大学陸上・駅伝

連載:NGT48西村菜那子の大学陸上ココに注目!!!!

特集:第51回全日本大学駅伝

白熱の全日本大学駅伝を彩った、キラリと光る選手たちとは!?

みなさんも全日本大学駅伝、見ましたか?(イメージカット撮影・齋藤大輔)

「駅伝に詳しすぎるアイドル」として陸上ファンも一目置くNGT48の西村菜那子さんのコラムです。11月3日にあった全日本大学駅伝で西村さんが気になった選手や、そして箱根駅伝をもっと楽しむための過ごし方について綴(つづ)ってくれました。

全日本を盛り上げてくれた学校とは!?

全日本大学駅伝では、各地区の選考会を勝ち抜いた精鋭たちが今年も熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げました。見事に勝ち抜いたのは東海大。16年ぶり2度目の優勝を果たしました。

1区は城西大がトップで襷(たすき)をつなぐと、2区では東京国際大がトップに。3区では東洋大、5区では東海大、7区では青山学院大と、先頭が目まぐるしく入れ変わり、まさに「駅伝戦国時代」といったレース展開になりました。

「5強」と言われる青山学院、東海、東洋、駒澤、國學院が活躍していたのはもちろんのこと、ほかの大学も大いに大会を盛り上げてくれました。

中でも盛り上げの立役者となっていたと感じたのは順天堂大です。学生オリンピアンの大エースだった塩尻和也選手(現・富士通)が卒業し、戦力ダウンを予想する声もありましたが、1区の野口雄大選手(3年、市柏)が4位で襷をつなぐ好スタートを切り、2区の橋本龍一選手(4年、法政二)は一時首位に。先頭争いをする積極的な走りを披露したのです。そういえば、橋本選手といえば“赤いハチマキ”がトレードマークなのですが、今回は見られなくて残念……(°_°)。

2区を走る橋本選手(後)。このあと先頭争いを演じました(撮影・安本夏望)

その後もそれぞれの選手たちが粘り強い走りを見せ、5区の藤曲寛人選手(4年、加藤学園)は区間新記録を樹立。チームは3位に浮上します。6区の西澤侑真選手(浜松日体)も、1年生ながら堂々たる走りでチームを2位に押し上げました。そのあと少し遅れました。

全日本大学駅伝の上位8校は来年のシード権を獲得できます。順大は最終8区までもつれた帝京大との激しいシード争いの結果、惜しくも9位に。あと一つ届きませんでした。しかし、中盤から後半の区間になっても先頭グループで果敢に攻めた姿勢は、順大復活の形を象(かたど)ってくれたのではないでしょうか。名門順大の躍進にこれからも注目です。

大きなインパクトをくれた東京国際大

もう一つ、陸上界に大きなインパクトを与えてくれた大学がありました。関東地区選考会でトップ通過を果たした東京国際大です。 エースの伊藤達彦選手(4年、浜松商)が2区で13人抜きの区間賞。なんと5強を差し置いて首位で襷をつなぐ至高の走り。アンカーのジョン・ルカ・ムセンビ選手(1年、仙台育英)の活躍もあり、チームは初出場ながら堂々の4位となりました。

伊藤選手の激走、驚きでした!(撮影・藤井みさ)

全日本大学駅伝関東地区選考会、そして10月26日の箱根駅伝予選会でもトップ通過を成し遂げた勢いは止まることなく、さらにパワーアップした戦いを見せてくれました。

ラストの駅伝にかけた荻久保選手の見事な走り

大学三大駅伝は、まだ1月の箱根駅伝を残しています。しかし、今回の全日本大学駅伝が学生ラスト駅伝となった選手もいらっしゃいました。1区でラスト1kmからのロングスパートで区間賞を獲得した城西大の荻久保寛也(ともや)選手(4年、三郷工技)もその一人です。

荻久保選手が一気にその名を知られるようになったのは大学3年生のときのこと。昨年の出雲駅伝で1区を任された荻久保選手は区間3位の快進撃。そのときの区間1位は青山学院大の橋詰大慧選手(当時4年)、2位は東洋大の相澤晃選手(当時3年)。学生陸上界のエース級の両選手に次ぐ走りでした。さらに昨年の全日本大学駅伝では、2区で明治大のエース阿部弘輝選手(当時3年)を抑えて悲願の区間賞。15位で襷を受け、5位まで押し上げる快走でした。

2年連続区間賞の走り、素晴らしかったです!(撮影・藤井みさ)

当然、前回の箱根駅伝でも荻久保選手の活躍が期待されていましたが、けがで無念の欠場。チームは20位となり、今年の箱根駅伝予選会に臨みましたが、16位で出場権を獲得できなかったため、全日本を学生ラスト駅伝として迎えることになったのです。

スターターとして1区に出走した荻久保選手は箱根駅伝予選会の悔しさを晴らすかのような圧巻の走りで、見事に区間賞を獲得。学生ラスト駅伝で有終の美を飾りました。卒業後は実業団へ進み、競技を続けるとのこと。荻久保選手に引き続き注目していきたいと思います。

箱根予選会に出場した大学が健闘!

城西大や東京国際大のように、箱根駅伝予選会に出場していたチームがほかにも出場していました。

伝統校の早稲田大も同様です。予選会は9位通過とほろ苦い結果に終わってから1週間。全日本大学駅伝も厳しい結果になってしまうのではないかという大方の予想を覆し、6位と大健闘しました。

今大会を振り返ってみると、箱根駅伝予選会に出場した大学の活躍が際立っていたように感じます。全日本大学駅伝はテレビで観戦していた私ですが、今回の白熱した戦いを見て、来年は是非とも伊勢路で観戦できたらという思いが強まりました。

箱根駅伝までの楽しみ方は……

陸上競技で戦い続ける学生のみなさんをこれからも応援していきたい、とあらためて感じさせてくれた全日本大学駅伝の翌日、パシフィコ横浜で握手会がありました。ファンの方と駅伝の話題で盛り上がりましたが、なかには、こんなことを言う方も。「1月の箱根駅伝までしばらく駅伝はないね」と。

箱根駅伝までレースはない、ですが…

確かに大学駅伝はしばらくありませんね。しかし、気は抜けないのです!  何があるかと言いますと、私もたまにプライペートでお邪魔する……。そう、記録会です!

定期的に開催されている日体大記録会はもちろんのこと、私がとくに注目しているのは11月23日の「10000m記録挑戦競技会」(慶應大日吉陸上競技場)です。同日開催の「八王子ロングディスタンス」(法政大多摩キャンパス陸上競技場)も要チェックです。

八王子ロングディスタンスには、全日本大学駅伝の3区でごぼう抜きを披露し、区間新記録を樹立した東洋大の相澤晃選手も出場を検討中とのこと。相澤選手の10000mでの日本新記録に期待したいと思います。(原稿を書いている時点での情報なので、出場されなかったらごめんなさい……)

箱根駅伝まで残り約2カ月。みなさんと一緒に、私も大学駅伝を盛り上げていけたらうれしいです。

この記事をシェア

in Additionあわせて読みたい

Seriesこの連載をもっと読む

この連載の記事一覧へ

NGT48西村菜那子の大学陸上ココに注目!!!!

Their Stories大学別・競技別に読む