西村菜那子が出雲駅伝を展望「特に活躍を期待している」選手、走ってほしい区間も発表
みなさんこんにちは!
今年もまもなく駅伝シーズンが開幕、10月14日に第36回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)が開催されます。この時期になると優勝予想や区間エントリー予想をされる方も多いかと思いますが、みなさんはどのような分析をされていますか? 私は日々、SNSで駅伝ファンの方の見解をチェックしています!
青学・鶴川正也選手、今年こそ3大駅伝〝皆勤〟を
今日のコラムでは「私も順位予想しよう!」と思ったのですが、文章を書いていくうちに、「難しい!」と断念しました……(笑)。青山学院大学、駒澤大学、創価大学、城西大学、國學院大学……。考えれば考えるほど、分からなくなりました。大学陸上界は、今年も戦力が拮抗(きっこう)しています。
順位予想は難しいので、今回は「私が出雲駅伝で特に活躍を期待している選手」について、ご紹介します!「この選手がこの区間を走ってくれたら……」などの願望も書いてみました。ぜひご覧ください。
1人目は、優勝候補筆頭・青山学院大学の鶴川正也選手(4年、九州学院)です。スーパールーキーとして入学してきた鶴川選手も最終学年。3大駅伝出走は昨年の出雲だけとなっていますが、今年は7月に行われた日本選手権男子5000mで13分18秒51をマークし、4位に入りました。今年こそ、3大駅伝をすべて走る姿が見たいところです。
昨年の出雲は最終6区を任され、区間7位でした。私の願望としては1区で、高校3年時の全国高校駅伝1区のような区間賞を取る走りが見たいなと思っています!
青山学院大学は今年、折田壮太選手(1年、須磨学園)や飯田翔大選手(1年、出水中央)など有力ランナーが入学し、ルーキーへの注目が高まっていますが、4年生も健在です。黒田朝日選手(3年、玉野光南)や太田蒼生選手(4年、大牟田)がチームを引っ張り、白石光星選手(4年、東北)も最上級生としての存在感を見せています。
出雲駅伝は距離も短く、混戦が予想され、非常に順位予想が難しいところですが、今年の青山学院大学は箱根駅伝だけでなく、出雲駅伝から優勝を飾っていくのではないかと思っています。
城西・久保出雄太選手、同好会から主力へ成長!
続いて、注目選手の2人目は城西大学の久保出雄太選手(4年、小松大谷)です。高校時代はサッカー部に所属。城西大学では城西AC(陸上競技同好会)に入り、1年生の10月から男子駅伝部に入部した異色の経歴を持つランナーです。今年の箱根駅伝では見事にメンバー入りを果たし、6区を走りました。
今シーズンは5月の関東インカレ男子1部ハーフマラソンで7位入賞。7月の関東学生網走夏季記録挑戦競技会では、5000mで13分49秒44の自己ベストをマークしました。着実にチームの主力へと成長し、出雲駅伝の出走も堅いと思われます。
城西大学は今年の箱根駅伝で3位に輝き、斎藤将也選手(3年、敦賀気比)やヴィクター・キムタイ選手(3年、マウ)など、学生トップ級のランナーが在籍しています。勢いに乗る城西大学で、ラストイヤーの久保出選手が出雲駅伝に出場し、個人的にはアンカー区間の6区を走る姿が見たいです。
駒澤・桑田駿介選手、自己ベストを立て続けに更新!
ルーキーで注目をしているのは、駒澤大学の桑田駿介選手(1年、倉敷)です。今年の関東インカレでは、男子2部5000mで5位入賞。U20日本選手権も5000mで3位入賞とトラックシーズンで好成績を収めました。
駒澤大学では春ごろ、今年の新入生に5000mで13分台の記録を持つランナーがゼロであることが話題を呼びました。(もちろん14分台でも十分すごいです)。しかし入学早々、桑田選手は自己ベストを立て続けに更新し、今では13分46秒75のタイムを持っています。
成長が止まらない桑田選手の大学駅伝デビューが楽しみです。
駒澤大学はエースで主将の篠原倖太朗選手(4年、富里)がどの区間に配置されるのか、注目しています。私的には篠原選手を後半に回し、前半区間の1区、もしくは2区で走る桑田選手の姿を見てみたいです。
トラックシーズンでは、少し苦しい結果となった駒澤大学ですが、選手が持つポテンシャルは随一。まずは出雲駅伝でトラックシーズンの悔しさを晴らし、今年も強い駒澤大学の姿を見ることができたらうれしいです。
今年は気温の上昇により、9月でも半袖で過ごせる日々が続いています。
出雲駅伝当日も、もしかしたら暑さを感じることがあるかもしれませんが、選手の皆さんが何事もなく、大会を終えられることを信じて、今年も駅伝シーズンの開幕を楽しみにしています。