2年ぶりの開催! 東日本女子駅伝で西村菜那子が注目した選手たちは?
「駅伝に詳しすぎるアイドル」として陸上ファンも一目置くNGT48西村菜那子さんのコラムです。今回は14日に開催された東日本女子駅伝のゲストを務めたときのことについて綴ってくれました!
たむじょーさんと生配信のゲストに!
みなさんこんにちは!
先日、11月14日(日)に福島県で東日本女子駅伝が開催されました! 当日は福島テレビさんの公式YouTubeチャンネルにて放送された生配信のゲストに呼んでいただき、私も福島の地でレースを楽しむことができました。
生配信では、東日本女子駅伝で過去にセンター実況を担当されていた藺草英己アナウンサー、そしてランニング×コメディ系YouTuberとして活躍されている「たむじょー」こと田村丈哉さんとご一緒しました。たむじょーさんのYouTubeは私もチャンネル登録をしていて、普段は視聴者として楽しませていただいています。いつも新しいことにチャレンジを続ける姿勢が同い年としてもすごく尊敬しています。今回初めて共演することができてとても嬉(うれ)しかったです!
私は出身地が長野県、現在は新潟県を拠点に活動をしているため、今回長野県と新潟県チームには特に頑張ってもらいたいなと思っていました。中でも、新潟県の十日町高校では芸術鑑賞教室の授業の一環として、今年NGT48が全校生徒さんの前でライブパフォーマンスをさせていただいたご縁もあり、3区を走った山田寿々菜選手(十日町高校1年)と7区の福原陽選手(十日町高校2年)がレースに挑んでいる姿を応援できたことが感慨深かったです。
アンカー不破選手の活躍で、群馬県優勝!
2年ぶり待望の開催となった大会は、ご存知の通り、群馬県が6年ぶり4回目の優勝を果たし、幕を下ろしました。1区の岡本春美選手(ヤマダホールディングス)が区間新記録を更新し、トップで襷(たすき)リレーをする快走を見せると、その後も1位をキープ。途中5区で3位、6区で4位と順位を落とした場面もありましたが、8区の小泉咲菜選手(伊勢崎四中3年)が区間賞を獲得する走りで3位に上がり、優勝争いは最終9区に持ち込まれました。
アンカーを任されたのは不破聖衣来選手(拓殖大学1年)。今年6月に行われたU20日本選手権、9月の日本インカレではともに5000mで優勝を果たすなどトラックシーズンで結果を残してきた不破選手ですが、さらにその強さを印象付けたのは、先月行われた全日本大学女子駅伝。5区を任されると6人をごぼう抜き、区間記録を1分以上も上回る異次元の走りは陸上界に大きなインパクトを与えました。
今大会でも、あのときの爆走が見られるのではないかと大きな期待と注目が集まっていました。その期待を裏切ることなく、不破選手は先頭と38秒差で襷を受けると、前を走る宮城県代表の門脇菜穂選手(拓殖大学1年)、千葉県代表の佐藤奈々選手(スターツ)を抜き去り、逆転優勝のゴールテープを切りました。
ランナーといえば、スタート時には腕につけている時計を押して、ゴールする際には時計を止めてタイムを計る姿が印象的ですが、不破選手をよく見ていると、腕に時計をつけていません。数字にこだわらず、ひたすら前だけを見て勝利を掴(つか)みたいという気持ちの表れなのでしょうか? 途中一度も後ろを振り向いたり、自分のペースを乱すといったことはなく、粛々と一足一足を刻み続ける走りを披露しました。注目が集まっていた中で、プレッシャーをものともしない力強い走りはさすがの一言に尽きます。
そんな不破選手に途中、果敢に食らいついていたのが長野県代表の和田有菜選手(名城大学4年)でした。4位で受け取った襷を掛けて、2位まで順位を押し上げ、トップの不破選手と2秒差のところまで猛追する力走を見せましたが、惜しくも優勝にはあと一歩届きませんでした。それでも、笑顔でピースをしながらゴールテープを切る姿に、走ることが大好きな和田選手らしさを感じました。
長野県チームメートは名城大の先輩後輩!
和田選手が在籍している名城大学は、大学女子陸上界において圧倒的強さを誇っています。全日本大学女子駅伝では、全6区間中5区間で区間賞、1区から一度も先頭を譲らない完全優勝を成し遂げました。今季からチームのキャプテンを務めている和田選手ですが、そんな和田選手に憧れて名城大学へ進学したのが、同じ長野県チームで出走した五味叶花選手(名城大学1年)です。
五味選手は長野東高校時代、チームの指揮官が玉城良二監督から横打史雄監督に変わり、体制に大きな変化があった2020年にキャプテンを務めていました。さらに当時は、1、2年生にチームの主力選手が多かったこともあり、全国高校駅伝で3年生から選抜されたのは五味選手のみ。そのためチームを鼓舞しながら最上級生としての意地を見せる五味選手がとても印象に残っていました。
層の厚い名城大学では、エントリーに入ることが他大学より混戦であることが予想されますが、今回6区を走り区間3位の快走を見せた五味選手が12月30日(木)に開催される富士山女子駅伝で、和田選手との襷リレーが見ることができたら嬉しいなと、同郷としても願っています。
最後に。東日本女子駅伝といえば、中学生から社会人の幅広い年齢層の選手たちが同じコースを駆け抜けていくということが、ひとつの醍醐味ですよね。実は生配信終了後、帰りに福島駅でお土産を探していたところ、山梨県チームの選手の皆さんと遭遇しました。共通のふるさとを持ち、年齢という垣根を超えたランナーの皆さんが仲良くお話ししている姿をとても微笑ましく、尊く思えました。
一緒にお写真も撮影させていただいたのですが、監督含め皆さん温かい人柄で、さらに私やNGT48のことを知ってくださる方もいらして、本当に嬉しく思いました。
東日本女子駅伝は毎年チームのメンバーが変わっていきますが、新たな顔ぶれで繰り広げられる来年のレースを今から楽しみにしていきたいと思います!