陸上

連載:M高史の走ってみました

2024年の箱根駅伝出場を狙う立教大、上野裕一郎新監督も走る

立教大の選手と一緒に400m×5本を2セットをこなしてきました!!

ものまねアスリート芸人、M高史さんの新コーナーが始まりました。大学の陸上部や駅伝部を訪れて練習に参加し、選手たちに取材していきます。題して「M高史の走ってみました」。選手の頑張りやすごさを、文字どおり体当たりでお届けします!!

昨年12月に就任、きめ細かな指導

M高史です。まずは昨年11月に「立教箱根駅伝2024」事業を立ち上げ、新たなスタートを切った立教大学陸上競技部にうかがってきました。12月には駅伝やトラックで高校、大学、実業団と大活躍をされてきた上野裕一郎さんが男子駅伝監督に就任し、2024年の箱根駅伝出場を狙っています。

就任4カ月の上野監督に競技者と指導者の違いや難しさについて尋ねてみたところ、「現役時代は自分が走ればなんとかできたんですけど、指導者として選手に頑張ってもらわければいけないので(笑)、新鮮な感覚ですね!!」とのこと。

もちろん練習にも参加させていただきました。練習場所は立教大新座キャンパスのトラックが中心。ここはブルータータンです!! また学内に50mプールやトレーニングルームもあり、トレーニング施設も充実しています。日曜日にはロード走のトレーニングで、埼玉の彩湖に行くこともあるそうです。合宿は山形の蔵王や長野の菅平などで、例年以上の長期に渡るものを予定しているそうです。

私が訪れた3月中旬のメニューは、400m×5本を2セット(計10本)のインターバルトレーニングでした。「学生ハーフ明けということもあり、動きをよくするための練習です」と、上野監督は丁寧に練習の意図を話してくださいました。

AチームとBチームに分かれてスタート!! 今回はBチームにご一緒させていただきました。途中、雨が降ってきましたが、雨にも負けず風にも負けず、みなさん設定タイムをクリア。けが明けの選手は別メニューなんですが、一人ひとりのコンディションを見極めながら、きめ細かく指導されていました。

ほかのブロックも同じグラウンドで練習しているので、走ってる選手に応援が飛びます。キツそうな選手がいれば、みんなで激励。ちなみに上野監督の走りも健在で、ときどき選手を引っ張ることもあるそうです。

「1000mのインターバルをやってもラスト2分30秒ちょっとで上がれますし、まだ5000mは13分台で走れますよ」と上野監督。さすがです!! 上野監督の走る姿はきっと、選手のみなさんの刺激になっていることでしょう。

両角監督の教えはいまも

練習を終えた上野監督にチームとしての目標をうかがいました。「まずは関東インカレに全種目で出場する。次にインカレ。さらには箱根駅伝で関東学生連合チームに選手を送る。そしてチームとして、2024年の箱根駅伝出場を目標にしています」と、力強く語ってくれました。

上野監督と一緒に。中央大時代は悔しい思い出の方が強いようです

せっかくの機会ですので、上野監督自身の中央大学時代についてもうかがってみました。大学時代を振り返って、いま監督の胸の中にあるのは「悔しさ」でした。「チームとして駅伝のタイトルが取れなかったことです。とくに1年生の箱根駅伝、1区でブレーキをしてしまい、本当に申し訳なかったです。でもその悔しさがあったから、残りの3年間があったので……」。箱根駅伝は大学をあげての一大イベント。自分だけの走りではタイトルはつかめないと、上野監督はおっしゃいました。

次に、大学時代によかった点については「個人タイトルですね。4年の関東インカレ5000mは狙って勝った試合だったので」。チームでも個人でもタイトルへの強い思いを感じました。

さらに上野監督と言えば「駅伝でゴボウ抜き」のイメージがありますよね。当の本人はというと「必死で前を追いかけていただけです。抜くのが当たり前という感覚でした。ニューイヤー駅伝では(ビダン・)カロキがゴボウ抜きしてきたあとなので、抜く相手がいなかったんですけどね(笑)」。先頭でたすきをもらったとしても、前半から突っ込んで粘る。そういう駅伝を目指していたそうです。

影響を受けた指導者をうかがうと、東海大の両角速監督と即答されました。上野監督にとっては佐久長聖高校時代の恩師です。「高校でも大学でも、個人種目もチームでも、選手たちを日本一に導いてます」「有名になっても謙虚な方」などと、両角監督の魅力を語っていました。

とくに印象的だった点は、競技以前の私生活や身の回りの整理整頓についての指導だったそうです。競技力を向上させるには、走るのはもちろん大切です。ですが、例えば合宿先の風呂場や脱衣所で脱いだものを散らかさないといった、普段の生活で基本となるところを大切にされていたようです。その教えを上野監督も引き継ぎ、いま学生たちに伝えています。

最初は身構えていた選手たち

上野監督に続いて、主将の増田駿(たかし、新4年、立教新座)選手にも話をうかがいました。上野監督が就任前は主将を中心にメニューを立てていました。日本代表も経験したトップアスリートが監督に就任することで、「いきなり厳しくなるんじゃないかと最初は身構えてました」と笑う増田主将。さらに「上野監督は全員のことを見てくれますし、一人ひとりの話をよく聞いてくれます」と加えてくれました。

上野監督は選手一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしています

ほかの選手からも「うちは強豪校に比べてそこまで部員が多くありませんけど、それでも上野監督は部員全員と一日一回は話をしてくれるんです」と、上野監督の人柄、気配り、きめ細やかな指導についての話が選手たちから聞こえてきました。目標に掲げる5年後の箱根駅伝出場に向けて弾みをつけていくためにも、選手一人ひとりも目的意識を持って練習に取り組んでいました。

新入生も加わり、さらに立教大の挑戦は勢いを増していくことでしょう。まずは関東インカレ(5月23~26日)で立教大がどんな活躍を見せてくれるのか、ぜひ注目してください!!

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