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連載:バスケ応援団長・カルロスコラム

これが明星“ストリートボール”大学だ! 爆発的な得点能力を有する2人のエース

3、4部リーグからはい上がり、2018年から2部で戦っている明星大の注目選手を紹介!(写真提供・全てCSPark)

皆さんこんにちは! 宇宙人イチ大学バスケを愛する(自称)宇宙人、カルロスです。コラム第21回! 最近は観た映画とか漫画のセリフをどうやって現場に落とし込んでいくかを悩んでいるカルロスです。試合解説企画の最新作が出たので皆さんぜひ見てくださいね。

さて9月14日、オータムリーグ2021が開幕しました! 2部リーグの取材に行かせてもらったんですが、率直な感想は「やっぱり試合はめちゃくちゃ楽しい!」です。選手たちがコートで一生懸命戦う姿を見ていると、俺も負けてられねえ!!と刺激を受けます。今カルロスは燃えに燃えています。

今回のコラムでは、ここ数年で2部リーグの注目チームへと駆け上がった明星“ストリートボール”大学の2大エースを紹介したいと思います! 爆発的な得点能力を持ちハイライトメーカーでもある2人の選手。最後まで読まなないと霜焼けするぜ? ヒアウィーゴー!

バスケットスタイルは「ドリブル」!

まず最初に明星“ストリートボール”大学とはなんぞやというところですが、これは明星大学の柴山英士監督が自チームを表す時に、実際に言った言葉です。カルロスは何度か試合解説企画やチーム紹介企画でご一緒させてもらっているんですが、陽気な方でめちゃくちゃ面白いです。というかクレイジーです。

「Dribble Drive Motion Offense」というスタイルでガンガンにドリブルアタックを仕掛けてきます。オフェンスに重きを置いているチームなので、80点とられても100点とる!みたいな心意気がコートから伝わってきます。

「人を魅了するバスケットボールスタイルを追求している」と柴山監督は言っていました。カルロス的には、試合中の1on1が多く次に何をしてくれるのかな!と楽しみになるようなバスケットをしている印象があります。関東1、2部リーグで、ドリブルを中心にオフェンスを組み立てよう!みたいなチームは少ないと思うので、結構異色なチームな気もします。

柴山監督自身も「SOMECITY」というストリートボールリーグの運営に携わっているので、その辺から“ストリートボール”なのかな……(予想です)。

柴山監督は「人を魅了する」ということを大切にしています

明星大は2018年から2部リーグに所属するチームです。それまでは3部リーグや4部リーグで戦っていました。大学バスケチームがたくさんある中で、こういうチームカラーや特徴が分かりやすい大学は面白いなとカルロスは思います! ファンもつきやすいですし、バスケットスタイルが分かれば高校生プレーヤーの進路選択の参考にもなります。いろんなスタイルのチームがあるからこそ、大学バスケは面白い! どどん!!

今日はそんな明星“ストリートボール”大学から超オフェンス能力の高い2人の大エースを紹介します!

大学バスケ随一のハイライトメーカー・加藤嵩都

1人目の選手はボールを持てばハイライト! ドライブすればハイライト!! なプレーヤー・加藤嵩都選手(4年、東北生活文化大)です(すみません、ハードル上げすぎました)。

9月14日の江戸川大戦では19得点、翌15日の埼玉工業大戦では22得点と活躍し、9月24日現在、2部リーグの得点ランキング2位(69点)! ドライブスピードとクイックネスがエグすぎる選手です。カメラで追っかけているとたまに見失います、速すぎて。ちなみにこれはマジです。

加藤選手はドライブスピードとクイックネス、そして3ポイントシュートにも注目です

元々外のシュートも得意だったらしく、今シーズンからは3ポイントシュートの得点が増えてきて得点バリエーションが増えました。「強い相手だとドライブにアジャストしてくるので、いかに外を意識させてまた自分の武器で戦えるかが課題」と加藤選手が言っていましたが、大会に向けてめちゃくちゃ3ポイントシュートの練習をしてきたらしいです。外があれば中が生きる、中があるからこそ外が生きてくるぅ!ですね。

5on5のバスケットで1on1の場面はもちろんありますが、正直そう多くはありません。しかし明星大は1on1を多く仕掛けられるようなバスケットシステムにしているので、フルコート・ハーフコート関係なくギャンギャンにドライブをしてきます! 柴山監督はフルコートで仕掛けるドライブを「ロングドライブ」と言っていました。

2年生まではBチームに所属していたという加藤選手。昨年のオータムカップ2020からメッキメキと頭角を表してきました。3ポイントシュートも恐ろしいですが、やっぱり加藤選手の恐ろしいところはドライブ! 時速120km(カルロス目測)で仕掛けてくるロングドライブは必見です。

開幕戦後にインタビューをしたら「固かったですね……まだ本領発揮とはいかないです」とコメントしていたので更にヤバいハイライトを見せてくれるかもしれません! 楽ちみ!!

1試合20点では「全然ダメ」、オフェンスマシーン・岡田泰希

2人目は素人が見てもスゴい! 玄人が見てもウマい! なプレーヤー・岡田泰希選手(4年、北陸)です。9月14日の江戸川大戦では31得点、翌15日の埼玉工業大戦では20得点! 9月24日現在、2部リーグの得点ランキング1位(77点)です。埼玉工業大学との試合後に少し話したのですが、今日のパフォーマンスは?と聞いたところ、「全然ダメですね、満足していないです」と言っていました。20得点でダメって! カルロスのキャリアハイは6点だぞ!(※内3点はフリースロー)

……すみません取り乱しました。コメントからもオフェンスマシーンっぷりを発揮してくれる岡田選手。全国区の強豪・北陸高校(福井)出身で。Bリーグでの特別指定選手経験もあり、かなりの修羅場をくぐってきている選手です。

岡田選手は特別指定選手として、3季連続で愛媛オレンジバイキングスに加入しています

岡田選手のスゴイところは距離関係なく放ってくる3ポイントシュートと、その3ポイントシュートを打つための動きだとカルロスは勝手に思っています。いかにしてマッチアップしている相手とのスペースを作るか? それはボールを持つ前の動きだったり、ドリブルのステップからも感じられます。マジで「ウマい」、この一言に尽きます。北陸高校の同期に筑波大学の二上耀選手がいますが、なんで北陸の選手ってみんなウマいんでしょうね……。

カルロスは岡田選手と加藤選手が、ゲーム中に2人で話す場面をよく見ます。2人にお互いのことを聞きました。「キャプテンなので一番信頼していますし、2人で点をとってインカレに連れて行きたい」と加藤選手。「自分が調子悪い時はたけが助けてくれる」と岡田選手。全勝優勝でインカレ出場を目指す明星大学。この2大エースの爆発次第でストリートボール旋風が巻き起こるかもしれません。ド派手なプレーに皆さんこうご期待! ソイヤッサ!

さて、今回もコラムを読んでいただきありがとうございました! オータムリーグ2021めちゃくちゃ面白いです。1部リーグの開幕は10月2日ですよ皆さん! 今は無観客開催ですが、有観客になったらぜひ会場に足を運んでください。ビッグプレーの嵐で息継ぎを忘れます。カルロスは2部開幕日に3度ほど溺れかけましたからねっ。

バスケ応援団長・カルロスコラム

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