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連載:ラクロス応援団長・おばたのお兄さんコラム

「才能ある人が夢を叶えられるわけではありません」J.Y.parkに学ぶ夢の叶え方

オーディション番組「Nizi Project」(虹プロ)に欠かせないJ.Y.Park氏に、おばたのお兄さんが学んだ「夢の叶え方」について語ります(すべて撮影・齋藤大輔)

「Nizi Project」(以後、虹プロ)をみなさんはご存知だろうか? 日本テレビの朝のニュース番組「スッキリ」でもコーナーを設けられるほど人気の、世界で活躍できる本格派ガールズグループを作るためのオーディション番組だ。現在は、huluやYouTubeなどでも視聴可能となっている。この虹プロから生まれたガールズグループが「NiziU」であり、デビュー前からすさまじい人気となっている。そしてこの虹プロにハマる人が続出し、何を隠そう、僕もこの“沼”にハマったひとりである。

成長していく少女たち、そしてJ.Y.Park先生から目が離せない

人々が虹プロにハマる理由は様々だ。夢見る10代の少女たちが、夢の実現に向かって努力し、苦悩し、奮闘する姿に胸を打たれて自分自身の活力になる。また、単純にオーディション参加者がみなとても可愛い上に、ダンスや歌のパフォーマンス力が素晴らしい。まだデビューしていないことが信じられないほどの実力だ。

そして、番組内でみな大きな成長を遂げる。番組自体は三次オーディションからの映像になるが、それでも1年もの間、密着しているために、参加者の成長具合が目に見えて分かる。今後を想像した時にワクワクするので、目が離せなくなる。

前置き長めで、さて本題。虹プロはJ.Y.Park(パク・ジニョン)さんを抜きにしては語れない。そして今日、僕はこの人、いや、「先生」の話をこのコラムでしていこうと思う。

「自分自身と戦って毎日自分に勝てる人」

J.Y.Parkさんは「NiziU」のプロデューサー。韓国の三大音楽事務所のひとつ「JYPエンターテインメント」の超社長であり、「2PM」や「TWICE」を手がける超敏腕プロデューサーであり、自身もパフォーマーとして超一流の大スターだ。まさに、超! 超! 超! いい感じ! だ。

そしてJ.Y.Parkさんがオーディション参加者に発する一言一言が胸に刺さりまくり、僕はこのコラムを読むすべての人に、その言葉を人生の教科書にしてほしいほどだ。僕自身、仕事に対する態度、人に対する態度は、今や先生の言葉を念頭に置いて行動している。

例えば、才能や伸び代たっぷりと感じていた練習生のパフォーマンスが一定期間の後、先生の期待に届かなかった時の言葉。あ、お言葉。

「才能ある人が夢を叶(かな)えられるわけではありません。自分自身に毎日ムチを打って、自分自身と戦って毎日自分に勝てる人が夢を叶えられます。才能をしっかり発揮できないまま終わるかもしれないという心配もあります。それはリリアさんの意思にかかっていると思います」

この言葉を聞いた時、感銘を受けすぎて、腹から肺を通りとてつもなく重たい「はぁ……」が出た。

J.Y.Park氏の言葉が深く、おばたのお兄さんの胸に刺さった

一日を振り返り、毎日自分に合格を出せるか

僕はその人の言葉の裏に、その人自身の経験や実績からなる「説得力」がないと何も響かない。「百聞は一見にしかず」と言うが、第三者として話を聞く時も「百聞」した人の話よりも、「一見」した人の話を聞きたい。

虹プロを好きになり、先生を好きになった時に、先生の経歴などをめちゃめちゃ調べた。先生には「説得力」があるから、人の心に言葉が響くのだった。実は先生はデビューする前に、何度もオーディションに落ちている。正直、顔も……まぁこれはご自身がネタにするくらいなので書かせてもらうが「イケメン」ではない。

しかし努力に努力を重ね、まさしく自分自身にムチを打ち続けかつ続けた結果、ビッグドリームを叶えた。並々ならぬ努力の末に夢を叶えた人の言葉だからこそ、響くのだ。

この言葉を聞いて以来、寝る前、お風呂に入っている時に「今日の自分をほめることができるのか」と一日を振り返る。自分自身で設定する合格ラインにもよるが、この合格を毎日自分に与えることができれば、夢の実現に近づくと信じている。

ここ「4years.」はスポーツに特質した場ではあるが、目標や夢を持つすべての人に言えることではないだろうか。

自分自身を知ることが伸びる近道

僕は「努力は裏切らない」という言葉に一言二言足している。

「努力する方向が正しければ、その努力はさらに裏切らない」

である。何でもかんでもがむしゃらにやるのではなく、自分の長所や特性を理解した上で努力すれば、より飛躍できると思うのだ。

おばたのお兄さんの公式Instagramには現在、81万3000人以上のフォロワーがいる

僕は InstagramをはじめとしたSNS関連で話題にしていただくことが多い。それは、自分なりにトライアンドエラーを繰り返した上で、多少なりとも結果を出したからだ。進んでいる方向で成果が出そうか、そうではないかが、大体分かるようになってきた。あくまで、SNSでの話だが。

これにより最近は先輩後輩を問わず芸人から、SNSのフォロワーの増やし方や動画のバズらせ方などのアドバイスを求められるようになった。一応は僕の経験から得た知識などを伝えたり提案したりとアドバイスをするが、自分の面白いと思っていることや、自分に向いていることなどを理解しないまま、ただやっている人はやはり伸びづらい。そして「成果が出る」という楽しみを得られずに、すぐに諦めてしまう人が多い。

スポーツにおいても、足りないところを補う作業というのは楽しみを感じづらいが、長所を伸ばす作業というのは伸び代が分かるから楽しいものだ。「伸びる近道」はここにあるのかもしれない。何が得意か、何なら打ち込めるか、何を求められているのか。そこに気が付けるかどうかではなく、常に「気付こうとし続けるか」が重要なのである。

今日はスポーツでの実体験からは少し遠かった話かもしれないが、スポーツに限らず人には目標や夢がある。もちろん僕にもある。夢を叶えた人の教えを自分に落とし込もうとする作業も、夢実現の近道になるのではないだろうか。

ラクロス応援団長・おばたのお兄さんコラム

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