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連載:アメフト応援団長・コージコラム

つらい記憶を笑った記憶へと上書きしたい 昇格かけて21日にいざ決戦

リーグ戦を笑顔で締めくくれるか。決戦は21日(撮影・全て朝日新聞社)

4years.をご覧の皆様こんにちは。アメフト応援団長のコージ・トクダです。いよいよ昇格のかかった大事な試合が近くなってきました。試合に向けて感覚が研ぎ澄まされていくのが分かります。

「ベストな体調」に持っていく

睡眠ひとつとっても「この体勢で寝ると腰が痛くなりそうだな」と考えて寝返りを多く打ったり、「この食べ物はカラダに残ってしまいそうだな」と考えて食べるのを控えたり。果てには、家の掃除を何度もしたり(笑)。まるでテスト前の学生の時のよう。試合に向けて「自分なりのベストな体調」に持っていく方法を常に考えています。

次戦に勝つと一体どうなるのかですが、現在我々「イコールワン福岡SUNS」は「X1AREA(エックスワン・エリア)」と呼ばれる、ピラミッドの上から2番目に位置するリーグに所属しています。次戦に勝つと、そこから一つ上のリーグ、すなわちピラミッドでいう頂点の「X1SUPER(エックスワン・スーパー)」と呼ばれるリーグに昇格することになります。
そこは学生時代からのトップアスリート達が集まったチームばかり。なんともレベルの高いリーグになっています。

次戦勝つ事が出来れば、そのリーグの仲間入りを果たすわけです。こんな楽しみな事はありません。勝つしかないでしょう。

DL(ディフェンスライン)として体を張り続ける

さて、思えば2019年5月25日。初めて4years.のアメフト応援団長として「アメフトを盛り上げたい」という想いの中、コラムの連載がスタートしました。本当に嬉(うれ)しかったのを覚えています。「少しでもアメフトの為に動く事が出来る」と。その想いで当時は自身の経験からのアメフトの見方やルール解説などをお話させて頂いていました。大学時代の記憶や感情を思い返す作業でした。

4years.の「アメフト応援団長」にコージさん

盛り上げたいから現在進行形に

1年後、まさか現役のアメフト選手に復帰する事になるとは思ってもみませんでした。そこからは現在進行形でコラムを書くようになります。「今何を感じているのか」「あの時はどうだったのか」。実際にアメフトに触れ合っているからこそ、感じた感情を元に記事を書く。

記事を書く作業は、自分の伝記を書いているかの様に感じるようになったのです。その伝記の中に一つのカタチを残したい。そう想います。「ここまでやったんだ」と自分自身に言ってやりたい。その為にも大事な一戦が今週末にあります。

試合中、険しい表情ものぞく

アメフトの記憶で一番に思い出すのが、大学時代「甲子園ボウル」で敗戦した記憶。その敗戦の記憶を同じアメフトで塗り替える時が来ました。勝って皆で喜びたい。辛(つら)い記憶を笑った記憶へと上書きする。その瞬間を多くの人と分かち合いたい。多くの想いが詰まったこの日。

絶対に勝って、笑って、自分の記憶に残したいと思います。アメフト応援団長として、誇りを持って試合に臨んできます。

X1AREA最終節

11月21日13時@博多の森陸上競技場
イコールワン福岡SUNS(4勝1敗)-電通キャタピラーズ(3勝2敗)
(福岡は電通戦に勝つか引き分けで昇格、負けた場合でも警視庁イーグルスが名古屋サイクロンズに負けると昇格)

アメフト応援団長・コージコラム

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