大学ラクロス

連載:ラクロス応援団長・山田幸代コラム

私がオーストラリアで教えてもらった「仲間のモチベーションの上げ方」

オーストラリアの仲間たちに、山田さんは成長させてもらってきた(写真は本人提供)

みなさんこんにちは! 12月も1週間が過ぎました。大学日本一が決まり、あとは12月15日の全日本選手権を残すのみとなりましたね。

悔しい思いをした選手達もたくさんいらっしゃると思いますが、4年生のみなさんが情熱をかけてきた時間は、必ず今後の人生の糧になります。思いっきり流してきた涙や、おなかを抱えて笑ったことが、これからのみなさんをつくり上げていくのだと思っています。そして次のシーズンを迎える下級生のみなさんは、今年得た経験を来シーズンにどのようにつなげていけるのか、チームで考え、行動してみてください。

今日は自分のモチベーション、チームメイトのモチベーションをいかに上げるか、その“ヒント”をお伝えしたいと思います。これは私の正解で、みなさんへのヒントです。正解は一つじゃない。自分の正解を見つけるヒントとして聞いてください。

ラクロスに欠かせないチーム内の共通認識 DFのダブルチームのつくり方

指摘の前に、まず相手をほめる

人それぞれモチベーションの大きさや、厚さは違いがあって当然です。自分にモチベーションがとてもあり、周りにもそれを求めてしまうこともあると思います。そんなときは一度、要求することをやめ、どうやったらその仲間に伝わりやすいのかを考えてみましょう。伝え方一つで、人のやる気を起こさせもすれば、損なわせることだってあります。だからこそ、どうやったら人に伝わりやすいのかを考えてみてください。

私はオーストラリアでプレーしていたとき、チームメイトや監督コーチにモチベーションを上げてもらうことがとても多かったです。試合や大会の後など、私がモチベーションを持てなかったり、次の行動に移れなかったりしていたら、仲間たちはすぐに声をかけてくれました。まず私が話し出す前に、私自身のいいところやよかったプレーなどを2~3個挙げてくれます。それから私の足りなかったところや、これから修正すべきところなどを伝えてくれます。

仲間が自分を見てくれ、認めてくれる。その信頼が成長のきっかけになる(写真は本人提供)

仲間たちはまず、私を認めてくれます。そしていいことなどを言ってくれます。だから私も、みんなに見てもらえていることに感謝します。素直な気持ちになれるので、みんなが指摘してくれる修正すべきことも、スーッと入ってくるんです。

フィードバックは成長を促し、互いの信頼関係を生む

もう一つ。フィードバックの早さも、モチベーションの向上に欠かせません。何か行動をしたとき、オーストラリアではすぐにそのフィードバックを監督たちがくれました。自分の行動は正しかったのか、間違っていたのか。もし選考などで落ちたときも、すぐにその理由をくれます。フィードバックが早いことで自分のモチベーションが保たれ、次への目標をつくれます。

選手同士の間でもフィードバックは欠かせません。そこから会話が生まれ、課題が明確になり、同じゴールを見すえられ、互いの信頼関係が生まれてきます。さらに進んで目標を細分化できれば、フィードバックを伝えやすくなります。その話は、また別の回に深くお話ししますね。

私はこのやり方で、成長させてもらってきたと思っています。もしチームメイトに元気がなかったり、次への1歩を踏み出せない状況にいたりするのであれば、まずはそれに気づいてあげてください。みんなのことをしっかり見て、話を聞く。そしてコミュニケーションをとる。何か伝えたいときには、その前に2~3個、仲間のいいところを伝えてみましょう。それから課題の話や必要なことを伝えると、相手も素直にその言葉を受け入れやすくなります。

仲間のいいところを伝えることから始めよう(撮影・山本倫子)

11月16日に千葉で実施された日米エキシビションゲーム「WORLDCROSSE2019」で、男子は5-18で、女子は6-15で日本はともに敗れました。アメリカ選手のうまさが引く立つ試合になり、日本選手にとっては課題が浮き彫りになりました。そこから見えたこともたくさんありましたので、今度はそんなお話しも伝えていけたらと思っています。

ラクロッサー山田幸代の夢へのアプローチ、目標を細分化して挑み続ける

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