全日本大学駅伝の関東地区選考会に行ってきました!
6月23日(日)にあった全日本大学駅伝の関東地区選考会に伺ってきました。正式名称は「秩父宮賜杯 第51回 全日本大学駅伝対抗選手権大会 関東学生陸上競技連盟 推薦校選考会」。すごく長いんです(笑)。
たった五つの枠を求めて
全日本大学駅伝は昨年50回大会を迎えました。そしていくつか変更点がありました。まず翌年の出場権となるシード権を得られるのが「6位校まで」から「8位校まで」に。前回の全日本大学駅伝では1位の青山学院大学から8位の城西大学まで、すべて関東地区の大学がシード権を獲得しました。
一つの地区から最大15校まで出場できるそうです。この時点で関東地区の枠は残り7。そして、昨年度の場合は「全日本でシード権を獲得した大学を除いた箱根駅伝の上位2校が推薦される」ということで、今年の箱根駅伝で総合8位の順天堂大学と9位の拓殖大学が全日本大学駅伝の出場権を獲得していました。というわけで、今回の関東地区選考会から選ばれるのは、たったの5校という狭き門になったのです。
関東地区選考会では、この5枠に対して20大学がしのぎを削りました。この20大学は、10000mの上位8名の合計タイムの上位から選ばれます。近年は駅伝を強化する大学が増えてきて、選考会に出場する争いも熾烈になってきました!
関東インカレと同じ会場で、熱戦ふたたび
全日本の切符をかけた熱戦が繰り広げられる会場となったのは、相模原ギオンスタジアム。5月の関東インカレの会場でもあったところです。最寄駅となるJR相模線の原当麻(はらたいま)駅から会場までは約2kmほど。県立相模原公園に入ってから競技場までの急で長い坂が印象的な会場です。応援のために駆けつけた各校の部員の皆さんは歩いたり、ときには走ったりして坂を上っていきます。
1組から4組まで各組2人ずつ走り、8人の合計タイムで競うこの選考会。独特の緊張感に包まれていました。例年、この時期は暑くなることが多く、過去に途中棄権した選手もいます。1人でもフィニッシュにたどり着かないと、チーム全体が失格になってしまいます。厳しいルールに涙を飲んだ大学もありました。(箱根駅伝の予選会は12人が出走し、上位10人の合計タイムで順位を競います)
1組のスタートは18時。その前の17時50分ごろから各大学の応援合戦が始まります。トラックの最も外側の8レーンのさらに外側に各大学の応援コーナーがあり、メンバー入りできなかった部員のみなさんが応援歌や踊りで仲間を鼓舞し、士気を高めていきます。
そして、18時ちょうどに1組がスタート。以後、40分おきにスタートしていきます。各大学の監督、コーチのみなさんが、ホームストレートの声かけゾーンで、走っている選手にゲキを飛ばします。みなさん横一列に並び選手に声をかけていきます。ライバル校の監督さん同士があんなに近くに並んでいると、作戦がライバル校にも聞こえてしまうのではないか……、と心配になるほどです(笑)。
それぞれの組が終わるとタイムが発表され、すぐに集計結果が出ます。タイム差やシード権獲得ラインまでの差が大型ビジョンに映し出されます。次の組を走る選手たちが、タイム差をジーッと見つめていたのが印象的でした。ライバルチームとの差が非常に気になるところですね。
選手もマネージャーも、一丸となってたたかう
激戦の結果、東京国際大学、明治大学、早稲田大学、日本体育大学、中央学院大学が5位までに入り、11月の全日本大学駅伝に推薦されることになりました。
各大学のマネージャーさん、この日もレース前には選手に付き添い、レース中はタイムを計測、ライバルチームとの差も比較、情報を共有・伝達、終了後はいち早く情報をまとめ、走り終わった選手に駆け寄ります。さらには各組が終わるごとに、部の公式ツイッターなどで情報をアップしている大学も多いのが印象的でした。
当日、応援に来られないファンの方、ご家族の方、関係者の方に向けて、いち早く情報をお届けできますね。それにしても「いったいいつの間にアップしてたの?」というくらい瞬時に結果をツイッターに投稿しています。この仕事の速さは社会人になっても重宝されるのではないでしょうか! スタンドにいながら情報を確認するのにも役立ちましたし、本当にありがたかったです。
走った選手のみなさんだけでなく、情報戦まで含めてチームをサポートしていたマネージャーさんたち、さらに約2時間応援しっぱなしだった部員のみなさんも本当にお疲れ様でした!
というわけで今回は全日本大学駅伝・関東学連推薦校選考会のお話でした。11月3日の全日本大学駅伝、本番も楽しみです!