石原翔太郎の復活に中央大の躍進 NGT48西村菜那子が見たトラックシーズン
みなさん、こんにちは! NGT48西村菜那子です。季節は夏。暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 選手の皆さんは夏合宿に励まれている頃かと思います。怒濤(どとう)のトラックシーズンを終え、駅伝シーズンに向けて準備を行う時期がやってきました! 改めて今年のトラックシーズンを振り返ってみると、故障で苦しい時間を過ごした選手の復帰と活躍が目立った印象を受けました。
鶴川選手の2年目に期待
例えば、青山学院大学の岸本大紀選手(4年、三条)。ここ2年間はケガもあり、駅伝や大会にあまり出場していませんでしたが、今年5月に行われた関東インカレ2部10000mで日本人トップの2位に入りました。
同じく青山学院大学の鶴川正也選手(2年、九州学院)も高校時代は全国高校駅伝(都大路)に3年連続で出走し、3年生の時にはエースが集う1区間で区間賞を獲得しています。大学でも活躍を期待をされていましたが、駅伝シーズン前にケガで離脱。フレッシュグリーンの襷(たすき)をかけて走ることはできませんでした。同期の活躍が目立ち、焦る瞬間もたくさんあったかもしれませんが、5月の関東インカレ男子2部5000m決勝では、日本人トップの3位に入るなど本来の強さを取り戻しました。
陸上界が待ちわびていた“石原翔time”
さらに個人的に一番嬉(うれ)しかったのは、7月16日に開催されたホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会で見せた東海大学の石原翔太郎選手(3年、倉敷)の復活! 約1年ぶりに強い石原選手が帰ってきました!! ルーキーイヤーには全日本大学駅伝4区と箱根駅伝3区でともに区間賞を獲得。1年生ながら、どの選手を相手にしても怯(ひる)まない攻めの走りは陸上界に大きなインパクトを与えました。しかし、2年生になってから長引くケガに見舞われてしまい、駅伝だけではなく記録会などのレースでも、その姿を見ることはできませんでした。
誰もが石原選手の復帰を願う中、3年生になった今年は5月からレースにエントリー。そこから少しずつタイムを戻し、ついにホクレンで男子5000mAに出場し、13分29秒の自己ベストをマーク。復活を遂げた走りを見せました。陸上界が待ちわびていた“石原翔time”を見ることができて本当に嬉しかったです!
中大新記録の中野選手、吉居兄弟も好記録をマーク
トラックシーズンは他にたくさんのニュースがありましたが、チームとして特に頭角を現したのは中央大学でしょうか。7月13日に行われたホクレン網走大会では男子10000mBに出場した中野翔太選手(3年、世羅)が28分00秒86と中大新記録を樹立。駅伝でも安定した成績を残していた中野選手が、トラックでもエースとして存在感を高めています。
もちろん、もう1人のエースも負けてはいません。今年の箱根駅伝で15年ぶりに1区区間新記録を打ち立てた吉居大和選手(3年、仙台育英)は、ホクレン千歳大会で男子5000mAに出場し、故障明けにもかかわらず13分31秒03の好タイムをマークしました。そんな吉居選手の2歳年下の弟・吉居駿恭選手(1年、仙台育英)も、ホクレン網走大会で男子10000mAにて28分27秒06のセカンドベストを記録しています。
他にも山平怜生選手(2年、仙台育英)や溜池一太選手(1年、洛南)といった勢いのある下級生に加え、千守倫央選手(4年、松山商)などの上級生も復活を遂げるなど、例年以上にトラックで強さを見せ、厚みある選手層を見せつけていました。
今年の箱根駅伝では6位に入り、10年ぶりにシード権を獲得した中央大学。半年経った今でも勢いは止まることなく、加速を続けています。今年の駅伝シーズンでは中央大学が台風の目となってくれるのではないかと期待しています。まずは2013年の第25回大会ぶりとなる出雲駅伝の活躍に注目です!
これからも「駅伝好き」として
最後に一つ。私事になりますが、先月、NGT48からの卒業を発表させていただきました。9月末をもちましてNGT48としての活動を終了いたします。7年在籍したグループを離れることに不安や寂しさを感じます。けれど、駅伝など自分が好きなことをお仕事として携わることができた私のアイドル人生は、とっても幸せなもので、多くの方に感謝の気持ちでいっぱいです。今はすごく晴れやかな気持ちでいます。
卒業発表直後に「え、、駅伝好きアイドルをやめちゃうの?」とたくさんのメッセージをいただきました(笑)。たしかに「駅伝好きアイドル」ではなくなりますが、駅伝が好きであることに変わりないので、これからも温かく応援してくださると嬉しいです!