陸上・駅伝

連載:西村菜那子の大学陸上もっと推し活!!!!

特集:第100回箱根駅伝

#西村駅伝が「森脇チャンネル」とコラボ 世代を超えた「夢の箱根駅伝オーダー」は?

#西村駅伝では今回「森脇チャンネル」とコラボさせていただきました(撮影・齋藤大輔)

皆さんこんにちは!

改めまして今年の箱根駅伝は、青山学院大学が2年ぶり7度目の優勝を果たしました。3区の太田蒼生選手(3年、大牟田)がトップに立つと、そこから一度も先頭を譲ることなく大手町へ。10区間中5区間で区間賞を獲得する圧巻の襷(たすき)リレーでした。

箱根駅伝優勝の青山学院大学 原晋監督「準優勝でいいよ」の投げかけに、選手たちは

皆さんも一度は考えたことがあるのでは

優勝候補の筆頭と言われていた駒澤大学は惜しくも2位。とはいえ、総合タイムはかなり速く、全員が実力をしっかりと発揮していました。出雲駅伝と全日本大学駅伝を制し、盤石な布陣でしたが、青山学院大の駅伝力と勝ちに対する執念が少しだけ有利に働いたように感じました。

箱根駅伝は何が起きるかわからないことを今年の大会が証明してくれた気がします。シード争いを含め、非常に見応えのある第100回大会でした。

青学の太田選手(右)と駒澤・佐藤選手の並走は100回大会のハイライトの一つ(代表撮影)

皆さんが箱根駅伝を見始めたのは、いつ頃からでしょうか?

私は中学生の時にハマってから、かれこれ10年。いろんな選手が箱根路を駆けていく姿を見てきました。山の神が誕生した年、最強留学生が誕生した年、歴史的な逆転を果たした年。駅伝ファンの皆さんもそれぞれ、思い入れがある選手や印象に残っている選手がいらっしゃることかと思います。

「この人とこの人の襷リレーが見たかった!」「この人のこの区間が見たかった!」「この人のこの走りに感動した!」といった夢のオーダーを考えたことが皆さんも一度はあるのではないでしょうか?

森脇健児さん、十田卓さんのオーダーをご紹介!

私は現在「#西村駅伝」というウェブマガジンを開設し、箱根駅伝で活躍されたレジェンドの皆さんに取材しています。そんな皆さんが組む、世代問わずのオールスターチームを知りたくて、1から10区までの「箱根駅伝ベストオーダー」を書いていただいています。

先日は森脇健児さんと十手リンジンの十田卓さんが出演しているYouTubeチャンネル「やる気!元気!森脇チャンネル」とコラボさせていただき、お2人にもベストオーダーを書いていただきました!

森脇さんは洛南高校陸上部出身で、現在もランニングをされている他、駅伝の知識も豊富でスポーツタレントとしても活躍されています。十田卓さんは大阪学院大学で陸上に励み、「十田さんが知らない選手っていないのではないか」と思うくらい箱根駅伝に詳しいです。

陸上愛があふれるお2人が考えた、箱根駅伝ベストオーダーはこちらです。

▽森脇さん
1区 大迫傑選手(早稲田大学)、新田颯選手(育英大学)
2区 イエゴン・ヴィンセント選手(東京国際大学)
3区 丹所健選手(東京国際大学)
4区 嶋津雄大選手(創価大学)
5区 金哲彦選手(早稲田大学)
6区 廣瀬大貴選手(明治大学)
7区 佐藤悠基選手(東海大学)
8区 下田裕太選手(青山学院大学)
9区 窪田忍選手(駒澤大学)
10区 濱矢将直選手(大東文化大学)

▽十田さん
1区 佐藤悠基選手(東海大学)
2区 三代直樹選手(順天堂大学)
3区 オンディバ・コスマス選手(山梨学院大学)
4区 野口英盛選手(順天堂大学)
5区 勝間信弥選手(神奈川大学)
6区 谷口浩美選手(日本体育大学)
7区 林奎介選手(青山学院大学)
8区 古田哲弘選手(山梨学院大学)
9区 篠藤淳選手(中央学院大学)
10区 嶋津雄大選手(創価大学)

一般的にはご自身に近い世代からオーダーを組むケースが多いのですが、森脇さんと十田さんは広い世代からセレクトされていました。

毎回特に個性が出るのは、山登りの5区。これまでのベストオーダーでは「山の神」と呼ばれるどなたかが必ず選出されていましたが、今回はお2人とも山の神から選ばず! 森脇さんは陸上界のレジェンドで5区を4回走り、2度の区間賞、2度の区間2位の成績を持つ金哲彦さんをセレクト。十田さんは1年生歴代最高記録を打ち立て神奈川大学優勝に大きく貢献した勝間信弥さんをセレクトしていました。

また印象的だったのはエース区間の「花の2区」。森脇さんは最強留学生と呼ばれ、2、3、4区の区間記録を持つヴィンセント選手を配置。異次元の速さで大学時代に大きなインパクトを残しました。

「最強留学生」と言われた東京国際大時代のヴィンセント選手(撮影・井上翔太)

一方、十田さんがセレクトしたのは三代直樹さん。順天堂大学時代に見せた箱根駅伝2区の走りは、十田さんが箱根駅伝を走りたいと思ったきっかけになったそうです。

タイムでオーダーを考えるだけでなく、その方の思い入れで自由に考えることができるのも、この企画の楽しさの一つです。

幅広い世代から選択されているのにもかかわらず、お2人とも共通で選んだのは佐藤悠基選手と嶋津雄大選手でした。

特に嶋津選手は今年度に実業団に入った若手ランナーです。森脇さんと十田さんの世代からも支持をされる嶋津選手の駅伝能力の高さと期待の大きさが伺えます。

世代の垣根を越えて「こんなチームがあったら」と考えるのも楽しいですよね。

昨年度まで創価大に在籍した嶋津選手も名を連ねました!(撮影・藤井みさ)

第100回大会も数々のドラマがありました

今年の箱根駅伝も第100回大会にふさわしく、数々の感動ドラマを生み出しました。幅広い世代に刺さり、今後も語り継がれる大会だった思います。

今回の大会も踏まえた上で、ぜひ皆さんもベストオーダーを考えてみてください!

改めまして、ご協力いただいた森脇チャンネルの皆様ありがとうございました。

そして「#西村駅伝」ではこれまで多くのレジェンドの皆さんと対談、そしてベストオーダーを掲載していますのでぜひご覧ください。

西村菜那子の大学陸上もっと推し活!!!!

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