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連載:【マンガ】ふぉーニャ~ず。~ゆかいな編集部にっき~

芸歴4カ月の芸人が「アメトーーク!」高校野球大好き芸人に出られた理由とは?

【マンガ】ふぉーニャ~ず。~ゆかいな編集部にっき~
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昼休憩中に都市対抗の練習だけ観に行った百貨店時代

このインタビューは多摩川の河川敷で行いました。

――笠川さんの芸人時代のお話を伺おうと思ったんですが、芸人になる前に銀座の百貨店に就職されたんですよね。

笠川:はい。僕は奈良の田舎のほうの出身なんで、そんな人間が「銀座の百貨店で働く」っていうこと自体が面白いなぁと思って。

――その時点で野球関連の仕事に就こうとは考えなかったんですか?

笠川:もちろん考えたんですが、野球以外の世界も知りたかったので逆にいいかなと。でも実際に働きはじめると「どこで野球観たらええんや?」って葛藤するようになりました。

――あはは、野球に飢えはじめたんですね。

笠川:そうです。なので会社の昼休憩の間に都市対抗を観に東京ドームへ行ったりしてました。

――昼休憩って1時間ぐらいですよね。その間に銀座と東京ドームを往復?

笠川:はい、移動が大変でした。

笠川:でも仕事の合間に野球が挟まるって異次元の体験なんですよ。野球が“回復ステージ”みたいになって、残りの半日も楽しく過ごすことができました。

「M-1」に感動した翌日に養成所入りを決意

笠川さんにキャッチボールの基本を教わるみーさん

――そんな笠川さんが芸人を目指すようになったのはいつ頃ですか。

笠川:サラリーマン2年目の2017年に養成所に入りました。元々お笑いは大好きだったんですが、その前年の12月に「M-1グランプリ」で銀シャリさんが優勝したんです。それを見て感動して涙が出たんです。

――M-1は見る側も熱くなりますからね。

笠川:もともと銀シャリさんのファンだったんですが「純粋なしゃべくり漫才でここまでいけるんや!」と感動してしまって。それで自分もやってみたいと思い、翌日にはお笑い養成所(ワタナベコメディスクール)に入ろうと決めていました。

――それは熱いですね。でも銀シャリと同じNSC(吉本興業の養成所)に入ろうとは思わなかったんですか。

笠川:ワタナベは社会人向けに土日コースがあったんで、働きながら通うことができたんですよ。それに僕は吉本でやっていける自信はまったくなかったので。

――たしかに吉本は競争が激しいですからね。熱くなりつつも、そこは冷静に判断されたんですね。

笠川:あきらめが早いのかもしれません。龍谷大平安高校にも「選手としてはムリだ」と悟ったうえでマネージャーとして入学しましたから。

――昔からそうだったんですね。で、2017年にナベプロの養成所に入って、そのまま芸人になったと。

笠川:そうですね。養成所で相方を見つけて「豚骨ホームラン」というコンビで活動しました。

――養成所を卒業したからといって事務所に所属できるとは限りませんよね。それができたということは、芸人としてかなり有望株だったのでは。

笠川:はい、自分でいうのもなんですが(笑)。養成所では月イチでお笑いライブに出るんですが、そこで僕らは結果を出し続けたんです。

芸歴4ヶ月で「アメトーーク!」出演

「アメトーーク!」出演当時の笠川さん。恩師・平安高校の原田監督と(写真は笠川さん提供)

――僕が笠川さんを初めてみたのはテレビ朝日「アメトーーク!」の高校野球大好き芸人の回でした。

笠川:ありがとうございます。あれは2018年7月なので養成所を卒業して4ヶ月後のテレビ出演でした。

――えっ! デビュー4ヶ月で「アメトーーク!」ですか。それはすごすぎます。芸歴何十年でも出られない人が山ほどいるのに。

笠川:ありがたかったですね。養成所を卒業して3ヶ月後に番組のオーディションがあったんですが、そこで僕のトークがディレクターさんにウケまくって。さらに事前アンケートは論文ぐらいの長さで書いて提出したんです。「もうこんなヤツ、出さんわけにはいかんやろ」って思われるように。

――その熱意が実って「アメトーーク!」。そりゃ笠川さんは龍谷大平安の記録員として甲子園に出てるわけですから「高校野球大好き芸人」では即戦力ですよね。

笠川:芸人になれたら絶対に出たいと思っていた番組だったんです。しかも「出るなら最短で」とも思っていたので、それが叶って嬉しかったです。

野球ネタが書けなかった芸人がフリーライターに

多摩川河川敷の古い看板。「巨人軍グランド」「日本ハムグランド」の表記もみえる

――でもその後ほどなくしてお笑い芸人を辞めて事務所も離れることになるんですよね。ちなみにコンビはどうなりましたか。

笠川:解散しました。ネタを書いていたのは僕で、仕事も僕にばかり入っていたので、相方は自分の存在意義がわからなくなったみたいで……。

――ああ、「コンビあるある」ですね。ちなみにネタは当然、野球ネタだったんですか?

笠川:いいえ、野球ネタは一切やりませんでした。

――え、意外すぎますね!

笠川:事務所にも作るように勧められたんですが、僕には難しかったです。誰かの迷惑になってもいけないので。芸人として野球にまつわる仕事はしたかったですが“野球のお笑い”がやりたかったわけではなかったので。

――なるほど。お笑い愛よりも野球愛のほうが強すぎたんですね。

笠川:だからこそキッパリ辞めることもできたと思います。

――あくまでも人生の中心は野球なんですね。そういう意味では好きなだけ野球を書くことができるフリーライターという職業は、笠川さんにとって天職かもしれませんね。

笠川:はい、いまも1日中野球のことばかり考えてます。でもまだまだ駆け出しで、知らないことが多すぎます。例えばセイバーメトリクス。いままで全く知らなかった世界ですが、知れば知るほど面白いと思うようになりました。そういうこともいっぱい勉強して、書けることの幅が広がればいいなと思っています。

*****

そんな笠川さんに将来の夢について聞くと「仲間といっしょに中学生の硬式野球チームを作りたい」とのこと。ひたすらまっすぐに、そして真摯に野球を追い続ける笠川さんの今後が楽しみです。

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