アメフト

連載:アメフト応援団長・コージコラム

コージ・トクダ「しかし本当に皆アメフトが好きやなぁ」

アメフトをしている姿を見せることができた(写真は全て、みらいふ福岡SUNS提供)

4years.をご覧の皆様、こんにちは。アメフト応援団長のコージ・トクダです。いかがお過ごしでしょうか?

いよいよ12月になりました。これから日本列島に本格的な寒さがやってきます。アイスコーヒーが大好きな僕にとって、氷たっぷりのカップを片手に街を歩いていると、世間からの怪奇の目にさらされるつらい時期がやってきました。

アメフトシーズンはこれから

ここで一つの疑問。もしかするとアメフトのシーズンは既に終わりを迎えたと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実はアメフトは、寒さが増していくとともに面白さが比例していくことは、世間ではあまり知られていないのかもしれません。

青と赤、因縁の対決 甲子園ボウル

僕たちフットボーラーやファンの楽しみは、紅白歌合戦やガキの使いで終わりではありません。

毎年恒例、1月3日に東京ドームで行われるライスボウルがいわゆる最後の大試合なのです。社会人アメフトの優勝チームVS.大学アメフトの優勝チームの試合。これが終わってようやくアメフトシーズンの終了となります。

まだまだアメフトのシーズンはまだ終わってはいませんよ。むしろこれからが面白くなってくる時期です。

それなら俺も全力でぶつかりにいく

さて、かくいう僕はチームとしてのシーズンは11月をもって終了したのである。今季10年ぶりにアメフトに選手として復帰して、色々な想いがある。まず、改めて今一番想うことはこれだ。

「復帰してよかった。。」

このことが一番初めに浮かぶ。この感情を言葉で表すのは本当に難しい。いろんな雑念やその他もろもろをスッキリさせてくれた。

全く揃(そろ)っていないルービックキューブをビシッと揃えてくれたような。いや、これは全く違う。

人生のおいてのガソリンって

人生というこれから長い道のりにおいて、今までは少量のガソリンしか積んでいない車で進んでいるイメージだった。素直に真っ直ぐいけばいいのに、好奇心から途中左の細い道を進んでみた。すると大きなガソリンが入ったタンクを手に入れた。結果それがより前に進む原動力になった。

こんな感じ。ちょっと違うか。でも雰囲気だけは共有させていただきたい。やらなかったらいつか後悔していたであろうことに、ギリギリの所で気付けて安心している。

そして何より、皆にアメフトをしている姿を見せることができて良かった。それは、家族にも、仲間にも、日頃から応援して頂いているファンの皆様にも。沢山の声援をして頂き、勇気をもらった。また少なからず与えることもできた。僕の人生においてのガソリンとは、そのことである。

こんなにもアメフト愛

次に想うことがある。「アメフト愛がこんなにも溢(あふ)れているのか」と。

これは復帰したからこそ知れた想い。世の中にはこんなにもアメフトが好きな人達が沢山いるのかと。アメフトが好きでアメフトのためにできることなら何でもする。そんな人が沢山いる。

選手、マネージャー、クルー、実況解説陣。アメフトはまさに身を挺したスポーツである。それだけに人生においても、アメフトに本気でぶつかりにいっている。そのことにとても感銘を受けた。嬉しかった。

要は勝つ為に本気で取り組み、どうすれば皆にアメフトが好きになってもらえるのか、わかってもらえるのかを考える人たちがいる。これは僕がアメフト復帰に対して、本気でぶつかりにいくことができた理由の一つである。

復帰の怖さを愛がかき消してくれた。

人と人が本気でぶつかってる姿をみてこう見えた。「好き」と「好き」がぶつかっている。なにこの状況って(笑)。

「それなら俺も全力でぶつかりにいく」となる。不思議な感情に助けられた。復帰において特に想ったことである。

法大時代から盟友の栗原嵩と

最後に僕の復帰において、忘れてはならないことがある。

「現役選手へのリスペクト」

アメフトができなくなるかもしれない程の大怪我(けが)を負う可能性と、ずっと向き合っている。いくら力が上でも下でも、リスペクトだけは忘れない。皆が本気でアメフトに向き合っているからこそ、復帰という舞台がある。ありがとう。

本当の最後に。毎回練習終わりにヘロヘロになりながら呟(つぶや)くように言っていたことがある。

「いやぁ。。しかし本当に皆アメフトが好きやなぁ。。」

自身にもその発言の少しを染み込ませるように今日も呟く。

アメフト応援団長・コージコラム

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