アメフト

ドイツ在住の夢追い人・中山イチローの「人生なんとかなってきた」#9吉本興業へ

ロスから帰国後の中山さん(右の49番)と恩人である先輩(中央の47番、写真は中山さん提供)

僕がロサンゼルスへ“修行”に行ってる間に、社会人アメフトのクラブチーム「アズワンブラックイーグルス」には甲南大学の1学年上の方が加入されていました。その方が大学の後輩でもない僕が無職であることを気遣ってくれて、ご自分の仕事場へ連れていってくれました。関西テレビの「BAT.corp」という番組の収録現場でした。その先輩はテレビ番組の制作会社に勤めていたのです。

アメフトの先輩のおかげで吉本興業と接近

生まれて初めての収録現場だったので、何を手伝えばいいのかさっぱり分かりませんでしたが、撮影に使う「551の豚まん」を買いに行ったり、当時20歳前後の小池栄子さんにひざ掛けを渡したり。先輩のあとをついて回ったら、アッという間に1日が終わりました。

先輩は現場にいるいろんな人に僕のことを「こいつ、中田英寿に関わる仕事がしたいからって、履歴書片手に何度も中田のマネジメント会社を突撃訪問してたんですよ!」と、おもしろおかしく紹介してくれました。

すると、ひとりの男性が「おもろいやん! うちの会社にもスポーツ事業のセクションが立ち上がったとこやから、興味があったら連絡しておいでや!」と、名刺を手渡してくれました。その名刺には「吉本興業」と書いてありました。

その番組は関西テレビと吉本興業が共同で制作している番組だったので、吉本の社員さんが収録現場に来ていたのです。

吉本とスポーツ!? 吉本といえば漫才と新喜劇しか頭に思い浮かばないので、どのような仕事内容なのかイメージが湧きませんでしたが、スポーツの仕事に携われればいつか中田英寿に関われる! と思い、次の日すぐに電話しました。

吉本興業に電話したら、一体どんな人が電話口に出るのか。野太い声の男の人? 口調が荒い人? それを想像しただけで、緊張がピークに達してしまいました。

何度も予行演習をし、勇気を振り絞って電話すると、予想外にも若い女性が電話口に出て「あいにく、席を外しています」とのこと。30分経って電話をしても、席を外しているとのこと。もう30分して電話をしたら「外出してしまいました」と。

「興味があったら電話しておいでや!」の言葉はお愛想だったのか? 今回もなんとかならないのかと不安になりましたが、次の日も何度も電話をかけました。

面接が決まっただけで、中田英寿に近づけたとワクワク

ようやくつながり、吉本興業のスポーツ事業セクションで働きたい旨を伝えると「ちょっと待って」と受話器を外され、誰かと話している様子。ドキドキしながら待っていると「セクションのプロデューサーが面接したいって言ってるから、○月○日の○時に吉本興業の本社に来てくれる?」と伝えられ、電話を切りました。面接が決まっただけなのに、中田英寿に一歩近づけたようでワクワクが止まりませんでした。

次回は吉本興業の面接について書こうと思います。

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