといけない!! 」と思ってました。そんなとき、ある授業で一緒になった友人の手元に目がとまりました。それはラクロスのスティックでした。ラクロスの「ラ」の字も知らなかった私は友だちにひとこと、「なにそれ? 」。ここで私は初めてラクロスというスポーツを知ることになります。

その友人から「ラクロス部は早朝練習しかないんだよ」と聞きました。それだったら国体の練習にも被らない。加えて「すごく走るスポーツ」という言葉も。そこで私は「バスケットボールで国体出場を目指すための体力づくりのために始めるにはちょうどいいかも!! 」と、練習の体験会に行ってみました。

なぜバスケットボールができる環境を探さずに、ほかのスポーツをバスケットのために始めようと思ったのかは分かりません。想像ですが、私は昔から両親にいろんなスポーツを体験させてもらってきて、「スポーツで必要な共通点」というものに、感覚的に気づいていたのかもしれません。

ないものをつくる楽しさがラクロスにはある

ラクロス部に入ったばかりのころは、スティックを持たせてもらっても何もできなくて、投げるのも取るのも本当に難しかった。バスケットボールだったら大きなボールを素手で扱い、自由に投げることも取ることもできたのに……。それでもスティック1本で取る、投げる、拾う、これらすべてが完結してしまうラクロスの難しさに楽しさも感じ、無我夢中で練習してました。ある程度球技が得意だったからこそ、何もできないことが私の負けん気に火をつけたのだと思います。

京都産業大学時代の山田さん(中央)。当時のポジションはAT(アタッカー)でした(写真は本人提供)

ラクロスの面白さはそれだけではありませんでした。「かたちがない」というところも私のワクワクの“ツボ”にドカンッ!! とはまったのだと思います。

バスケットボールをしてときは、入部したときからチームの目標は「全国大会出場」と決まってたし、体育館にコートもボールもあって、練習する仲間も監督も、すべてがそろった中で目標達成への挑戦をしてきました。でもラクロスはその真逆で、すべてを自分たちで準備しなければなりません。何より、考えたし、模索したし、そして自ら動いた。

ないものをかたちにしていく。そしてその自分たちでつくった舞台で挑戦し、勝ちとりたい。そう思う気持ちが毎日毎日大きくなっていきました。新しいものにチャレンジする楽しさだけでなく、ないものをつくっていく楽しさにのめりこみました。

ラクロスが日本に入ってきてまだ30年程度。かたちがないだけに面白いんです

ラクロスにのめり込んでいくのに、まったく時間はかかりませんでした。一瞬で「Lacross is my life」になっていったのです。いまでも友人がスティックを持って授業に来てくれた日のことに感謝してます。京都産業大学でラクロスとの運命的な出会いをして、いまでもずっと大好きなラクロスを続けています。

「小さなきっかけが大きな未来を創る」

そんな言葉が浮かびます。ラクロスに出会った時からいまもなお、本当にたくさんのことを学んでいます。次回以降、その学びをみなさんにどんどん共有していきたいと思います。

これから、ぜひよろしくお願いします。

アメリカのラクロスの素晴らしさと、日本の伸びしろ

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