大学アメフト

連載:アメフト応援団長・コージコラム

この2カ月間で、アメフト選手復帰へ向けて土台を作りました

ジムでトレーニングができていたころの写真です。やっとジムで鍛えられます(ともに撮影・北川直樹)

4years.の読者のみなさん、こんにちは。
アメリカンフットボール選手でありタレントのコージ・トクダです。緊急事態宣言が全国的に解除されましたね。まだまだ油断のならない状況に変わりはありませんが、発令時に比べると事態の終息に向けて少しづつ前に進んでいるのを感じます。 

さて、僕の「アメフト復帰宣言」とほぼ同時に緊急事態宣言が発令され、そこから約2カ月が経ちました。この期間に僕が何を考え、また何をしたのか。今日はそれを共有させていただきます。 

「体内環境」と「室内環境」の改善に着手

まず初めに、僕はこの自粛期間をアメフト復帰に向けた「土台作り期間」とした。選手として10年のブランクがある僕が、激しいコンタクトスポーツであるアメフトをプレーしようとすると、一朝一夕にはいかない。それ相応の準備が必要となる。 

ヒットに当たり負けない強いカラダ。ケガをしにくいカラダ。俊敏なカラダ……。「まずは大学時代のカラダを目指そう」。これがアメフト復帰に向けた自分のルール。

体重92kg、ベンチプレス135kg、スクワット200kg、クリーン120kg。覚えている限り、この数値がMAXか。毎日のように走り回り、毎日のようにトレーニングをし、毎日のようにサプリメントを流し込んでいたあのころの数値。
いまはほど遠いこの数値にどこまで近づけるか。それが復帰に向けてのテーマだった。

「せっかく家にいるんだ。今はその土台を作るための期間として利用しよう」。こう決めた。 

さて、まずは何からやろうか。まだジムには行けないぞ。トレーニングの数値を上げることはできない。なら、家でいまできることをしなければならない。 

そこで取り掛かったのが、この二つ。「体内環境」と「室内環境」の改善だった。32歳の男が生きていくには十分ではあったが、どう考えてもアスリートの生活環境ではなかった。少なくとも現役時代よりもいい環境にしないと、追いつくことなんて到底できない。これから紹介する内容はなんら特別なことではなく、至って普通のことである。 

米を何度も炊いて、ひたすらおにぎりを握った

まずは「体内環境」から。これまでほとんどの朝をコンビニ食で済ませていた僕にとって、これがまずネックだった。「すぐに食べられる食事が常にあればいいのに」。そう思い立った僕はすぐさま炊飯器を取り出して、米を何度も炊いた。炊き上がったごはんをひたすらラップにくるんで、おにぎりにして冷凍する。これでレンジにかけるだけで、手軽に食事が摂れる。増量しないといけない僕には最適なアイテムとなった。

一つくるむごとにアスリートになっていく、そんな気がした。冷凍庫に詰まったおにぎりを見て思う。「復帰に向けて一歩近づいた」と。 

それだけではなく、食事に関しては、毎日野菜のスムージーやプロテインなども積極的に摂るようにした。朝昼晩としっかりと食事を摂った結果、自粛前から5kgは体重が増えた。81kgだったのが、いまでは86kg。復帰に向けて「体内環境」の改善は順調だ。 

まずベッドと枕と布団を買いました

一つひとつ与えられた課題を終わらせていくように、取り組んでいった。だが、実は「体内環境」よりも厄介だったのが「室内環境」である。僕は一般的な一人暮らしのケースと比べても、カラダに対するケアがまったくないような生活をしていた。 

ずっとソファーで寝ていた。枕もなかった

そもそもベッドがなかった。僕はずっと大きめのソファーで寝ていたのである。寝返りも打てない上に、ソファーのつなぎ目がちょうど腰のあたりにあって、毎朝起きるたびに腰痛に悩まされていた。そして、枕さえも持っていなかった。毎朝のひとこと目はいつもこうだ。「ぅあぁー、、腰痛い!!!!!」 

そんなことを言ってるうちは、腰が命のスポーツに復帰なんてできるわけがない。接客業の人が毎朝、「今日は誰にも会いたくないー!!!!」と叫んでるようなものだ。 

ただ、それが当たり前だったので、とくに気にせず過ごしていた。この時期に改めて考えた。睡眠の質こそがパフォーマンスに関わってくる。 

そう思い立った僕は、すぐさま大きめのベッドを注文し、枕と布団を買った。両手両足を大きく伸ばして寝られるようになった。これでようやくマイナスの睡眠からプラスの睡眠へと変化した。これにアロマディフューザーなんてあればもう完璧か。
また思った。「復帰に向けて一歩近づいた」と。 

この「体内環境」と「室内環境」の改善ができたことこそ、この期間の最大の成果である。「アスリートとして当たり前」のことを習慣化するのに成功したのである。 

2カ月の成果を生かす日は、すぐそこに

またここから、秋のリーグ戦開幕に向けて、しっかりとカラダを動かして本番に備える必要がある。「おうち時間」から「おそと時間」への移行。すぐそこまで来ているであろうグラウンドを走り回れる日が来たときこそ、これまで取り組んだ習慣化が生かされるのだと思う。 

当たり前を当たり前に。このことを改めて大事にして、本番に向けておにぎりをほおばりながら取り組む所存です。

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