バスケ

連載:バスケ応援団長・カルロスコラム

コロナ禍に直面した4年生、未来につなげる「勝手に全国」等のアクションも

こんなシーンをまた見るために、今、私たちに何ができるのか(撮影・CSPark)

みなさんこんにちは! 宇宙人イチ大学バスケを愛する(自称)宇宙人、カルロスです。コラムも第6回です。今回は「大学4年生たちの現状」ということで、現在の大学バスケの課題も踏まえて、カルロスが感じていることをみなさんにお伝えできればと思います。現在、新型コロナウイルスの影響を受け、大学スポーツも含め様々なカテゴリーの試合・イベントが中止や延期になっています。Bリーグや中高生の部活、そして大学バスケ……。バスケ界全体が大変な状況です。

チーム差が出てしまうのがしょうがないとしても……

今シーズンは現在、スプリングトーナメントの中止が決定し、ルーキーズトーナメントは延期。そしてオータムリーグの開催は現在協議中です(8月20日の関東大学バスケットボール連盟 理事会にて方針を決定)。大学スポーツでは関東大学サッカーのリーグ戦や東京六大学野球の春季リーグが遅れて開幕し、それ以外のスポーツは大会延期・中止といった対応を余儀なくされています。

新シーズンを楽しみにしていた大学バスケファンの方も多かったのではないでしょうか。もちろんカルロスもそうです。今シーズンの新入生は、ウインターカップ等で活躍した怪物ぞろい。特に新4年生の活躍をめちゃくちゃ楽しみにしています! 1年生の時からプレータイムを獲得し、活躍してきた選手が大勢います。練習ができているところもあれば、まだ練習も再開できていないチームもあります。大学によって、活動再開の差が出てきているのは確かです。

しょうがないことではありますが、正直、選手たちの気持ちを思うと……。特に4年生、ラストシーズンを迎えた彼らの思いは推し量れません。

プロへの“就活”も今年は景色が変わり

4年間積み上げてきたスキルを発揮できる試合の場がない。今までは当たり前だと思っていた練習が満足にできない。大学生活のすべてを部活にかけてきた4年生のラストシーズンが、危機的状況に陥っています。「早く大学バスケがしたい」。選手たちのSNSにて、こんな声をたくさん見かけました。

「バスケがしたい」という声がSNS上にもたくさん

そして、カルロスはある選手から相談を受けました。「今シーズン、試合がなかったとしたら、Bリーグ・実業団に進める選手が減るのではないか」。主要大会の延期・中止に伴い、4年生のプレーの場は確かに減りました。Bクラブ・実業団のコーチ陣にプレーを見てもらう機会が消滅し、露出が少なくなったことにより、競技者としてのキャリアに影響が出るかもしれません。

事実、Bリーグ等の次のステージへ進んだ選手の多くは、トーナメントや地方の選抜大会、そして試合数の多いリーグ戦でプレーを見てもらい、チャンスをつかんでいます。大会がなければ、そのチャンスすらありません……。仕方のないことですが、モチベーションの差も選手やチームによって出てきます。「大会に備えて準備するべきだ」と言うことは簡単ですが、当事者である選手たちの気持ちを思うと、正直難しい部分もあると思います。

4~5月には様々なメディアや団体がオンラインで映像を利用したプロジェクトを展開し、大学生や高校生の選手の手助けをしていました! Bリーグでは「B.LEAGUE TRYOUT 2020」を書類と動画で実施し、選手は自分たちで作成したハイライト動画を提出するという形を取りました。様々なやり方で、学生たちを支援する活動が行われています。

学生自身がSNSを通じて発信

その一方で、自らアクションを起こしている選手たちもいます! 東海大学4年生で主将の津屋一球選手(洛南)は、5月にTwitterにて「勝手に全国」という企画を立ち上げ、全国のバスケプレーヤーが競い合うオンライン全国大会を開催しました。

東海大主将の津屋選手(右)は5月、デフバスケットボール男子日本代表監督の上田頼飛さんとともに「#勝手に全国」という企画を展開した(撮影・CSPark)

現在の新2年生・新入生の世代は「Let's play basketball」というプロジェクトを立ち上げました。全国大会上位や全国制覇のチーム、アンダーカテゴリー日本代表のメンバー18人が協力し、Instagramにてスキル動画やチャレンジ企画などを展開。10代のバスケ部員たちを中心に、トップレベルの技術を誰もが触れられる形で伝えました。このように学生たち自身も必死で考え、この状況に負けないように動いています!

先が見えないコロナ禍で何ができるのか。力を合わせてこの困難を乗り切るために、部活、選手、メディア、ファン等がひとつになるべきだとカルロスは思っています! 社会へ出ていき、部活動の経験を生かす学生たち、そして次のステージへ進み、日本バスケを牽引(けんいん)する選手たちのために。

学生たちの活躍を多くの人に届けたい

そしてCSParkでは、バスケプレーヤーたちや観戦を楽しみにしていた日本全国のバスケファン、プロクラブ関係者や実業団関係者に向けて、4年生のプレーや思いを伝えるためにできることを考えました。それがYouTubeライブ配信番組「大学バスケドラフトLIVE!!」です。選手のプレー映像を交えながらキャラクターも伝えていく、大学バスケ初のドラフトイベントです。このライブ配信は9月上旬より展開する予定です。大学バスケの開幕がもっと盛り上がるように、そして選手たちのモチベーション向上にもつなげていきます。

CSParkではYouTubeライブ番組「大学バスケドラフトLIVE!!」を9月上旬より始めます!

こちらのコラムでも何度か書かせていただいていますが、大学スポーツはやっぱり4年生がアツいです! 学生時代の集大成を発揮するラストシーズンは、4年生が様々なシーンを生み出してくれます。そんな感動を、またみんなで見届けられるように。先の見えない状況ですが、ここを乗り越えた先には例年以上の盛り上がりがあると思います。

大学バスケ開幕に向けて、みんなで力を合わせていきましょう! みなさんも、カルロスと一緒にメラメラと燃えていきましょう!!

バスケ応援団長・カルロスコラム

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