陸上・駅伝

連載:M高史の陸上まるかじり

佐藤圭汰「4年間の目標はパリオリンピック」、11人の駒澤大ルーキーたちの思い

駒澤大学陸上競技部に今年も楽しみな選手たちが入学してきました!(写真提供はすべて駒澤大学陸上競技部)

今回の「M高史の陸上まるかじり」は、私の母校である駒澤大学のルーキーたちに着目しました。3種目(1500m、3000m、5000m)で高校記録を更新したスーパールーキー佐藤圭汰選手をはじめ、楽しみな11人の選手がそろいました。

注目のルーキー、一挙ご紹介!

ここで1年生のあいさつを紹介します(名前の下は高校時代の5000m自己ベスト)。

伊藤蒼唯選手(出雲工業)
5000m 14分18秒51
「4年間で駅伝のメンバーに選ばれるように頑張ります」

伊藤蒼唯選手

大和田貴治選手(田村)
5000m 14分20秒79
「目標タイムは5000mで13分30秒を切ることです。三大駅伝に出走し、三大駅伝全てで区間賞をとるのが目標です」

大和田貴治選手

帰山侑大選手(樹徳)
5000m 14分08秒86
「1年生での5000mの目標タイムは13分50秒です。小さな頃から憧れていた駒澤大学に入学できて本当にうれしいです。箱根駅伝に出られるように頑張ります」

帰山侑大選手

桑田泰我選手(青森山田)
5000m 14分15秒83
「今年の5000mの目標は13分49秒です。自分は大きなストライドが武器なので、それが発揮できるように1年目は土台作りを頑張っていきたいです」

桑田泰我選手

幸田礼士選手(東京農大三)
5000m 14分47秒83
「4年間の5000mの目標タイムは13分50秒です。目標は4年間の間に箱根駅伝の6区を走り区間賞をとることです」

幸田礼士選手

佐藤圭汰選手(洛南)
5000m 13分31秒19 ※5月4日に13分22秒91の自己新をマーク
「今年の目標は1500mでオレゴン世界陸上に出場することです。3大駅伝でもしっかり活躍できるように頑張っていきたいです。4年間の目標はパリオリンピックに出場できるように頑張りたいです」

佐藤圭汰選手

髙根悠希選手(成田)
5000m 14分44秒90
「4年間の目標は箱根駅伝で8区区間賞をとり、チームに貢献することです」

髙根悠希選手

森重清龍選手(高川学園)
5000m 14分36秒81
「憧れていた駒澤大学に入ることができ、4年後にしっかり周りから頼られる選手になるように頑張ります。今季の5000mの目標は13分台を出すことです」

森重清龍選手

山川拓馬選手(上伊那農業)
5000m 14分01秒21
「今年の目標は5000mでは13分45秒を出すことです。駒澤大学でしっかり頑張り、将来は実業団でマラソン選手として活躍できるように頑張りたいです」

山川拓馬選手

山口真玄選手(花輪)
5000m 14分16秒73
「今年の目標は5000m13分台を出すことです。4年間の最大の目標は箱根駅伝で区間賞をとることです」

山口真玄選手

山下結選手(智辯カレッジ)
5000m 14分10秒63
「今年の5000mの目標は13分台で走ることです。将来は実業団でマラソンをメインに頑張っていきたいです」

山下結選手

「努力に勝るものなし」大八木監督からのメッセージ

そんな11人のルーキーたちに向け、大八木弘明監督がエールを送ってくださいました。

「駒澤大学に入学するということは覚悟を持ってきてくれたと思いますし、夢を持っている選手たちだと思います。駒澤大学陸上競技部というのは優勝しなくてはいけないチームです。自分の競技の成績を上げるのも当然、学業も大事。両方ともしっかりやれて一人前です。走るのが好きだったらできると思います。自分に甘えていたら達成はできない。4年間で自分で満足して卒業できるかどうかは自分自身だと思います」

さらに大八木監督は「努力すること」についてもお話しされました。

「努力に勝るものはない。自分がコツコツやっていって成果として現れる。ただ、努力に即効性はないです。努力がいつ報われるかというのは自分自身です。努力は何年かかっても何十年かかってもようやくその時に現れるということもあります。自分の成果を一日一日、少しずつ感じることができるか、自分の感性を持っているかが大事。これからは山あり谷あり、いい時ばかりじゃないです。失敗した時こそチャンスは訪れる。失敗した時にチャンスは自分でつかむもの。失敗した時は今以上に努力して達成してほしいです」

上級生に向けてたお言葉もありました。

「今年の目標は三大駅伝3つ獲(と)ること。上級生は自分のやるべきこと、自分のためチームのために行動に移してほしいと思います。チーム一丸となって引っ張っていける4年生だと思いますので、しっかりやってくれれば、いい成績になってくると思います。一人ひとりが目標を持ちながら、掲げている目標をクリアできるのは自分の覚悟がそこにあるかどうか。自分の夢を追うんだったら、自分の信念を追うんだったら、貫き通すくらいの気持ちで頑張ってほしい。『本気』『本腰』『本物』この3つ。自分がどうやって最終的に本物になれるか努力がかかってきます」

山野主将から新入生へ「三冠めざす」

今度は主将に就任した山野力選手(4年、宇部鴻城)から、ルーキーの皆さんへのエールです。

ハーフマラソンで日本人学生最高記録を更新した山野選手(中央)は主将としてチームを引っ張ります

「4年間陸上だけじゃなく、勉強の方もしっかり頑張ってほしいなと思います。チームの目標は三冠です。この目標を達成するためには1年生の力が必要になってくるので、しっかり一緒になってチームを強くして、この三冠という目標を達成できるようにしていきましょう。大学4年間というのは楽しいことばかりじゃなく、つらいことやキツいことというのが楽しいこと以上にあると思います。いま大学に入ってきたばかりで、この4年間しっかりやってやるぞという気持ちが強いと思いますが、しっかりその気持ちを忘れないで4年間頑張っていってほしいなと思います」

2月の全日本実業団ハーフマラソンでは1時間00分40秒とハーフマラソン日本人学生最高記録を更新した新主将の山野選手から、チームを強くしたいという決意と覚悟が伝わりますね。

あらためて、自分が駒澤大学の1年生だった時のことを思い出していました。大八木監督や山野主将の言葉にもありましたが、1年生の皆さんは大学4年間で、楽しいこと、うれしいこと、つらいこと、苦しいこと、いろんな経験をされるかと思います。そんな時は原点を忘れず、「運」「縁」「恩」を大切に、明るく前を向いて現状打破していってください! 皆さんの学生生活が人生において素晴らしい4years.になりますように!

M高史の陸上まるかじり

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