自己ベスト続出! M高史のホクレン・ディスタンスチャレンジ深川大会実況レポート
7月7日(水)ホクレン・ディスタンスチャレンジ第2戦・深川大会! 私、M高史、第1戦の士別大会に続いて実況・インタビュアーを務めさせていただきました! 関係者の皆様、本当にありがとうございます。前回の記事に続いて、第2戦・深川大会、実況レポいたします!
今大会も無観客開催ということで、ライブ配信を通してご視聴される皆様に、選手の皆様の熱い走りをしっかりお伝えしたいと思い、再び「M高史メモ」(Mメモ)を準備してのぞみました。
今回もお隣でご一緒させていただいたの日本陸連長距離マラソンディレクターの河野匡さん。陸上界への情熱、愛情、そして広く深い知識と経験豊富な方で、何をご質問しても的確にわかりやすくお話いただきましいた。Twitterでも「河野さんの解説わかりやすい!」というコメントもたくさんいただきましたね!
各組の皆さん素晴らしい走りが続き、本当はご紹介したい選手がたくさんいるのですが、4years.ということで大学生を中心にレポさせていただきます。
深川大会実況レポート!
16時30分に女子3000m がスタートし、第2戦の幕が開きました。9分07秒92で優勝したエスタ・ムソニ選手(ニトリ)は仙台育英高校出身ということで日本語でインタビュー。走りも素晴らしかったですが、日本語での受け答えも素晴らしかったです。
5000mB組ではフィリップ・ムルア選手(創価大3年、キテタボーイズ)が独走で13分30秒44と自己記録を更新し、トップ。9月の日本インカレ10000mを目標にしているそうです。
大学生では中野翔太選手(中央大2年、世羅)13分54秒86、杉山魁声選手(筑波大4年、専大松戸)13分55秒80、木付琳選手(國學院大4年、大分東明)13分56秒45、中山雄太選手(日本薬科大3年、花咲徳栄)13分57秒31が13分台で続きました。
また、この組には川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)が登場。初戦となった3日の士別大会では3000m8分01秒42と自己新。9年ぶりの5000m13分台を目標に出場されましたが、今回の第2戦・深川大会では14分17秒05の結果に川内選手は「今日は13分台の自己ベストを狙ったのですが、記録が出なくて大変申し訳ないです。気持ちがはやってしまって、前の方についてしまい、集団のペースの上げ下げに対応してしまってそこで力がなくなってしまったので、士別の時のように後ろからいけばよかったです。すぐ網走、北見もありますので、しっかり挽回してレース展開含めて見直していきたいと思います」。ちなみに、その後の第3戦・網走大会では14分04秒98、さらに第4戦・北見大会では9年ぶりの13分台となる13分59秒01と自己記録13分58秒62に肉薄。マラソンでも再び自己新を目指し現状打破され続けています。
女子5000mB組では小海遥選手(第一生命グループ)と太田琴菜選手(JP日本郵政グループ)が激しいトップ争いで小海選手が16分04秒41、太田選手が16分05秒00と手に汗握る接戦でした。
大学生では木村桜華選手(城西大1年、宇都宮文星女子)が自己ベストを更新し、16分16秒75で3位に。城西大学はこのホクレン・ディスタンスチャレンジに積極的に出場。女子5000mA組でも福嶋摩耶選手(3年、荏田)が16分01秒77、藤村華純選手(3年、成田)が16分13秒55、渡辺光美選手(3年、市立船橋)が16分17秒95。
以前、取材させていただいた管理栄養士・佐光菜々子さんの栄養バランスの取れた食事も城西大学の選手の皆さんの走りを支えていることでしょう。杜の都駅伝、富士山女子駅伝でも注目のチームです。
10000mでも好記録!
10000mC組では、私、M高史の大学の後輩・中西亮貴選手(トーエネック)がラスト1周で素晴らしいスパートを見せてトップ。
「組トップをとるのを目標に、前半から中盤にかけてレースの流れに乗って走ることができたと思います。日頃からラスト300mの切り替えというのを大切にして練習しているので、それがレースでできて良かったと思います。千歳の5000mに出させてもらうので13分30秒というのを目標に走りたいと思います」と話されました。
10000mB組では雨がポツポツと降ってきて、途中からはライブ配信の画面越しでもハッキリ伝わるほど雨も強くなってきました。トップをとった潰滝大記選手(富士通)が28分11秒09の自己記録を更新。日本選手権を終えたばかりの中、3000mSCから10000mへの短期間での切り替えには解説の河野さんも驚かれていました。
「今季は調子も良くて10000mの練習もしていないのですが、練習の一環として出てベストを更新することができました。今年は連戦連戦と続いていましたので、間が短いからといってモチベーションが下がる状態ではなかったので、そこはあまり気にならなかったです。今後はこれから駅伝シーズンになっていきますので、富士通で一丸となって(ニューイヤー駅伝)連覇できるように頑張っていきたいと思います」と駅伝への思いも話されました。
また、大学生では松倉唯斗選手(山梨学院大4年、明成)は28分53秒68ということで、自己記録28分46秒35には届かなったものの28分台をマークしました。
27分台を狙う! 白熱の10000mA組
10000mA組ではサムソン・ディランゴ選手(流通経済大1年)が27分43秒58で優勝。レース前からイェゴン・ヴィンセント選手(東京国際大3年、チェビルべレク)に勝ちたいという強いライバル意識を燃やしていたディランゴ選手。流通経済大学の岡田拓也コーチのお話によりますと、「非常に勝負強い選手」とのこと。関東インカレ1部でも5000m、10000mで2冠。今回のレースでも勝負強さを発揮して勝ち切りました。
箱根駅伝を目指しているとお話されたディランゴ選手。トラックでも力を発揮していますが、長い距離やロードには絶対の自信を持っていて、ハーフマラソン59分台を想定してトレーニングを積んでいるとのこと! 箱根予選会からも目が離せないですね。
また、この10000mA組には27分台を狙おうかという選手の皆さんが集結!
日本人トップの小山直城選手(Honda)は27分55秒16と自己ベストを約5秒更新。「27分台を目標にして走ったので、嬉しく思っています。千歳大会の5000mに出場する予定なので、そこでもしっかり自己ベストを出せるように頑張っていきたいと思います」。千歳での活躍にも期待ですね!
この種目の前日本記録保持者である村山紘太選手(GMOインターネット)も復活の走りで28分06秒89、日本人3着(組8位)となりました。
また箱根駅伝でも4区・区間2位の好走をみせた嶋津雄大選手(創価大4年、若葉総合)が出場。網膜色素変性症のため、暗いところではよく見えないということもあり、主催者の許可を得て、ライトを固定して装着し、前の選手を照らしながら走っていました。序盤は集団の後方に位置し、終盤も粘りの走りで28分41秒24をマーク。自己記録の28分34秒40には及ばなかったものの安定感のある走りを披露されました。
深川大会実況レポートを終えて
選手の皆さんの熱い走りは、地元の皆さんの縁の下の力持ちといえるサポートがあってこそですね! 深川西高校陸上競技部の皆さんもレース開始前から終了後まで、一生懸命に役割を全うされていました。支えてくださった高校生の皆さんにとっても、トップ選手たちの走りを間近で感じることができるのはいい刺激、経験となったのではないでしょうか。
なお、各組の優勝者には地元にちなんだお米、花束、メロンが贈呈されました。ちなみに、深川市では移住定住促進で宅地約100坪をなんと980円で販売しているとか! 気になった方はぜひ深川市にお問い合わせしてみてください(笑)。
記事では一部の選手しかご紹介できませんでしたが、皆さんの魂のこもった走り、心を込めて実況させていただきました!