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連載:サッカー応援団長・岩政大樹コラム

“何事も一生懸命”を貫き、上武大学のアドバイザーとして新たな一歩を

サッカー応援団長・岩政大樹コラム
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この4月に岩政さんは上武大学の「アドバイザー」に就任した(撮影・山本倫子)

私のモットーは「何事も一生懸命」。“モットー”と言っても「これをモットーにして生きよう」と考えたわけではなく、「自分ってどういう生き方をしてきたのか」と考えたときに「“何事も一生懸命”だったな」と思うことが最近多いのです(言い方を変えれば「不器用」!)。

選手の終わりですべてを失っていないか 「プロティアンキャリア」という考え方
島で育ち、勝つためのサッカーを悟る 元日本代表・岩政大樹さん1

「バランス」と「中途半端」を分けるもの

島で育った私は、サッカーも勉強も陸上も生徒会も、すべてを一生懸命に取り組むことが当たり前で、何も捨てることをしませんでした。その生き方が染み付いているので、いまも何事も一生懸命やらないと気が済みません。というか、大人になったいまは「一生懸命にやれないことは、そもそもやらない」という割り切りをするようになりました。

私は「バランス」こそがすべての行き着く場所だと考えているのですが、「バランス」は一歩間違えれば「中途半端」です。生き方について言うなら、バランスと中途半端を分けるのは「一つひとつに一生懸命であるか」だと思うので、中途半端にならないためにも“何事も一生懸命”はいつまでも大切にしていきたいなと思っています。

なぜこんな話をするかというと、最近も“何事も一生懸命”でつながった出会いがあったからです。それは先日、「アドバイザー」就任を発表させていただいた上武大学との出会いです。

アドバイザーとしてサッカー部を強化

私と上武大学との出会いはほんの1年前です。大学スポーツを考えるある集まりに呼ばれた私は、15分間の講演を任されていました。ここ数年は解説や指導、そして講演活動を主にしている私ですが、15分間という短い時間での講演はあまりしたことがありませんでした。その15分間でいかに伝えたいことを盛り込んだ内容にするか。分かりやすくするか。そして、伝わるようにするか。たくさん想像して、たくさんシミュレーションして、15分間に臨みました。

その講演を終えた後、名刺交換をさせていただいたのが上武大学の学長と理事長でした。それまでまったく接点のなかった大学でしたが、その後、群馬にあるキャンパスに足を運ばせていただき、大学でも講演をさせていただきました。そして、今年は「アドバイザー」という役職をいただき、サッカー部の強化に携わらせていただきます。本当に、人生とは分からないものです。

いま振り返り、「いや、自分はこうなるように歩いてきたんじゃないか」という思いが岩政さんにはあると言う(撮影・小澤達也)

私の好きな歌手が「なるように いや こうなるように歩いてきた」と歌う歌詞があるのですが、まさにそのことを感じています。1年前までは名前を聞いたことしかなかった大学と関わりができ、私の次なる挑戦が見つかりました。過ぎてみると、すべては「なるようになった」と思ってしまうものですが、もっとこれをよく考えてみると「いや、自分はこうなるように歩いてきたんじゃないか」と思うのです。

15分間に対して、私の中にあったのはただ「一生懸命に準備して、一生懸命に挑むこと」でしたが、それがつないでくれた上武大学とのご縁です。それは運命というより、自分の行動による必然。「なるようになる」というような、どこか人任せなものではなく、自分のモットーがそこに道をつくってくれたのだと感じています。

自分の生き方と進む道がつながって見えたとき、その道を素直に選んできたのが私の人生の選び方です。今回このお話を受けるにあたって、“自分”というものを再確認させてもらえたこの出会いに感謝し、まずはこの「アドバイザー」という仕事にまた“一生懸命”で臨みたいと思っています。

選手も自由にSNSで発信できるいま、その発信は何のためであるか

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