コージ・トクダが「法政OBのトークショー」で安田秀一さんから学んだ定期戦の意味
4years.をご覧の皆さまこんにちは。アメフト応援団長のコージ・トクダです。
まずは読者の皆さまにご報告です。わたくしコージ・トクダ、6月12日にX1 Superでの初戦を終えました。10年ぶりにアメフト復帰する際、「Super」(最上位リーグ)でプレーするにはあまりに能力的に厳しいだろうと「Area」(下位リーグ)でプレーすることを誓ったのですが、ふと気がつけばイコールワン福岡SUNSはX1 Superのチームです。
「いや、どないなってるんじゃー!笑」
僕のアメフト人生は何が起こるか分かりません。「郷に入っては郷に従え」の精神で頑張ります(笑)。
関西大との定期戦で「法政OBのトークショー」
6月26日、関西大学vs.法政大学の第71回定期戦が富士通スタジアム川崎で行われました。3年ぶりとなる定期戦は30度を超える猛暑の中、両スタンドには多くの観客がいてとても盛り上がっていました。試合自体は21-28で関西大学が勝ちました。
なんとその試合のハーフタイムショーに、「法政OBのトークショー」として僕も呼んでいただきました。ただ、今回はMC的立ち位置としてですが(笑)。ともに登壇したOBの5人を軽ーく触れておきます。
1人目が1992年度卒で6年前には監督として法政オレンジ改革を実現した安田秀一さん。2人目が同じく1992年度卒の法政黄金時代の立役者・今手義明さん。3人目が2007年度卒で甲子園ボウルを2連覇に導いたQB菅原俊さん。4人目が僕と同じく2009年度卒で僕がキャプテンの時のバイスキャプテン栗原嵩。最後に日本人RBとして初めてNCAAのデヴィジョン1でボールキャリーを記録した伊藤玄太。
といった素晴らしい経歴のOBたちとフィールドでお話しをさせていただきました。なかなかに興奮したトークショーでした。今日はその中でも一つ印象に残った話をさせていただきます。
スポーツとしての対決同様に対人としての交流も
安田さんに「関西大学と法政大学の定期戦で思い出はありますか?」と質問した時の回答にハッとした。
「当時はお互いのお家にホームステイの文化があって、スポーツとしての対決同様に対人としての交流を大事にしていた」とのこと。つまり定期戦という名の交流戦だったという。あくまで学生としての学びが大前提であったと。
僕らの時には既に試合の勝ち負けの大事さしか残されていなかった。良し悪しは分からない。ただ実際に関西大学とは春と秋に2試合したけど交わした言葉はすれ違い様の一言二言。人間性やアメフト観なんてまったく知る由もなかった。
今の定期戦ももしかしたらそうかもしれない。
「関西には負けない」「関東には負けない」この想いが大事ではあるし対決の原動力ではあるが、お互いの「アメリカンフットボール」をじっくり語り合うのも後に多くの学びを得られるかもしれない。これからの学生フットボールの発展はもしかしたら「交流」が鍵を握るような気がした。その上には学生の人間力向上が大前提にあるのだから。