マネージャーも頑張るぞ! 春先の選抜合宿
定期試験が終わり、大学入試で授業がないこの時期、チームのトップメンバーたちは2月末、3月の大会に向け、選抜合宿に出かけます。寮に残るメンバーは3部練習(早朝・午前・午後、通称「寮合宿」)となるケースが多いです。僕が駒澤大学の学生だったころは、選抜合宿先は伊豆大島か千葉県白子町(しらこまち)でした。今年も白子町だったそうです。今回はそんなこんなで選抜合宿についてのお話です。
レースが目白押し!
例年、2月下旬には熊日30キロロード(30km、今年は2月17日)と青梅マラソン(30km、2月17日)、3月上旬には日本学生ハーフマラソン(3月10日、「立川シティハーフマラソン2018」と併催)といったロードの大会が続きます。とくに今年の日本学生ハーフは、7月にイタリアのナポリで開催されるユニバーシアードの代表選考レースになってますので、例年以上の激戦が予想されます。最近では東京マラソン(3月3日)やびわ湖毎日マラソン(3月10日)といったフルマラソンに挑戦する学生選手が再び増えてきたため、マラソンに向けた走り込み合宿の意味合いもあるでしょう。
またトラックが得意な選手は、クロスカントリーの大会に向けてトレーニングを積んでいきます。福岡市の海の中道海浜公園で開催されるクロカン日本選手権(2月23日)などですね。駒大の場合も、白子合宿では昭和の森が近くにあるため、クロカンのトレーニングメニューを組み込んでます。
昼食メニューも事前に調整
合宿に向けてマネージャーはどんなことをしているのか。まずは毎年お世話になっている宿に連絡します。選手、監督、マネージャーも含めて10人以上が宿泊するので、早めの連絡が大切です。次は交通手段です。千葉の白子町だと車や電車でも移動できますが、伊豆大島の場合は船や飛行機の予約が必要になってきます。
そしてメンバーです。監督やコーチが決めます。調子が上がらなかったり、直前でもけがや体調不良の選手が出たりしたらメンバーが変わりますので、マネージャーは最終調整が必要になります。また、いつも選手が通っている治療院の先生にもトレーナーとして帯同していただけるように依頼します。人気のあるトレーナーさんはほかの大学からも声がかかるケースが多いので、早めに相談させていただきます。トレーナーさんの宿泊と交通手段の手配も必要です。
日程、宿泊先、交通手段、人数、予定などが定まったタイミングで、大学の学生部に「合宿届」を提出します。合宿用の荷物の準備もしないといけません。忘れ物がないよう、マネージャー同士でチェックします。宿泊先へ、昼食メニューの相談もします。ポイント練習の前後は消化やエネルギーを考え、スパゲッティやうどんなど。ジョギングの前後は、選手の好物やカレーライスをお願いすることもありました。合宿中のすごし方については、別の回で書かせていただきます!!
卒業後に再訪すると、あら不思議!!
学生時代、伊豆大島には合宿で何度も訪れました。伊豆大島の思い出は、監督から叱られたりミスしたりと、苦いものばかりでした。それでも卒業後、大学の先輩たちと市民駅伝に参加するために伊豆大島を訪れると、「なんて素晴らしい島なんだ!! 」と、印象がガラリと変わりました(笑い)。よく知っている道も見え方が変わった気がします。
芸人になったいまでも、伊豆大島にはマラソン大会のゲストランナーで度々うかがってまして、大好きな場所です。学生時代にキツい思いをした分、好きの度合いが増してるのかもしれません(笑)。現役の選手のみなさんやマネージャーさんも、合宿で訪れた場所に卒業後あるいは競技引退後に再び行ってみると、過去のイメージや見える景色が変わるかもしれませんよ!!