大学ラクロス

連載:ラクロス応援団長・山田幸代コラム

「新しいラクロス」への挑戦、世界のルールサブコミッティーのチェアマンとして

ルールサブコミッティーのチェアマンとして、ラクロスを面白さ・魅力を世界の人々に届けていきます(すべて撮影・山本倫子)

みなさんこんにちは。オフが明けた学校も多くなっているころでしょうか? 先日、国際ラクロス連盟(FIL)からアナウンスがありましたように、世界のルールサブコミッティーのチェアマンに就任しました。そこで今回は、私が目指す「新しいラクロス」への挑戦を記していきたいと思います。

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10人制から6人制へ

そもそもFILとは何か? いわゆる世界のIF(国際競技連盟)ですね。サッカーで言うとFIFAにあたります。世界中で現在63カ国・地域がFILに加盟しており、その各国・地域をとりまとめ、世界大会(World Championship)を開催している組織です。

ではルールサブコミッティーのチェアマンとしてどんなことをするのか? 簡単にお伝えしますと、世界大会の国際ルールを決定・変更し、ラクロスというスポーツを安全にかつ、やる人も見る人も楽しめるスポーツにしていくというのが役割です。また、今回選ばれて新しく取り組まなければいけないのが、オリンピック種目にしていくために新しいルールを設定していく、ということです。

国際オリンピック委員会(IOC)は2018年11月、FILに対して3年間の期限付きで暫定承認したと発表しました。いまFILは2028年ロサンゼルスオリンピックで正式種目となるべく、活動をしています。現在、世界のラクロスは10人制(10対10)が主流ですが、ラグビーのセブンズのように人数を減らした6人制(6対6)に改定しようとしています。私はその6人制のルール設定を任されたというわけです。

とても大役ではありますが、世界のラクロスがたくさんの方に認知していただくため、また、安全で楽しいラクロスを世界中の方に理解していただくため、最大の力を注ぎながら、しっかりと仕事をしていきたいと思います。自分の一生の中でこのような経験ができることは大変光栄に思いますし、生ぬるい気持ちじゃ受けてはいけない役だと思っています。世界中のラクロスファンのためにも、邁進(まいしん)いたします。ここで誓わせてください!

ラクロスの魅力を改めてみんなで考えよう

私からみなさんにたずねたいことがあります。ラクロスの魅力はどんなところだと思いますか? 私はやはり、「スピード」と「スペース」、この2つをいかに追求できるか、というところが面白いなと感じています。ラクロスはフィールド最速の格闘球技と言われています。男子の場合、最高速度は150km以上にもなります。スピーディーでかつ激しさのある、刺激的なスポーツです。

ラクロスはアイスホッケーに似ていますが、サッカーにも似ています。たくさんのスポーツの要素が組み込まれたスポーツだなと思います。でも実は、ラクロスは北米で最古のスポーツの一つだと言われるほど、歴史のあるスポーツです。そのスポーツからたくさんのほかのスポーツに影響を及ぼしたこともあったでしょう。そして今度は逆に、ほかのたくさんのスポーツから学び、影響を与えてもらうことも大切なんだと思います。

ルール変更は新しいラクロスとの出会いでもあります

私を始め、オリンピック種目になるために人数を減らすということに違和感がありました。でもいまはとても楽しみです。また新しいラクロスとの出会いができるからです。

それでも、変えたくないところもあります。例えば、スピーディーなゲームでその中でのスペースの駆け引きがある、という部分です。コートはこれまでより狭くなりますが、サッカーなどの大きなスペースを使うスポーツから学ぶ部分、またバスケのように小さなスペースを使う部分、それぞれのいいところをたくさん盗んでいきたいと思います。10人制のラクロスの面白さ+新たなスポーツの融合。これが課題かもしれませんし、面白くなる要素の一つだと思います。

ラクロスの新しい挑戦をみんなで楽しんでいきたいですし、日本人としてこの大きなチャレンジに携われること、そしていろんな情報をいち早くみなさんと共有できることに感謝し、ここからのチャレンジをみなさんと一緒に楽しんでいきたいと思います。

まだまだ、みなさんからいただきたい意見もたくさんありますので、共有、報告も、このコラムの中で随時していきたいと思います! ラクロスの新しい未来を楽しみにしていてください。ラクロッサー一人ひとりの小さな一歩が混ざり合い、大きな一歩につながっていくことを信じて、みなさんの挑戦や発信も楽しみにしています。ラクロスの新しい未来への第一歩をみなさんと一緒に。

私はこうして不安を自信に変えられた 目標達成に欠かせないふたつの自信

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