青学陸上部員の胃袋を満たす店「コシード」に行ってみた
青山学院大学陸上部のみなさんがよく訪れるレストランがあると聞きました。東京都町田市のJR町田駅から徒歩3分の「地中海料理COCIDO(以下、コシード)」。青学陸上部の町田寮の近くなのです。4years.編集部は「青学の選手たちと同じメニューを食べてみたい!」と、町田を訪れてみました。
町田で33年、地元に愛される店
出迎えてくれたのは店長の田中勲さんです。「コシードは33年ほど前に町田にオープンしました。先代の店長だった私の父が、『びいどろ』というスペイン料理店の総料理長を務めたあと、独立してここで店を開きました。まだ日本に本格的なスペイン料理店がほとんどないころから、町田の地で営業してます」。現在の場所に移ったのは11年前。田中さんは2016年に亡くなられた先代を継ぎ、スタッフとともに厨房で腕をふるっています。
ボリュームたっぷりのメニュー
4years.編集部の女性陣2人が訪れたのはお昼どき。私たちのあとにも、お客さんが次々とやってきて大盛況。ランチは1,000円でメイン、ライス、スープにデザートのチュロス、コーヒーまでつくという大満足メニューです。私たちがオーダーしたのは、特選ガーリック牛ステーキ(1,500円)と、カルボナーラ(1,350円)です!!
ものすごいボリューム!! 通常はもう少し少なめなんだそうですが、青学の選手が来たときはサービスでこの量にしているとのこと(少し値段を安くするときもあるとか?)。白米がマンガのようにたっぷり盛られています(笑)。ステーキはガーリックが効いていて、ごはんと交互にどんどん食べてしまいます。カルボナーラも濃厚で美味しい!! これは何度でも食べに来たくなります。
青学の選手が来るようになったのは、15年ほど前だといいます。「駅伝の子がずっと続けてきてくれていて、たまに原監督の奥様の美穂さんがパーティーをしたりすることもありますよ」。選手たちは個人で来ることも、20人ほどで来ることもあるそう。最近ではTwitterなどで「青学の聖地」としてお店が知られたこともあり、女性のお客さんも増え、“駅女”のみなさんがお店の前で出待ちをしていることもあるそうです。
選手とのエピソードを聞いてみました。「毎年新しい1年生が入ると、先輩がお店に連れてきて紹介してくれますよ。今年ももう、1年生を連れて何人か来てくれました(※編集部注:取材日は4月3日です)。下田くん(裕太、現GMOアスリーツ)なんかはパエリアやアヒージョが好きで、よく注文してくれました。あと一色くん(恭志、同)はカルボナーラが好きで、来るたびに毎回頼んでくれてね。ほかの選手の間でも、カルボナーラがはやったことがありました」。活躍している選手にあやかって、同じメニューをオーダーする後輩も多いとのことです。
夏休みには9日間ほどお店を閉めて、スペインで実際の料理を食べ歩きして、味の研究をするとのこと。本格的な料理を出しながらも気取らない雰囲気のお店は、青学の選手たちにとっても実家のようにくつろげる空間になっているようです。OBもふらっと立ち寄ることもあるとのこと。一度行ったらまた行きたくなる、そんな不思議な魅力にあふれたコシードでした。